毛皮のコートをバッグにリメイクする方法
「フォックスのコートの袖を取り外してベストにしました。
袖が余っています。これでバックを作れませんか?」
と依頼を受けました。↓これはその袖1枚分です。
作り方
裏地と厚めの芯地(皮の補強のため)。大きめのボタン(3cmくらい)1個。
肩掛け用チェーンか、バッグ用ベルトを用意します。(洋裁店で買えます)
袖の大きさに合わせて、荒裁ち(おおざっぱに裁断)します
裏地の上に中表に乗っけて動かないように、ピン打ちします。
バッグのふたになる部分だけ、中表に縫い合わせて、表に返しておきます。
端から1cmくらいのところにステッチをかけます。
縫い込んだ毛は、目打ちで表に引っぱり出します。少しづつね。
裏地の半分くらいまで、アイロンで芯を貼ります。補強のためです。
フタ部分には芯を貼りません。
このとき、毛皮にアイロンが当たらないようにしてください。
熱で毛が溶けるよ~。焦げるよ~。皮がウネるよ~。
これ以後、アイロンはいっさい使いません。
バッグの底を中表にして、閉じます。
表にひっくり返しました。底が縫い合わされ、サイドはまだ開いています。
底の部分を中表に持ち上げ二つ折りにして、両サイドを縫い合わせます。
毛皮 芯、裏地全部いっしょにすると、けっこう厚みがあります。
針は一番太い16番を使いましょう。
表に ひっくり返して見た両脇の縫い目です。毛が縫い込まれていますね。
これを目打ちで表にひっぱり出します。
すこしづつひっぱりましょうね。古い毛皮だと毛が抜けてしまいます。
引っ張り出したらこんな感じ。縫い目は毛で隠れてしまい見えません。
中央にボタン(3cmくらい)、それを引っかけるループも縫い付けます。
ボタンとループを付けました
○印の中は 、チェ-ンを引っかけるループ(白)が縫い込んであります。
完成です
毛皮はホコリを吸います。外出から戻ったら、
パンパンとホコリを払ってください。湿気は大敵です。
晴天の日に、日陰で虫干ししてください。
毛皮のバックやコートを着て歩いていると、散歩中のわんこが
メチャ近寄ってきます。吠えるのではなく、???てな表情をします。
犬の優れた嗅覚でしょうね。毛皮は脱臭してあるので、人間には臭いません。
(参考記事)
毛皮の最高の保管場所は「茶箱」です。こちら
そばにある帽子のつくりかたは。 こちら