僕は小学3年の頃、担任の山下先生の影響でプロ野球と巨人が大好きになった。そして、いつか巨人の試合を観たいと思うようになった。僕は両親に「巨人戦を観に行きたい!」と伝えていた。
1週間ぐらい経ったある日、父が僕に「ほれ。」と紙を見せてきた。それはプロ野球のチケットだった。「巨人戦!?」と思ったが現実は甘くなく、中日対阪神のチケットだ。当時の巨人は超人気球団。そう簡単にチケットが取れる訳はないなと納得した。チケットを手配してくれたのは遠い親戚のおじさん、ちいちゃんだ。ちいちゃんは当時40代ぐらい、お年玉を毎年1万円くれる気前のいいおじさんだった。僕の事をいつも気にしてくれて、家に遊びに来たときは必ず話し相手になってくれた。この時も僕のために色々と動いてくれた。ちいちゃんのおかげでプロ野球の試合を観れる!僕はとてもワクワクしていた。
いよいよ試合当日。昼ご飯を済まし、父と母とおばあちゃん、妹と僕。それにちいちゃんの6人で向かうことになった。出発前、ちいちゃんは僕に「巨人戦のチケット取れなくてゴメンな」と申し訳なさそうに言った。僕は「いいよいいよ!」と笑顔で返した。僕はプロ野球の試合が見れるだけでも嬉しかった。
行先はナゴヤ球場。松阪から車で2時間弱の道のりだった。夕方4時頃到着。球場を目の前にし、「でかっ!!」と思った。そして人の多さにびっくりした。周りにはドラゴンズグッズに身をまとったファンばかりだ。入場ゲートの前まで行くと、父が係の人に「車イスの子がいるんですが」と声をかけた。するとスタンドまで案内してくれることになった。
球場内の通路を抜けてワクワクドキドキしながら、いよいよ観覧スタンドのゲートをくぐると、目の前に広がる球場の迫力に圧倒された。「こんな広いところで野球するの!?人が米粒みたいに見える!!」僕は係の人の案内でスタンド中段の通路にスペースを確保してもらい、家族も周りの席に座った。外野のレフトスタンド席だったが、周りはドラゴンズファンでいっぱいだった。父が「何か食べるか?」と言うので焼きそばを食べた。午後6時、主審のプレイボーイの声とともにいよいよ試合が始まった。
外野席から観る野球は遠すぎてよく見えないし、音も応援団の太鼓やトランペットでよく聞こえない。でもレフトフライがときどき飛んでくると「うわっ!ぶつかる!」と興奮して眺めていた。近くまで飛んできたときはとても怖かった。この感覚は球場で観戦しないと味わえない。その感じがとても良かった。ヒットが出ればみんなで喜び、チャンスを潰せばがっかりする。そこにいるみんなで試合を共有していることが嬉しかった。この試合の結果は、9回裏に中日にサヨナラホームランが飛び出し幕を下ろした。僕の周りはもちろん、球場全体が大盛り上がりだった。好きな球団ではなかったけれど、生でプロ野球の試合を観戦できてとても嬉しかった。すぐに「また来たい!」と思った。
その後、僕は6回ほどプロ野球観戦をしている。大人になってからヤクルトスワローズのファンになった僕は、神宮球場にも観戦に行った。このことはまたいつか文章にしたい思う。
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