妹の結婚が決まったとき。
お婿さんを取る、とみんなに言ったらしい。僕はこの話し合いの場に呼ばれなかった。「なんで正人がおるのにわざわざ婿を取る?」それをおじいさんが言った。みんなが納得した。
おじいさんの一言で、妹は向こうの家に行くことになった。おじいさんは僕と関わっていないのに、そんなことを言った。そんなに僕を見ていたのか。
おじいさんと父は前から僕のことを跡継ぎと考えてくれていた。父は僕のことを、若将と呼んでくれていた。
小さい頃、僕はなんで歩けないんだろう?僕以外の人はなんで歩けるの?と疑問に思っていた。
妹は、恋人を僕に紹介しようとしてくれなかった。結婚するんだから、どんな人か見せてくれてもいいのにな。僕は兄貴なのに。紹介してもらいたかった。
妹の結婚式の日は、ちょうど僕が希望の園のみんなと中国へ交流に行くときだった。たしか、結婚式に招待はされていたと思う。僕は妹の結婚式に行きたいと思っていたから、中国へ交流に行くのをやめようとしていた。だけど、母に「もう、中国へ行きな」と言われた。だから、僕は妹の結婚式に行っていない。
向こうの家族は全く僕のことを知らないし、僕も向こうの家族のことを知らない。妹の夫、義理の弟に会ったのは、結婚した後だった。全く話もしない。
なんだか僕は寂しくなる。
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