歌が上手くなりたい人の為の発声練習法

歌が上手くなりたい人の為の発声練習法

このブログはとあるアイドルさんの為に書いた、ちょっとしたコツで歌が上手くなる、発声練習方法に関して書いたものです。

Amebaでブログを始めよう!

また前回からだいぶ空いてしまいました。

ちゃんと「おーい」の練習を毎日してたら、もう2分くらいは余裕でできるようになってる筈ですねw

 

 

さて今日はブランクが空いてしまった時の調整方法あれこれについて、書いてみましょう。

 

歌を唄うというのは、マラソンと一緒でしばらくブランクが空くと途端に声がでなくなります。

 

病気その他でブランクが空いてしまった場合はまた少しづつトレーニングしていくことが必要です。

早く仕上げたいからとカラオケボックスに篭って何時間も唄い続けても喉を痛めるだけです。

 

どうしても早く調整しなければならない時は下記を試してみてください。

 

ぜんそく明け等で喉に負担をかけたくない場合は、

乾燥した空気を出し入れする事はNGなので、

少し暖かいお風呂に入りながらトレーニングします。

 

まず、落ちている肺活量を復活させるための深い深呼吸。

まずなるべくゆっくり、すべての息を吐ききってください。

限界だと思う所からさらにふた呼吸ぐらいはまだまだ吐けます。

吐ききったと思ってからまたゆっくり吸います。

ゆっくりと繰り返してください。

深呼吸は吐き切る事ファーストです。

 

 

喉のならしと、腔での共振と腹式発声の練習。

普通の声でいいので、

「ほーーーーーーーーーーー」と喉の負担のない程度に声を出します。

お風呂の中なのでよく響きますが、自分の顔の中でも響くように、

口腔、鼻腔、咽頭腔の形を覚えます。

 

形って?と思いますよねw

 

イメージは両手を口の周りに添えて「おーーい」と遠くの人を呼ぶ時のリラックスした感じです。顔の筋肉を色々動かしてみて、良く響くな。という形を自分で見つけてください。

 

いい響きの所を見つけたら、その腔を固定します。

「ほーーーーーーーーーー」息が切れるまでやってください。

長く発声しつづけるためには腹筋以外はリラックスして余計な力が入ってない事です。

負担にならない程度繰り返してください。

 

喉に負担がかからない程度ならお風呂場でなくてもいいです。

 

夜、近所迷惑になりそうだったら、

ひそひそ声の「ほーーーー」でも構いません。

トレーニングの効果としては、大きな声でもひそひそ声でも一緒です。

但し、腔はちゃんと響きの腔を維持してください。

 

トレーニングはカラオケボックスで何時間も唄いこむよりも、少しづつのトレーニングをちょこちょこ数をこなすほうが喉への負担が少なくてよいです。

 

 

喉が慣れてきたら歌を唄ってみましょう。

いきなり歌詞つきでうたうのではなく、歌詞を全部「ハ」にしてみましょう。

 

「ハハハーハハーハーハ~♪ ハハハーハハーハーハ~♪」

 

「ハ」という発音は一番呼吸を使いますので、これで全部唄えるようになれば歌詞でも大丈夫。

 

あとは、いわゆ口をあけずに唄う鼻歌もよいでしょう。

 

なるべく喉に負担をかけないように腹筋と肺を動かしましょう。

 

もちろん、ちゃんと声にだして、ちゃんと唄う練習もやるべき所ではちゃんとやってください。(リハ)とか。

 

 

前回からだいぶ空いてしまいました。

本日はまた雑談になりますが、マイクについて語ろうとおもいます。

 

アイドルさんのステージをみていますと、

Live中、ちゃんとマイクに声を通せていない方が沢山見うけられます。

せっかく頑張って発声練習してもそれでは意味がないですね。

 

では、どうすればちゃんとマイクに声を通せるのか?

