ミニトマトとじゃがいもの苗がなぜ
今年(令和6年5・20日)朝のことである
寝起きのコーヒーを飲みながら、天気を見るのが私の習慣だ。
ふと地面を見ると、鉢が置いてある。
その先にはなにかの苗が2本植えてある。
私の店舗住宅には庭と言える場所がない、あるのは
縦巾50cm・横巾100cmのただの土盛りだけだ。
この土盛りの場所は、何を植えてもすぐ枯れてしまう。
パセリ、シソ、山椒・チューリップ、水仙、すべてが全滅。
だから、雑草生えホーダイ放置プレイだった。
この苗は何だ?
近所のあのかたがくださったにちがいない!
「浅田さん、このふたつの苗を
くださったのはおたくですね!
え?鉢植えはミニトマト!
地植えはジャガイモ!
わ~~~~~すごい!
私も収穫の喜びが味わえるんですね♪
でも、
この場所は今まで何を植えても
枯れてしまうんですよ。
理由はわからないんですけど」
「大丈夫よ、私が肥料をあげて、
管理してあげるから
まかせといて!」
浅田さんは家庭菜園がだいすきで、
数種類の野菜を栽培していらっしゃる。
収穫のたびに私におすそわけしてくださる。
“サヤインゲン”→すでにスジ取りしてある。
“モロヘイヤ” →ゆでて叩いて粘りを
出してある。
この気配り♪すごいじゃないの!!
私が病気になってから、何度この人に救われたことか!
腕や脚の激痛・連日の雨続き・買い物に行けないほどの、鬱々と虚脱感。
だけど冷蔵庫にはめぼしい食材がない。
飢えと心細さに、ネットで安い送料無料の食料を
探し続けた日のことが思い出される。
そんなとき、浅田さんと対照的なある女性のことも思い出す。
この人とは長い付き合いだ。私がなぜか病気がちな
ことも知っている。
ある日、私が体のあらゆる関節が痛み出して、床にエビのように体を曲げて
ころがっていたときだ。
来店してすぐ、
「そうやっていつもごろごろしているから、治るものも治らないんじゃないの?
やる気がでないのはあなたの性分なんじゃないの?」
小バカにしたような、目つきで言われた・・・・・・
店の前に、安い塩ひと袋ぶちまいた。
雪が降ったような清廉な道になった。
この女、出禁にしてやる!