(「やっぱりここがクサいなあ」とやたらに地面の匂いを嗅ぐビーグル犬まろさんオス9歳)

 

 昔、2005年の頃のこと、杉村太蔵さんという方が衆議院の議員に当選されたときに「自分も料亭に行ってみたい」と言って、先輩政治家にこっぴどく叱られたという話がありますが、あれって、結局は「権力者は料亭政治をしてるけど、お前はまだ早いだろう」ってだけのことだったんだろうなあといまだに思えてなりません。

 

 政治には金がかかる

 

 と政治家、特に自民党のリーダー達と目されている方達は頑なに言います。

 いままで、なんで金がかかるのかについて説明されたものを読むと、以下のようなものがあります

1.パンフレットなど印刷費や書籍代にかかるから

2.私設秘書を雇うから

3.地元での政治活動(もっと具体的に何?)

4.選挙の応援

5.冠婚葬祭

6.会食(料亭、銀座のクラブ、六本木のキャバクラ...)

7.マスコミ工作

8.海外の重要人物への工作

 

 上の中には、公的には認めたがらない使い道がありますが、でも庶民からすると政治家が「政治には金がかかる」と言って連想するのは、「6.会食(料亭、銀座のクラブ、六本木のキャバクラ...)」なので、自民党の政治家達から「10年後の領収書公開」とか、黒塗りの領収書とかいう話が出てくるほどに、「怪しい、よっぽど公表できないことに金を使っているから直ぐの公表に抵抗するんだろう」となってしまうわけで、そういうところが大きく政治不信を招く原因の一つだろうなと思います。「7.マスコミ工作」なんて言われると、「ああ、やっぱりな、だからマスコミの追求が今ひとつ真剣身に欠けるのか」と思うのですが、そういえばマスコミに「金を流す」というよりはマスコミのキーパーソンと料亭で会食して(つまり上の「6」)「よろしく」なんてことにしてそうなイメージもあります。

 

 私も、たとえば「8」みたいな本当に外にリアルタイムに漏れるとまずそうな情報だったら公表できないなあとは思うのだけれど、あとはどうなんだろう、本当にそんなに必要なんだろうか?と思えてしまいます。

 そもそも「1」のパンフレットとか真剣に読まれていると思うのでしょうか?普通はパンフレットがあればすぐにゴミ箱行きになる気がします。

 

 もちろん、政治家の方々には各々に言い分があるだろうから、本当に「政治には金がかかる」なら有権者に丁寧に説明するようにすれば良いのです。それこそ、やましいところがなければYoutubeとかで訴えれば良いのです。それを常に単純に、

 

 政治には金がかかる

 

 と言ってしまうだけだから政治不信を招くのです。そういうってことは「詳細は突っ込まないで、説明できない金の使い方しているから」っていう風に聞こえてしまうのです。

 

 だいたい、パーティー券とか言うけれども結局は実体は「寄付」で、であれば「見返りを求めているでしょ?」という風に受け止められるのが当たり前です。出してる方からすれば、政治家秘書から「何口お願いします」と言われればなかなか断れないという記事も読みましたが、それだって元々は「何かの足し」になるからということでパーティー券を買って「貢いで」きたわけでしょう。

 パーティー券以外にも、企業献金だってそうです。企業は金だけ出して見返りは求めません、なんて話があるわけがない。自民党の政策が大企業寄りのものになる、経団連よりのものになる、政治が金でゆがめられる根本の仕組みのように見えます。いや、企業にとって献金しても何の益もありませんよ、なんていうのであればなんで献金しているのか説明してくださいってものです。結局は自分に有利な政策を金で買っているだけ、のように庶民には見えてしまいます。円安の方が儲かる会社の影響で円安に誘導されてきた...ように見えてしまう。今回、「企業・団体献金の禁止」の法案は否決されたのだから、よっぽど「献金禁止」にすると自民党や公明党などにはまずいのでしょう。

 パーティー券購入者の公開基準額が「20万円超」から「5万円超」に引き下げられたとしても、その基準に引っ掛からない額で何回かに分割して購入するとか、どうせ裏技使うのでしょうし、「政治資金規正法」が「政治不信不正法」と聞こえてしまいます。そうこうして自分達だけ「料亭政治」でうまい汁吸って、高級料亭なんて全く縁のない大企業とも投資とも関係ない庶民の生活が苦しくなろうとも知ったことかで少子化、人口減、増税で、つまり昔はほとんどの人が結婚していたのに結婚できない経済状態の人を大量に生み出して「価値観の多様化」でごまかしているようにしか見えないのです。自民党は何をしたいのか、選挙でボロ負けを続けたいのでしょうかね。