「テントウ虫」も幸運の象徴として考えられています。そこにもさまざまな理由があります。まずは農作物を守る益虫としての役割と、聖母マリアや太陽との結びつきから「神の使い」「幸福の象徴」とみなされたためです。赤い体と黒い斑点は聖母のローブを連想させます。ヨーロッパではアブラムシ被害に苦しむ農民が聖母マリアに祈ったところ、テントウ虫が現れて害虫を食べ尽くし、作物を救ったという伝承があります。このため「聖母の虫(Ladybug)」と呼ばれるようになりました。「Ladybug」のLadyとは、聖母マリアを指して、愛と守護の象徴とされました。そして日本でも「テントウ虫」は「天道虫」と書いて、太陽(お天道様)へ向かって飛ぶ習性から「上昇」「繁栄」「光の象徴」とされたのです。また、「スウェーデン」では女性の手に止まると結婚の前兆とされ、飛び立った方向に運命の相手がいると信じられています。さらに斑点の数で運勢を占う習慣もあります。また、「風水」でも家に入ってきた「テントウ虫」は金運上昇の兆しとされ、幸福を呼ぶシンボルとして扱われています。

 「ヨーロッパ」や「アメリカ」を中心に”ウサギの足“を幸運のお守りとする考えもあります。「ウサギの足」が幸運のお守りとされるのは、ウサギの「繁殖力」「生命力」「地下世界との結びつき」などが象徴化され、魔除けや繁栄の護符として信じられてきたためです。特にヨーロッパやアメリカで広まり、ラビットフット(Rabbit’s Foot)として携帯されてきました。まず、ウサギは非常に繁殖力が高く、生命力のシンボルとされました。その足を持つことで「多産」「繁栄」「豊穣」を授かると考えられました。また、「アナウサギ」は地中に巣を作るため、古代ヨーロッパでは”地下に住む精霊と交流する動物“と信じられました。そこでその足を持つことで精霊の力を得られると考えられたのです。また、ヨーロッパでは、”ウサギは魔女の化身“という考え方があります。ですからその足を持つことは”魔女を退ける証“として魔除けの護符になりました。「ウェールズ」では、赤ん坊の頭をラビットフットで撫でる習慣があり、「敵から逃げ切る幸運」や「土地の記憶を忘れない」という意味が込められています。さらにヨーロッパの古い伝承では「満月の夜に寄り目の人からもらったウサギの足を左ポケットに入れると最も効果的」とされて、芸事成就や立身出世の護符とされてきたのです。

 あとは、1500年以上前から中東で伝わるポピュラーな護符(お守り)として「ハムサ」があります。 「ハムサ」はアラビア語で「5」を意味し、神様の加護の手を表しています。 別名ではイスラム教の預言者ムハンマドの四女で、慈悲深く人々から愛された「ファティマ」にちなみ、「ファティマの手」などと言われます。「ハムサ」は5本の指のついた掌の中心に目玉を描いたお守りで、中東地域では広く売られています。ハムサ(Hamsa)が幸運のお守りとされるのは、邪視(悪意ある視線)から身を守る護符としての役割と、五本の指に込められた「幸福・健康・富・愛・保護」の象徴性という考え方からです。「ハムサ」は中東や北アフリカで広まり、「ユダヤ教」「イスラム教」の双方で神聖な守護のシンボルとされました。古代、この地域では「嫉妬や悪意の視線は災いをもたらす」と信じられ、「ハムサ」はその邪視を跳ね返す護符とされました。イスラム圏では「ファティマの手」、ユダヤ文化では「ミリアムの手」と呼ばれ、いずれも守護の力を持つとされたのです。

 この他にも「トルコ」や「エジプト」で同じように“邪視除け”として広く使われている青い目玉の「ナザール・ボンジゥウ」や「インドネシア」で、音で邪気を払い幸運を呼ぶとされている「ガムランボール」も“幸運を招くお守り”として有名です。これらのものを手にしたときに、皆さんが何か暖かさや明るさを感じることが出来たなら、それは皆さんに合った「幸運のお守り」として機能するはずです。

 

 

2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売(商業出版)になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。

 

霊界が教えてくれるこの世で幸福になる方法

■書名

霊界が教えてくれる

この世で幸福になる方法

■著者:霊能者SHUN(シュン)

■四六判248頁

■定価1650円(本体1500円+税10%)

■ISBN978-4-341-08818-7

■発売 株式会社ごま書房新社

 

 目次

序章:地球の誕生と人類の出現

第一章:霊界の存在とその仕組み

第二章:人の縁の不思議

第三章:心霊スポットが危険な理由

第四章:霊障は理不尽なもの

第五章:先祖と私たち

第六章:この世の上手な過ごし方

 

シュンさんのX ここをクリック!

 

シュンさんのYouTubeチャンネル ここをクリック!

 

シュンさんのホームページ ここをクリック!