 

もちろんご存知かと思いますが、

ダイナミックマイク(ハンドマイク)には指向性があります。
マイクヘッドの延長線上の方向です。

こちらから声を当てなければ音を上手く拾ってくれません。

マイクヘッドをしっかりと口の前にもってきて、

グリップエンドはしっかり観客席の方向へ向けましょう。

 

自分の声が口から出て、マイクヘッドからグリップエンドに向かって通って、観客に声が届くイメージです。

マイクがメガホンのイメージ。

大きな声を聞かせたい時は、観客席の2階席の方向に向かってマイクエンドを正面より少し上にします。

 

実際には音をだすのはスピーカーなので、マイクの向け方なんて関係ないと思いがちですが、とんでもない。

そういうイメージで唄う事が大事です。

さらにいうと人間のの身体は立って正面に声を飛ばすのに効率よく出来てます。

だから、マイクを水平に向けることで姿勢良く唄う事ができ、

ちゃんと声を届かせる事ができるのです。

 

そして大きな声で遠くに届かせるなら、首を少しあげて少し上の角度に声を飛ばすのが遠くまで届かせることになります。

 

そして、マイクはしっかりと握ってください。

マイクは振動を拾う機械です。

マイクその物がふらふらしていては効率よく拾えません。

なるべくしっかり持ちましょう。

 

 

余談ですが、
小指を立てるくせがある人は直したほうがいいです。

カッコ悪いし、カメラマンさんが写真を撮る時、顔に被ってしまい、

いい写真を撮る機会を減らしてしまうのです。


マイクはしっかりガシっと持っていたほうが写真的にも

上手く見えます。

 

 

 

 

*今回はステージで歌うアイドルさん向けの記事なので、

レコーディングマイクやスタンドマイクについては別途書きます。

さて、前回の記事からだいぶ時間が空いてしまいましたが、

歌を上手くなるためには毎日の練習が大事です。

忙しくて練習できない時も、10分でもいいので発声練習しておくことが望ましいです。

 

さて、これから応用編へと移って行きたいのですが、

その前にひとつ。

 

歌が上手くなりたかったら声量のUPは絶対条件です。

声量があるだけで上手く聴こえるものです。

 

そして、人間 100%の力を出そうと頑張ると、アンコントローラブル(制御不能)になります。

100の声量の人が100で歌うといっぱいいっぱいでミスも多くなりますが、

200の声量の人が100で歌うのは50%の力しか必要としません。

人間の行動だけでなく、この世の物理的な制御は、

ある程度の余裕があった方が制御しやすいのです。

 

歌も同じです、100%の力で歌うと音声も響きもミスしやすくなりますが、

80%の声量で歌うと音程も響きもイメージも伝えたい気持ちも安定します。

 

ゴルフのスイングが良い例です。

どんなに上手いプロ選手でも、フルパワーで満振りしたら、思った所にボールは飛んでいきません。

80%で振ればコントロールは俄然しやすくなります。

しかし、ゴルフは飛距離を出さなければ不利になるスポーツ。

オンコントロール内で飛距離を出せるように、

練習によってコントロールできるパワー率を100%へ近づける練習をするのです。

それによって素人は80%の力でないとコントロールできないものが、

プロは95%の力でもコントロールできるように脳神経を構築していくのです。

 

ゆえに、歌が上手くなるためには声量の向上は非常に効果的です。

毎日、遠くに向かって「おーーーーーい」しましょう。

今日は、私の話に良く出てくる、脳科学について少し説明してみましょう。

 

運動が出来るようになる。

歌が上手く歌えるようになる。

 

どちらも、人間の脳と筋肉を訓練することによって可能となります。

 

歌を含めて運動は、脳からの電気信号により筋肉を制御することにより行われます。

脳が早く正確に電気信号を筋肉につたえる事ができるかどうか?

また五感で得た情報を素早く脳にFeedback信号として伝えるか?

が重要です。

 

脳は沢山の神経細胞からできており神経細胞同士が突起を出してつながって複雑な神経回路を形成しています。

この神経回路が神経で筋肉とつながり、筋肉やその周りの皮膚や関節にあるセンサーとも同じく神経でつながっています。

訓練や練習で神経細胞が働くと突起のつながり部分が変化して配線が強くなり、つながっている神経細胞への情報が伝えやすくなります。

これが学習です。

ニューラルネットワークで言うところの重み付けですね。

 

つまり、神経回路がよく働くようになるのです。

神経細胞のつぎ目の部分はシナプスと呼ばれていますが、

このシナプスの数が増えれば増えるほど、

情報が伝わりやすくなります。

運動が上手くできるということは、

その運動を「しなさい」と命令する脳の領域の神経細胞がし働き、

その信号を素早く正確に伝えるためシナプス回路が形成されて

筋肉を動かせる。と言うことです。

もちろん、その動作をさせる筋肉も適切な量がないといけません。

訓練とは、脳神経の回路構成と筋肉の訓練。

両方を行うことです。

に同じ運動をくり返すことで、神経回路が安定して働くようになり、

筋肉と同時にシナプスも強固になっていきます。

つまり、運動を実際に行って初めて神経回路がつくられ、その運動をくり返すことでシナプスが強化されて、さらにその運動が上手になるのです。

 

