【大企業も変化】すごくないけど感動した | 肉球ぷにぷに

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成し遂げたい理念と、
売上・利益の追求

これは、時として相反してぶつかります。
というか、しょっちゅうぶつかります。

やりたいことがあるけど、経済的な理由がネックになる。
利益が上がって理想的なお仕事だけど、
やりたいことじゃない、イヤイヤでもやるしかない。。。

そんな、葛藤を感じたことがあるのは、
私だけじゃないはず。

そして、そんなことを感じたのは、
一度や二度じゃないはず。

今は、仕事をする環境も昔とは大きく変わり、
以前ならトレードオフだったことが

徐々に、でも確実に変わってきています。

でも、会社で働いていればまだまだ
我慢しなきゃいけないこと、
納得行かなくてもやらなきゃいけないことがあります。

「うわ、嫌だなぁ」と思っても
やるしかないことは実際のところ多いです。

そんなことを思っていた時に
ふと、目にした記事がありました。

サイボウズの青野社長のインタビュー記事です。

ちょっと、感動しました。

最近は、働き方に多様性を認めるとか、
強制的な長時間労働をなくすとか、

そういう、働き方の改革が色々な会社で進んでいます。
時短労働や、在宅ワーキングなんかもその1つだと思います。

ですが、ほとんどの場合、
残業がしたくて残業しているわけではありません。

仕事が多くて終わらないから残業するんです。

ということは、
残業しないで帰れば、仕事が終わりません。
終わらなければ1つの仕事にかかる期間が増えて、

それまでの残業ペースでやっていれば
手がつけられたであろう仕事の売上が減ります。

「残業するな!定時で帰れ!」
「でも、売上は下げるな!っていうか、去年より上げろ!」

????
って思いません?

就労時間を減らして、かつ全体の売上を上げるには、
単位時間あたりの売上を上げる必要があります。

それは、仕事のやり方で効率化するか、
請求額を上げるしかありません。

どちらの道も示さずに、
早く帰れ!、でも売上は上げろというのは、
私の知る限り、計算式では成立しません。

でも、そんなわかりきったことには触れず、
売上アップの目標だけが示されるってことは珍しくないですよね。

で、この記事なんですが、
サイボウズは、ビジョンを優先して、
売上と利益を下げる計画を打ち出しました。


”よく会社で話題になるのは、
「早く帰れと言ったって、売り上げと利益も確保しなきゃいけないよね」ということ。

これって究極の選択で、
やっぱり案件を受注したいって思ったら
「すまないが、今月はたくさん働いてくれ」と言ってしまうんです。

すると、「あれ!? 早く帰る方針じゃないの!?」と、
社員はビジョンと実態のズレに疑問を覚えてしまう。

ここにビジョンが浸透しない原因があると思います。

そこでサイボウズは、売上と利益を下げたんです。

株主総会でも「この会社は売上と利益を最優先にはしません」と
先に言ってしまって。

サイボウズの一番の目的は、
「世の中をチームワークあふれる社会にする」こと。

チームワークあふれる社会にするためには、
僕らがチームワークあふれる会社である必要があります。”(引用)


ちょっと清々しすぎて感動しました。

会社の経営者になるような人は、頭がいい人が多いですから、
労働時間を減らして、かつ売上を増やすということの矛盾は
百も承知のはずです。

でも、平気で両立を口にする。
しかも、無策で。

でも、これからは心の時代。

平気でムチャクチャなことを言う人に
人はついて行きません。

売上、利益を下げる計画を立てること自体は
簡単だし、すごくはありません。

ですが、この決断を声を大にして真っ向発表できるのは、
心底素晴らしいと思いました。

時代に変化に適応しづらいはずの大企業でも、

理念やビジョン、そのための具体的な行動が
大きく変わってきているのを強く感じさせていただきました。

きっと、こういう変化がこれから怒涛の勢いで始まりますね。



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発行者:マルス
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