あまりクラシック音楽に興味がない方でも「三大テノール」という言葉、聞いたことがあるのでは。
テノールというのは男性の歌手の音域を高低二つに分けた場合、高い音域を出すタイプの歌手。そのテノール歌手の中で1990年代、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、そしてルチアーノ・パバロッティという3人の歌手が大人気で、その3人を結集し「三大テノール」ブームがありました。
私の実家はクラシック音楽が好きな家だったので、当然この「三大テノール」の人気はすぐにキャッチ。ずいぶんとCDも集めました。家族全員で国立競技場で行われた三大テノールのコンサートに行ったのも今となっては大変いい思い出です。
本来はオペラで活躍する歌手ですが、オペラに馴染みのない日本人にとって、オペラの中の有名なフレーズ(アリア)ばかり歌ってくれていたのも入り易かった要因かもしれません。普通のコンサート感覚で聴けました。
今でもCDショップには三大テノールのCDはたくさん売られていると思うので、ぜひ1枚買って聞いてみてください。
私の素人な印象ですと、ドミンゴは優等生的な声の印象。何をやっても上手いという印象です。(こんなこと私が言うのは失礼ですけれどね。)
そしてカレーラスはちょっとハスキーでセクシーな声の印象。熟女ファンも多いとかで、それも納得です。
そしてパバロッティは一番壮大な声の印象があります。だから、大声で伸びるフレーズのある歌は私はパバロッティの歌声が一番好きなんです。
なかでも、プッチーニ作曲「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ」は最高です。トリノオリンピックの開会式ではパバロッティがこの曲を歌っていました。やっぱりいいなぁと思いましたよ。そのほか「オー・ソレ・ミオ(私の太陽)」なんかもパバロッティの歌声が好きです。
もう、生のパバロッティの歌声を聴くことは絶対にできませんが、いま一度CDでこの歌声に浸りたいと思います。