ちなみに、一度覚えた運動をしばらく行わなければ、

前より上手にはできません。

なぜなら、筋肉量が落ちるのと同時に、

その運動に関係した神経回路にある神経細胞のシナプスの数が減って、情報が伝わりにくくなるからです。

 

運動には色々ありますが、一度覚えたら忘れにくい物もあります。

水泳や自転車はしばらくやらなくても出来たりしますよね。

ただし、水泳も自転車もトップアスリートであれば、しばらく練習を休んだらとたんに成績は落ちます。

 

 

上手く歌うためのコツはいちど覚えたら忘れない部分もあります。

訓練しないとすぐに落ちておくものもあります。

 

響かせ方とかは前者、腹筋や肺活量、音感は後者ですね。

 

難しい話をしましたが、

本気で歌が上手くなりたいのでしたら、やはり毎日の訓練を欠かさずに!ということです。

 

訓練の方法によって学習の早い遅いがあります。

次からは効率の良い訓練方法について紹介していきましょう。

アイドルさんであればダンスが必須でしょうからリズム感無いとお話になりませんよね。

でも、世の中には苦手な人もいる訳で、
これを読んでる人には必要ないかも知れませんが、
仲間だったりこれから入るかも知れない後輩にだったりに教える事も有るでしょうから一応知識として持っていても損はないかと。

私に言わせればリズム感の無い人ってのは訓練が足りてないだけで、練習すれば誰にでもつくものだと思います。

体内でリズムを刻むように脳のシナプスをトライ&調整で作り上げて行くだけです。

では具体的な練習法は?
一番良いのはリズム楽器をやる事ですが、
アイドルさんであれば中々時間も取れませんよね。
であれば、下記の方法を試してください。

移動中にでもできるのでお勧めです。

好きな音楽を聴きながら、イ、ト、二、ト、サン、ト、シ、ト、イ、ト、二、ト、サン、ト、シ、ト…(四拍子の場合)8ビートで。
と口に出してリズムを取ってください。

頭の中で指揮棒を振るイメージもして下さい。
最初はどこがイチか二かサンか分からなくなる事も有るかも知れませんが、そんな時は落ち着いて取り直しましょう。

電車の中等口に出すのが憚られる時は頭の中だけでもいいです。
慣れてきたら変拍子の曲とかもやって見ましょう。
拍子が変わった。食った、伸びた、チェンジテンポした、等々も分かるようになります。

メトロノームに合わせてクラップするだけでは中々リズム感はつかないと思います。

こんばんは、毎日発声練習してますか?

 

何度も同じことをいいますが、

ここまで紹介した練習法はスポーツで言えば、

足腰を鍛えるためのランニングに相当します。

 

コツコツと地道にやりましょう。

 

さて、今日は「自信」について少し語ってみましょう。

 

なぜかアイドルさんは自分の声や歌に対して自信がない。

下手だといいう方が多いです。

まぁ気持ちは分からなくはないですが、

実は殆どの人が(多分99%の人が)自分の声は嫌いです。

しかし、殆どの人は(多分90%くらいの人は)あなたの声が嫌いではありません。

声ってのはそういうものなんです。

えなんで聞くほうは90%なんだって?

高い声が好ましくないと言う人はちょこっと居るので…

でも自分の声が嫌いだって悩んでいる人(アイドルさん)では

低い声でなやんでるって人が圧倒的ですね。

例え女性であっても声が低いことは悪いことではありません。

低いスペクトル成分を持つ声質は安定と安らぎを相手に与えます。

誇っていいことですよ。

 

では、歌についての自信とかどうやったらつくのでしょうか?

