私はテレビはあまり見ません。見るとしても温泉やきれいな景色を巡る旅番組か街歩きの番組などです。その理由は見ていて気持ちが楽だからです。タレントがおいしいお店を巡る“グルメ番組”もたまに見かけますが、私は食にあまり興味がありません。それならきれいな景色を見ていた方が気持ちが良いのです。

 

その他には、世間の状況を知るためにニュースもよく見ていますが、これはあまり気持ちの良いものではありません。まずニュースで取り上げる話題は、事件や事故や戦争など、見ていて嬉しいものはほとんどありません。コロナにしてもマスコミの取り上げ方は、毎日、都内や全国の感染者数を克明に伝えています。これは良く言えば、コロナの危険を全国に知らしめるものですが、実態としては単に不安を煽ることにしかなりません。

 

コロナが油断できない危険な感染症であることは分かりますが、今は世界中でワクチンや治療薬が開発されています。そして治験が終わり、認可された薬も出てきました。患者数にしても毎日、感染者が増えている一方で、回復した人もかなり増えています。感染者に占める死者数の割合もかなり少なくなっています。ですから状況が改善されている点をもっと強調して国民に安心感を与えることだってできるはずです。

 

いつもお伝えしているように、言葉には“言霊”と言われるように力があります。ですから全国にニュースを伝える報道機関は言葉の使い方に気を付けてもらいたいのです。たとえばニュースを見ていると、政府を批判する野党や専門家が次々に出てきては、口汚く政府を罵っています。日本政府を批判する海外での反日活動や海外メディアの報道もクローズアップされています。アメリカの大統領選挙では、両陣営が相手方の悪いところばかりを追求してネガティブキャンペーンを繰り広げています。つまり、ニュース映像の中身は、怒りや憎しみや不安、そして悲しみのオンパレードになっているのです。これは見ていて気持ちの良いものではありません。

 

いつも他人の批評批判ばかりしている人は、ほとんどのケースで人間関係が崩壊しています。言葉に力があるなら、他人の批評批判に終始している人は、周囲の人をいつも不快にさせていることになります。自分の回りに自分のことを不快に思う人が溢れていることを想像してみてください。周囲の人の嫌悪感に満ちた視線に囲まれて、仕事でもプライベートでも良好な人間関係など作れるわけがないのです。

 

以前、いつも人間関係でつまずいてしまい、転職を繰り返している人がいました。その人はとても物事に批判的な人で、テレビを見ても、テレビに文句を言うような状態でした。どこの会社でも入社してしばらくすると、必ず周りの人が離れてしまいます。すると今度は離れた人の悪口を言います。私はこの人に、言葉には力があることを伝えて次のように話しました。

「気持ちの在り方や物事の考え方を前向きにすることも大切ですが、まずは人や物事を批判する言葉や悪口は絶対に口にさないでください」

 

その方は人間関係を改善したくて、私の言葉にしたがってすぐに行動に移しました。すると1か月も経たないうちに

「苦しいし、つい不平不満を口にしたくなってしまう」

と訴えてきました。これは性格の問題もありますが、悪癖が体にこびりついているからです。悪い癖を直すことは大変ですが。それは不可能なことではありません。そしてその方は2か月間、頑張って批評批判や悪口を一切口にしないで過ごしたのです。すると嘘のように周囲の人とも普通に会話ができるようになって人間関係は改善されたのです。心で何を思うのかはとても大事なことですが、それを口に出すとさらに強くその言葉が自分に返ってくるのです。(2)へ続く。