マウスピース型の歯ブラシが発売されました。

口にくわえるだけですべての歯を磨いてくれて、10秒で歯磨きが終わってしまうのだそうです。

99.99%の細菌の付着を防ぐ抗菌シリコン製で、歯に対して45度の角度でブラッシングする「パス法」に基づいた設計になっています。

まだ日本での発売はされていないとのことですが、取り寄せることはできる様です。

どの程度磨けるのか、歯ブラシによる補助のブラッシングも必要ないのか、気になることはたくさんありますが、効果が認められて一般的な道具になっていくかどうか見守りたいところです。

コーラを飲むと歯が溶ける。多くの人が親から言われたセリフではないでしょうか?
DaveHaxさんがYoutubeに投稿したのは抜けた歯を実際にコーラに浸けるというものでした。

コーラのボトルに歯を投入。3日後、5日後、1週間後の様子が詳しく解説されています。

 

1週間後、歯は変色してエナメル質が溶け出し表面はデコボコに。歯の付け根にいたってはつまむと剥げ落ちてしまうほどに軟らかくなっていました。

実生活において、このようなシチュエーションはあり得ませんが、酸性であるコーラなどの食品が歯にどんな影響を及ぼす可能性があるのかと考えると怖いですね。

実際の口の中では唾液が歯の再石灰化をしているので、十分なケアとこういった食品をとる頻度さえまちがえなければ動画のようになることはないでしょうが。

夏の訪れとともに台風の季節がやってきます。

統計からみると

発生件数7・8・9・10月とほぼ同数ですが、

接近数8月→9月→7月→10月上陸数8月→9月→7月

の順番なのだそうです。

台風の接近で気になるのは気圧の低下による歯痛です。

気圧の低い飛行機や標高の高い山への登山で歯が痛くなったことがある方は、この台風でも痛みが出る可能性があります。

 

歯の内部の歯髄腔という空洞は通常外気と同じ気圧に保たれているのですが、気圧が低くなると、気圧差で神経が刺激され歯が痛むという仕組みです。

 

また、痛みが出る時は虫歯がある可能性が高いようです。低気圧で歯が痛くなるようなら歯科医院を受診してみましょう。
 

歯に関する記念日はまだまだあります。

6月1日矯正歯科月間の日
矯正で歯並びを整え、健康増進をはかることをよびかけようと日本成人矯正歯科学会が制定。
 

6月4日虫歯予防デー
記念日の中でも最古の1928(昭和3年)に日本歯科医師会が制定。戦時中は中断されましたが1944年から再開、1958年より4日から10日までの1週間を「歯と口の健康週間」として、口腔内の健康に関する知識の普及などに努めています。
 

7月25日知覚過敏の日
かき氷の別名「夏氷(725)」からこの日はかき氷の日です。知覚過敏用歯磨き粉「シュミテクト」の販売元グラクソ・スミスクライン株式会社が、知覚過敏だと歯にしみやすいかき氷の日に合わせて制定。
 

8月8日歯並びの日
日本臨床矯正歯科医会が、正しい歯科治療の普及を目的として制定。歯が8というごろ合わせと、笑い声の「ハッハッ」が健康的であるという理由。
8月21日ホワイトティースデー
デンタルケア用品を製造販売しているデンタルプロ株式会社が制定。「歯(8)に一番(21)」のごろ合わせ。

 

9月1日~30日歯ヂカラ探究月間
「リカルデント」ガムを発売している株式会社キンドリー・ジャパンが、食生活の乱れで歯の体力(歯ヂカラ)が弱まりがちな夏の終わりから、歯が本来持っている力を見直し、強化する探究期間にしようと制定。
 

9月24日歯科技工士記念日
日本歯科技工士会が1955年のこの日に設立されたことから制定。

その3へ続く

日本で初めての歯科医師は大分県中津市出身の小幡英之助という人でした。

明治2年、二十歳の時に親戚を頼り上京し、慶応義塾に入学、同郷出身の医師に師事しました。

さらに当時来日していたアメリカ人の歯科医師セント・ジョージ・エリオット氏から歯科を学びます。

それまでの日本の歯医者と言えば「入れ歯師」や身分の高い人のかかりつけであった「口中医」と呼ばれる人々でしたが、小幡英之助は西洋式の歯科医学を習得したのです。

 

当時の日本は明治維新後間もない時代、欧米式の諸制度を取り入れることに躍起になっていました。

医療の世界でも明治7年に、医師が新規開業する際に試験を受けパスしなければいけない制度が始まります。

ただし、歯科医師の試験はありませんでした。小幡英之助は歯科試験を受けたいと申し出ます。

主催の大学はこれを受け入れ、翌年明治8年に日本初の歯科医術試験を開催、小幡は歯科医術開業免許を得ました。

 

医学の他に当時はまだ新しかった歯科も学ぶ向学心、無い制度は説得して作らせる情熱、さすがパイオニアですね。