こんにちは。
今回はドイツ産3大メタルコアの雄、Heaven Shall Burnについて触れてみようと思う。最新作は「Iconoclast」です。
カメラ$maroonhateさんのブログ
Heaven Shall Burn - Iconoclast

Heaven Shall Burnといえばドイツのメタルコアバンドとしてはあまりに有名な名前であるので詳しくは書かない。しかし。しかしだ。
俺の中でのHeaven Shall Burnはそれほど重要な位置づけはしていなかった。
ドイツのメタルコアバンドと言えばMaroon、Caliban、Neaera、Fear My Thoughtsあたり。ほかにもまだいるがとりあえずこんな感じで。最近はMaroonのThe Cold Heart Of The Sunが俺の中で相当のツボにはまる作品だったこともあり、携帯のアドレスにMaroonのバンド名を拝借してしまうほどの入れ込みようだった。Maroonを超えるメタルコアバンドなんていやしないだろとさえ思う込むほどだった。

Heaven Shall Burnの「Iconoclast」を聴くまでは。
リリースされたHeaven Shall Burnの「Iconoclast」は本当に衝撃的な作品だった。これほどまでに強烈なインパクトを以ってして自らの持つ憎しみや怒りを楽曲にこめられているなんて予想だにしていなかった。完全に俺の考えは甘く、そして絶大なるインパクトを以ってして裏切られたのだ。

彼らは、静かにだが確かに進化を遂げている事に、俺は気づかされた。もう全てをやり尽くしたなどと言う事はあり得ない。決して同じ事の繰り返しなど無い。
Heaven Shall Burnというバンドについて、みんなは同じような印象を持ち合わせているのだろうか。どんな印象を持っているのだろう。

ドイツの3大メタルコアバンドとして確固たる地位を築いたHeaven Shall Burn。今もなおその地位を揺るがすようなバンドは見当たらない。Heaven Shall Burnの存在は現在のところ絶対である。

Heaven Shall Burn以外で肩を並べるのがCalibanとMaroonである。今挙げた2つのバンドと比べると、聊か地味な印象だなと、以前からそう感じていた。ぎらぎらした鋭利なナイフを懐に隠し持ち、クールな顔を見せて奥深いところで熱いものを滾らせる。そんな、どこか前に出る様を見せることなく淡々と自分のフィールドで仕事をこなす印象を、ずっと前からHeaven Shall Burnに対して持ち続けていた。

しかし本作で炸裂するそのエネルギーを開放する一曲一曲はとんでもなく熱く滾らせ、ぎらぎらした殺意を包み隠すことなく聴き手に襲いかからんばかりに暴れまくる。とんでもなく熱く、激しく、そして殺気に満ち溢れている。
他のバンド…MaroonやCalibanはどうだろう?

MaroonはCalibanやHeaven Shall Burnに比べて知った時期というのは遅かったように思える。Maroonの作品をはじめて知ったのが「Endorsed By Hate」よりも「When Worlds Collide」のほうが先だったと思うし、一時期はCalibanの事で頭がいっぱいだった。それだけCalibanの虜になっていた。そしてMaroon「When Worlds Collide」をリリースしてからというもの、Maroonが俺の全てになった。「When Worlds Collide」には捨て曲がないと思えるほど、どれもが俺の目には格好良く映ったのだ。まあいろいろ聴いているうちにCalibanの曲にも虜にはなっていたが。

こういう経緯があって、今当時の事を思い出すと、Heaven Shall Burnは俺にとって「地味」なバンドとしての捉え方しかなった。曲自体が俺の耳に届かない。Antigoneに収録されている名曲「The Weapon They Fear」ですら何も伝わってこなかった。今思えばまったくありえない話なんだが。

そして「Deaf To Our Prayers」の登場によって考え方が変わりはじめる。それは「Counterweight」が俺にとって強烈に格好良いと思わせる曲だったからだ。すごく格好いい。聴いていて純粋にそう思えた曲。ブルータルで激しく、何より音が分厚く格好いい。今でも「Counterweight」は良く聴く。新譜が発売された今でも聴いている。

Maroonの新譜を聴いて思ったのは、とにかくブルータルでこいつらを超えるバンドなんて当面出てくる事はないって思っていた。実を言うと、Heaven Shall Burnはそれほど俺は好んでいるバンドではなかった。でもその考えは崩れ去ったのだ。Heaven Shall Burnの「Iconoclast」を聴いた瞬間に。それははっきりとしている。心を奪われると言う感覚をもってして。

まさに新譜にひれ伏す俺がいたのだ。その圧倒的なインパクトに逆らうことなんて出来やしなかった。抗うことが愚かなことだと思い、この作品こそ今俺が求めているサウンドなんだろうと、理解した。今までの俺の考えはなんだったんだろうと思うほどに。

