政権崩壊のシナリオ | Mar's Attack -まさやんのよもやま批評-

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 28日、毎日新聞の世論調査で安倍政権の内閣支持率過去最低を記録した。森政権時と比較すればまだまだ支持率は高いが、小泉政権や自身の就任時の支持率から比較すると大幅に低下している。ではなぜこのように支持率が低下するに至ったか安倍政権の構造を中心に述べようと思う。


 前首相の小泉氏と安倍氏は大きく異なっている。まず小泉氏を簡単に分析してみることにしよう。小泉氏は田中真紀子氏に「変人」と呼ばれるなど、従来の政治家とは一線を画した人間であった。人の意見を聴かない強引な面もあったが、「靖国参拝」や「郵政民営化」など政治姿勢は終始一貫していた。人事についても当選回数や派閥にとらわれない組閣を行っていた。一方の安倍氏は良くも悪くも温室育ちであり、人と対立することをあまり得意としない人間である。話し合いの中で政策実行していく古いタイプの政治家である。組閣の際にも総裁選で自身を支持した各派閥に対しては論功行賞を行い、バランスよく大臣に起用していた。政権内でも麻生氏や久間氏などのベテラン議員が政府見解とは異なる発言をするなど足を引っ張られている印象を受ける。


 安倍政権の目立った成果は今のところ、中国や韓国との関係修復くらいしかない。松岡農水大臣の事務所費問題、緑資源機構の官製談合、柳沢厚労大臣の産む機械発言、タウンミーティングのやらせ問題、社会保険庁の年金記録問題、郵政造反議員の復党問題など解決しなくてはならない問題が山積している。ミクロの政策を放置したまま「憲法改正」や「美しい国」などマクロ的政策を訴えていたのでは国民からの支持を得られず参院選を乗り切ることは出来ないであろう。野党各党がこの点を追求することが出来ればまた新たな政治の波が生まれることになるであろう。