霊の問題とはそもそも理不尽なものです。本来なら、何か悪いことをすれば悪い報いを受けて、良い行いをすれば良い未来が訪れる。そういう社会や世界になることが望ましいと思います。しかし、世の中を見ても、世界を見ても、人生を見ても、必ずしもそのようになってはいません。人を騙して得たお金でのし上がっていく人もいれば、他国を一方的に侵略して栄えていく国もあります。霊の世界もまさにそう言う理不尽な面があります。
霊に憑依されるのは、その人が誰かを騙したとか、誰かを傷つけたとか、悪事を働いたかどうかに関わりません。何か悪事の報いとして、霊障を受けることもありますが、本質的には人が持っている霊的波長が合うことによってつながってしまいます。どれだけ人に優しくしても、ルールを守って正しく生きていても、毎年かかさず先祖供養をしていても、霊と自分の霊的な波長が合えば霊に憑依されるのです。その結果、原因不明の病気にかかって何年間も入院生活を余儀なくされたり、思わぬ事故に遭って大ケガをしたり、会社が倒産してしまったりするのです。何も悪いことをしていないのにです。人は何か悪いことが起きれば、”何でこんなことになったのか”その理由を追求します。しかし霊の問題の本質に理由はないのです。
生霊(念)も同じです。生霊は自分が悪いことをしたとか、相手に恨まれるようなことをしたとか、その人を傷つけたとか、そういった事実があったのかどうかはまったく関係ありません。生霊を飛ばす条件=恨みや嫉妬など強いネガティブな思いを抱いていて、なおかつ脳の波長がα波になった瞬間に、多くの場合、本人も無自覚のまま生霊は飛んできます。
知り合いの妻から生霊を度々飛ばされていた女性は、その妻の夫と仕事の打ち合わせを兼ねて一緒にランチをしているところをたまたま妻に目撃されました。その夫とはまったく恋愛関係はありません。単に仕事上の付き合いがあるだけです。それなのに夫が頻繁に浮気をしてきたことで、妻はまた夫が浮気をしていると思い込んで、この女性を憎みました。それからこの女性には何度も生霊が飛んで来て、その影響で皮膚がボロボロになってしまいました。ステロイド剤を塗ってもまったく改善しないのです。それは人の身体は生霊にも死霊と同じように反応してしまうからです。そして生霊を出している妻をやめるように説得したとしても、本人にその自覚はありませんから生霊を止めることはできません。妻に自分が浮気をしていないことを説明したとしても、その言葉を妻が心から信じなければ生霊は止まりません。そうなると浮気が事実であったのかどうかとは、別の問題になって行きます。
死霊にしろ、生霊にしろ、霊の問題を因縁によるもの考えている霊能者が多くいます。そういったケースがないわけではありません。因縁が霊の問題に絡んでくると、心身への影響は非常に強く出ます。命にかかわることもあります。ただ、それは特殊なケースで、私であれば”浄霊“などで対応しなければならなくなります。憑いた霊は普通なら”除霊”によって祓います。除霊は遠隔(電話)で行う場合は、スムーズにいけば30分から45分で祓えます。しかし、因縁が絡んでいる場合に行う“浄霊”では、2週間とか3週間とか、夜を徹して行わなければ解決できないこともあります。因縁が絡んでくるとそれだけ面倒な問題になりますが、ほとんどの霊の問題は除霊によってクリアできるのです。それでは因縁が絡む霊的な問題では、どれだけ重く、執拗に悪影響が出るのか、次回でお伝えしたいと思います。(2)へ続く。
2022年9月1日から、紀伊國屋書店をはじめとする全国の書店、インターネット書店(アマゾン・楽天など)で、シュンさんの本が発売になりました。「地球はどうしてできたのか」「人類はどうして誕生したのか」「霊界の仕組みや構造はどうなっているのか」そして「幸せに生きるすべはどのようなものか」、シュンさんがさまざまな体験に基づいて明確に答えています。悪質な”霊感商法”が問題になっている今だからこそ、霊や霊界について正しい知識を身に付けて、悪徳業者を見分けるポイントを把握してください。
■書名
霊界が教えてくれる
この世で幸福になる方法
■著者:霊能者SHUN(シュン)
■四六判248頁
■定価1650円(本体1500円+税10%)
■ISBN978-4-341-08818-7
■発売 株式会社ごま書房新社
目次
序章:地球の誕生と人類の出現
第一章:霊界の存在とその仕組み
第二章:人の縁の不思議
第三章:心霊スポットが危険な理由
第四章:霊障は理不尽なもの
第五章:先祖と私たち
第六章:この世の上手な過ごし方