そしてひとつの思いが浮かぶ。彼らに当てはまる言葉は「鬼神」であろう。Heaven Shall Burnの存在から放たれるそのサウンドの圧倒的な存在感から持つイメージはまさに「鬼神」と言う言葉が当てはまる。鬼と言う悪しき存在の頂点に君臨する「鬼神」と言う言葉。Heaven Shall Burnの作り出すサウンドはまさに「鬼神」と言う言葉をもってして表現しえるものだと俺は考える。
こんばんは。
今回はEmbrace The Endについて。紹介したいのは2作目「Ley Lines」。
このバンドは最近増えつつあるデスコアのサウンドを聴かす若手のバンドです。

maroonhateさんのブログ border=
Embrace The Endのメンバーショット。

それにしても演奏が緻密になったなぁ・・・
かなりテクニカルでいて、ダイナミックに曲の展開を変えていくところがこのバンドの持ち味なんだろうと思いますね。しかしこういうテクニカルなバンドって何で増え続けているんでしょうね?と言うのは相当技術面でレベルの高い事をやってのけるバンド、こんなにも増えているって事はそれだけ同系統のバンドを目指して自分たちの音楽を展開しようとしているのは分かる。分かるが・・・




すごい!まじで尊敬しますわ!(←完全K.O.っす



にしても簡単にレベルの高い演奏をこれだけ見せ付けられる事ができるバンドって増えすぎじゃないか?聴いてるこっちは嬉しい限りなんだけど。
それにしてもこれ程までに成長極まっていけるもんなんですかね?全くもって末恐ろしい・・・つか自分たちの演奏に対して自分たちはついていけてるのかな?俺は全く持ってついていけてないんですが汗

Embrace The Endに対する評価はSuicide Silence、Every Time I Die、Between The Buried And Meとある。最近「Between The Buried And Meタイプの~」って紹介される事が多くなったBetween The Buried And Me。このバンドも実に変態。いくつかアルバムは出すも、作品ごとの印象が違っているという離れ業(?)を仕掛けてくる彼ら。プログレッシブと言う要素を沢山吸収しつつ自分のフィールドに持ち込んで自分なりの解釈を持ってアウトプットしてくる。ドンだけ曲をぐちゃぐちゃに変えまくれば気が済むのかな汗まあ実は嬉しい事なんですけどね。なって言ったってこれほどまでに刺激的な作品が世の中にごろごろと存在しているのがもうこの手の音楽好き泣かせなわけで。つまらん作品に埋もれることなく、自分たちのやりたいことを高いレベルで表現させてくれる変態どもの熱い演奏をいつまでも聞かせてくれることに感極まってくるわけで。この手のサウンドが好きな自分としては実に嬉しい限りだけどあせる

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アルバム「Ley Lines」。

アルバムのつくりとしてはカオティックかつプログレッシブな要素を孕んでおいて(ここがBetween The Buried And Meっぽい)、勢いよく突っ走り(ここがEvery Time I Dieっぽい)、デスコアと呼べるほどブルータルな要素、メタルコア張りのブレイクダウンパートを次々とぶちかましてくる(ここがSuicide Silenceっぽい)。躁の要素が強くて軽快に突っ走るところがこの作品の特徴でもある。深く深く聴きこむには簡単な作品ではないと俺は見ているが、複雑な曲の展開と明快な爆走パートも聴かせてくれるなかなか面白い作品。

是非お試しあれといわずにはいられない作品である事には間違いない。
久しぶりに目が覚めるような強烈な作品がリリースされた。タイトルは「Declaration」。この作品の創り出したのはBleeding Throughと言うバンド。

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Bleeding Through「Declaration」

この手のジャンルじゃあまりにも有名なバンドであるため今更ながらと言えなくもないが、ずっと取り上げたかったバンドではある。

過去を振り返ると彼らはきちんとファンを満足させる「鉄板」的な作品を作ってはきていると思うが、俺にとってはそれほどBleeding Throughに思い入れが無く、そこそこ聴いて満足して落ち着いてしまうだろうと高を括っていた。だが、今作を聴きこんでいくうちに、それが大きな過ちだと気がついた。なにせ俺にとってはCalibanがいるしMaroonがいるしHeaven Shall BurnがいるしNeaeraもいればAugust Burns RedやらBorn Of OsirisやらThe Ghost Insideも・・・あ、Stick To Your Gunsなんかもいたなぁ・・・と俺が贔屓するバンドはいくらでもいるのだが、Bleeding Throughは過小評価するところがあった。と言うのも、過去の作品に対してそれほど印象は持っておらず、まずまずのバンドと言う捉え方しかしてなかった。悪くは無いんだけどそれなりに楽しめは出来る作品ばかりだという考え方しか出来なかった。良いんだけどそれほど繰り返し聴くような程熱心になれなかった。それが正直な感想。

