今回は天候と霊の関係について考えてみました。それは怪談や心霊系の映像では、しばしば“霧の立ち込めた夜に”恨みを抱いた幽霊が現れているからです。どんなホラー映画や怪談を見ても、ハワイやタヒチのような太陽が燦燦と降り注ぐ、明るい浜辺にどんよりとした霊が、恨めしく現れることはありません。そもそも霧や靄(もや)は、視界が遮られて音がこもるために現実感が薄くなって、異界との境界が曖昧になるとされています。また、雨や雷雨も心霊現象の舞台としてしばしば出てきます。それは、湿度が高いと「霊的エネルギーが伝わりやすい」という説があり、雷によって電磁波が乱れると、霊的存在を引き寄せるという説もあります。さらに雨音は周囲の音をかき消しますから、孤立感や不安感を増幅させる心理的な効果があります。それは山奥や廃墟が周囲から途絶された環境で、不安感を増幅していることと同じです。音のない静寂な場所では、小さな物音や気配に敏感になり霊的な存在を感じやすくなります。さらに温度も関係しています。気温が10度以下の低い状態は、冷気が“死”とつながって、霊的な存在と結び付けやすくなります。寒さで鳥肌が立てば、「これは何か霊的なものの影響ではないか」という錯覚を生み出します。また、低周波音(20Hz以下)や強い電磁場は、人間に不安や幻覚を引き起こすことがあり、これが「霊の気配」として錯覚されることがあります。このように「暗さ」「湿度」「静けさ」「寒さ」がそろうと、脳は「異常事態」と判断しやすくなるため、霊的体験が起きやすいのです。
あと付け加えるなら「満月の夜」も要注意です。満月は古来より、霊的な力が高まる時と考えられています。満月の夜は人の感受性が鋭くなると信じられていて、実際に犯罪や事故の統計を見ると、その発生率が高くなるというデータもあります。私が子どもの頃に見た「ドラキュラ」や「狼男」の映画のポスターでは、必ずと言ってよいほど、大きな満月を背景にして、ドラキュラや狼男が牙をむいています。これは映画の宣伝効果を考えた演出ですが、幽霊の出現を考えた時に、その時の心理的な状態は無視できません。
私は今は霊的な間口が開ききっているので、霊とつながろうと思えば、すぐに同調できます。ただ、若い頃は今お伝えしたような、天候や気温・湿度、気圧などの環境条件がそろうと何か気持ちがザワザワして落ち着かなくなりました。そしてそんな感じで迎えた夜には、ほぼ確実に霊体験をすることになりました。また、霊的な間口が開いてくると、これから起こる未来に対して「予感」や「予兆」を感じるようになっていきます。特にそれが自分にとって危険であったり、悪い未来であるほど、その「予感」や「予兆」は強く現れます。ですからこれらの気象条件がそろうと、自分の気持ちがザワザワしてきたのです。それは当時、さまざまな霊障で悩まされていた私自身に対する明らかな警告(予兆)でした。皆さんも今述べた条件が複数揃ったときには、早く帰宅して家の中で過ごすことをお勧めします。こんな夜に一人で人気のない場所で過ごしていると、突然、思いもしなかった霊体験に遭遇する危険があるからです。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売(商業出版)になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方