自信は成功体験の繰り返しによりつきます。

 

バスケットのフリースローを例に取ります。

 

最初は入りません。

だから練習します。

入るようになるまで練習します。

キチンとフォームを習い、流れるようにスローできるようになると、

どんどんと入るようになります。

練習をつづければどんどん成功率は上がっていきます。

でも、いざ試合にでると、プレッシャーにより、確率が落ちます。

しかし、試合でもシュートを何度も決め、

場数を踏めばプレッシャーにも負けないようになります。

試合で外さないようになれば自信がつきます。

自信がつけばさらにプレッシャーにも勝てるようになり、

さらに入るようになります。

 

これが成功体験の積み重ねによる強固な自信の付け方です。

 

歌についても同じです。

毎日発声練習を重ねて、今日も良い声が出せた。と実感すれば

自信がついてきます。

 

歌はスポーツよりもメンタルが大事です。

自信のなさは声にもろに出ます。

ぎこちなさがでると、余計な筋肉に力が入り、良い声はだせません。

毎日発声練習をすることとステージに多く立つこと。

 

ステージにたったときには、背伸びをするのではなく、

今の実力を素直に見せてください。

それが今あなたが見せられる最高のパフォーマンスです。

 

はい、更新滞っていてすみません。

 

更新されなくても、日々鍛錬してね(笑)

 

さて毎日やっていたら、「おーい」では、だいぶ響かせられるようになってきたのではないでしょうか?

 

では、今日は少し応用編を紹介しましょう。

 

簡単な歌をゆっくり話すように歌ってみてください。

歌詞を見なくても歌える。子供の頃に歌った歌とかがいいですね。

例えば君が代だったり、手のひらを太陽にだったり、ドレミの歌だったり…

 

「おーい」をするときと同じように響きを感じながら、大きく口を開けて、

しっかり口を動かしはっきり発音し、遠くの人が聞き取れるように。

 

前にも書きましたが、この練習法、

広い場所で遠くに人に立ってもらってやるのが一番ですが、

そういう訳にもいかないので、スタジオや防音室でもイメージしながらやればOKです。

 

スタジオに行く暇もなかったら、

家でささやく声でやっても同じ効果があるので、

無理なく続けてください。

 

 

はい、毎日発声してますか?

毎日続けることが大切ですよ。
スポーツ選手がランニングを欠かさないのと同じで。

まだ1分まで届かないよ〜という場合はリラックスが足りないかもしれませんね。

目を閉じて、耳を両手で塞いで響を感じてやって見てください。どうですか少し伸びたはず。

脳みそは考え事をすると酸素を消費します。
目から情報が入ってくると、
それだけ脳は活動します。
耳を塞いで顔の中で自分の声が共振するのを感じましょう。

大きな声を出すのでは無く、声が共振して静かな湖面を波紋が遠くまで伝わるイメージを持って。

何度も言いますが人間は暗示にかかりやすい動物です。
何かをする時イメージする事は非常に大切です。

そして自分の声が何分でも響き続けさせられると言うイメージも大切です。

1分ができるようになったら、今度は1分半を目指してみてね。

はい、「おーい」で1分できるようになりましたでしょうか?

 

できないよ~と言う方は、始める前に大きく深い深呼吸を数回してからやるといいですよ。

それだけで10秒くらい伸びるはずです。

 

ちなみに歌唱中にも素早く息継ぎしなければならない事も多いかと思いますが、実は息継ぎは吸う事よりも吐く事が重要です。

 

人間吸う事は誰でもできます。

でも空気を吐ききることは結構難しかったりします。

肺の空気が半分残ったまま息継ぎしても肺の空気は50%しか新鮮になりません。

肺が半分の大きさしかないのとおんなじです。

 

ロングブレスを身につけたかったら息をなるべく吐き切るという訓練をしてください。

吐ききってしまえば吸うのは自然と吐いた分だけ吸えます。

 

 

さて、発声練習法として、「おーい」というのが良いという話をしましたが、

人が人を呼ぶ時何故「おーい」と言うのでしょうね??

 

母音が大きな声で発音しやすい上に、「お」は遠くに飛ばすための要素もふんだんに含んでいるからです。

 

遠くへ飛ばすためには音の伝播に広がりを付けるのではなく、

一方向に指向性を持たせ、エネルギーが一直線に進むようにします。

水鉄砲の先が長くすぼんでいるのと同じですね。

「お」の口(開口部)の形が前への指向性が高いからなんですね。

 

もちろん、これ誰かが屁理屈こねて、「おーい」としようと決めたわけじゃなく、人間が進化の過程で自然と使うようになったのです。

人間って凄いですね。

 

 

ちなみに、この「おーい」と言うのは、

超一流の歌手のヴォイストレーニングやレコーディングヴォイスディレクターをしている「堺 泰馬」先生に教わったものを私なりにアレンジしたものです。

 

興味がある方は調べてみてください。

まだ現役でトレーナをされているので、体験でもいいから受けてみるといいかもしれません。

 

ちなみに私、堺先生からお金貰ってるわけじゃありません(笑)