灯篭(とうろう)と狛犬(こまいぬ)がデカイッ!
万城目学『プリンセス・トヨトミ』で住吉大社の灯篭にひょうたんを置くシーンがあるのですが、それを思い出しました。
もちろん、比較的小さい灯篭もあるのですが
もし、このデカイ灯篭にひょうたんを置くとしたら
木登りのようによじ登らなくちゃいけないな、と妄想しながら参道を歩きました。
さて、住吉大社のご祭神です。4人います。
底箇男(そこつつのお)
中箇男(なかつつのお)
上箇男(うわつつのお)
神功皇后(じんぐうこうごう)
の4柱です。
住吉大社の特徴で本殿が4つあるのですが、この4柱がそれぞれ祀られています。
なんとか4つ全ての本殿を写真に収めようと頑張りましたが、御覧の有り様でございます。とりあえず、千木がたくさん伸びているのは分かりますか? 4柱のうち神功皇后は女性なので、写真の右隅の千木だけは内削ぎになっています。その他は外削ぎです。
ご祭神についてです。
イザナキ大神が黄泉の国から帰って来た時に川に入って禊(みそぎ)を行います。川の底まで潜って水面に上がってくるのですが、その時に生まれたのがそれぞれ
底箇男(そこつつのお)、中箇男(なかつつのお)、上箇男(うわつつのお)です。
「川底→中程→水面」のイメージですね。
ちなみに、この神々が生まれたあとにアマテラスが生まれますので、住吉大社の神々はアマテラスのお兄さんになります。
『古事記』では「墨江(すみのえ)の三前(みまえ)の大神なり」(住吉大社の三座の大神である)と記されています。
もう一人の祭神、神功皇后。
皇后が九州に戦争に向かっていると、途中で神さまのお告げがありました。
「(九州より)西の方に国がある。それは神功皇后の腹の中(胎中)にいる子が治める国だ」
西の国とは朝鮮半島の「新羅」のことで、腹の中の子は後の応神天皇のことです。
あなたはどこの神さまですか?と問うと
「私は住吉大社の三神だ。私の御魂を船上に乗せて(新羅へ)遠征に向かえ」
と言います。
住吉大神を乗せた船は神風に乗って新羅に向かい、ついに平定を成し遂げます。神功皇后は帰還し住吉大神を祀ります。
そういうわけで、ここに神功皇后がいて、住吉大神は航海や外交の神様と言われているのです。
帰り際、鳥居の中をちんちん電車が駆け抜けていきました。
生活に溶け込んでいて良い雰囲気だなと思いました。
おわり