感覚→理論 | 蹴撃日記 ~世界へ向けて日々精進~

蹴撃日記 ~世界へ向けて日々精進~

アメリカンフットボール選手の丸田喬仁です。
ポジションはK(キッカー)
プロを目指して渡米、チャレンジ中です。

心技体兼ね備えた選手になるため、
出来事、思った事、感じた事を記します。

11日に日本に戻りました。
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自分のパフォーマンスは納得できる結果ではありませんでしたが、
トライアウトで得た感覚の延長線上に、理想のパフォーマンスがあると感じています。
今は、残念な気持ちより期待感が勝っています。


それは本当に「自分に合った蹴り方」が見つかりそうなところに来ていると感じるからです。

常日頃、どういう蹴り方がベストなのか考えています。
これだけは、誰にも負けないと言えます。

他のポジションのテクニックはいろんな方の努力により大部分がアメリカから日本に伝わってきているとは思いますが、
キッカーやスペシャリストポジションにおいては、ほぼそれがない状態だったと認識しています。

2012年のNFL JAPANの企画で経験させてもらったアメリカでの技術修行では、
アメリカ流の蹴り方の細かい部分まで分解して教わりました。


基礎を教えてもらうこと、元NFL選手のスピリッツを学ぶには最高の経験でした。
ですが日本に技術を持ち帰って再現しようとやってみればやってみるほど、
自分にはもっと合った蹴り方があるんじゃないかと感じていました。

NFL選手でもよく見ると蹴り方は選手によって微妙な違いがあります。
一般的に欧米人と日本人では骨盤の傾きが違います。
(外人のお尻がプリっと上がって見えるのはそのため)
なおさら最初のスタンス・アプローチの仕方・インパクトの仕方・フォローの仕方が違ってくるはずです。

しかし、具体的にどうすればいいのかわからず、
いろんな蹴り方を試しては感覚を頼りに手探りで探しているうちに、
自分に合うものを選ぶようになり、ぼんやりと暫定的な理想の形ができていきました。

そんな中
シーズンが終わり、偶然目にした映像から
「4スタンス理論」
という理論に興味をもちました。
(※4スタンス理論とは、人間にはそれぞれ生まれつき決まった身体特性があり、それを4種類に分け解明しようとする理論のこと、4,5年前に野球、ゴルフ等で流行ったと思います。)

書籍を取り寄せて読んでみると、(既に絶版でアマゾンの古本で1万円!笑)






今までぼんやりと考えていた事の答え合わせをしているような感覚を得ました。
やっぱりそうか、ここはこうしたらいいのかみたいな。

まだ試行錯誤する必要はありますが、感覚理論が乗り、
パフォーマンスのレベルを上げる事ができる気がしています。

失敗を繰り返して自分に合った蹴り方を探すのは、自分にしかできないこと。
誰にもわからない事を探究していくこと。
この面白さを大いに楽しみながら、いい結果が出るように日々精進していきます。

(2012年夏、NFLレコードホルダー、モーテン・アンダーセン氏と)