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Bleeding Throughメンバーショット。


そして、前作「The Truth」のリリース。内容はまずまずの評価だった。過去に比べたらと言う意味でだけど。でも手放しに喜べるようになるにはどこか決定的なものを感じるまでにはいたらなかった。だから楽しめる時間は1週間程度って所だったような気がする。というわけで「The Truth」は1週間程度でお蔵入りとなってしまった。そして「Declaration」が発表され再度Bleeding Throughを聴きこむ。しかし…聴き始めのとき、俺はある拒否反応に近い印象を持っていた。それは・・・

ブラストパートの多用による強引なインパクトの植え付け。俺はそういう印象をすぐさまネガティブな印象に感じ取ってしまった。あからさまにブラストパートを入れる、これを入れておけば曲の激しさやインパクトが強まるだろうという、いわば「禁じ手」を使われたような気がしてなりふり構わずという考えが合ったのでは?と言う余計な詮索をしてしまった。だから軽く聴き流して、CDをすぐに棚にしまってしまった。それほど聴き込む作品ではないだろう。そう思って聴かない時間が過ぎていった。

しかし、他にも溢れかえる良質な作品を沢山聴き込んでいくうちに、お蔵入りした「Declaration」が無性に聴きたくなった。改めて聴いてみるとどうかな?と言う軽い気持ちで再び聴いてみようと試みる。
時間も心の余裕もあったせいかぼーっと聞き流し続けた。そういう時は案外変な先入観や考えがそれほど邪魔にならず、聴きこむことが出来る。いい状態で音楽に向かい合うことが出来る状態なのだ。

後半まで聴き流してみると、最初にマイナスのイメージで聴き始めてしまった頃より全然印象が違うことに気がつく。とにかく今作の本質みたいなところまでたどり着けたような気がする。目から鱗が落ちた瞬間を今でも忘れない。今振り返るとそう思う。
そしてだんだんと今作に引き込まれていく。

凄い・・・凄すぎる・・・

そう思うのに時間は掛からなかった。ネガティブな印象がまったくの逆となり、この作品の虜になっていった。
ではなぜこの作品の虜になっていったのか?
そして、今作にて俺の心を惹きつけた点はどこにあるのか?
その答えはこの1点に尽きる。それは

『怒りが作品全体に満ち溢れている』

という点に全てが集約されている。
この作品に込められた要素である「怒」という言葉。音が怒りに満ち溢れている。彼らの怒り、憎しみなど憎悪をこの作品に全てを詰め込み、怒りをもって吐き出されるサウンドが爆発的なエネルギー生み出し、聴き手を圧倒させる。

これ程までに怒りに満ちた作品に出会ったのは久しぶりだと思う。これほどまでに聴き手に訴えかけてくるようなメッセージ性が強くて直情的でいてすごくストレートに彼らの訴えたい感情をサウンドにぶつけてくる作品は近年稀に見るものだと思う。

怒りの要素が大きく支配している事を長々と強調して話しを進めてきたが、実はそれだけではない。怒り以外に何があるのかと言うと、「哀」の要素も実は今作に色濃く反映されている。怒りと哀しみが同居した音楽。しかももちろんメタルコアやハードコアの要素も過去の作品を踏襲する形で盛り込まれている。今作の印象は前作の路線を継承しつつ、怒りの要素が何倍も強化され、その怒りに上手く哀しみの要素も十分に盛り込まれている。今までの作品で感じられた怒りの要素は、ブラストビートの多用によって強化されている。しかもインパクトもこれまでに無く強烈である。

反論を恐れずにこの作品を簡単に説明するなら、
「Declaration」 = 「メタルコア(ハードコア)」+「メロディックデス」+「ブラックメタル」
という式がしっくりくる。

ブラストビートをバリバリ使うパートが結構出てくる曲、たとえば#2「Declaration」や#12「Sister Charlatan」は、ブラストパートでがんがんに押して押して押し捲ってくるので、ブラックメタルバンドがメタルコアの曲でも作ったのかと思うくらい、過去のBleeding Throughの作風を見失ってしまいそうになる。

色々書いたが、Bleeding Throughが今作で提示したメタルコアのサウンドにブラックメタル譲りのブラストパートをふんだんに使ってくる作品は今後増えていく、というか最近のデスコアバンドが増えてきたことによる一種のムーブメントに近い動きが今後大きくなるんじゃないだろうかと考えてしまいました。まあ格好良ければ良いという考えもありますが、あまり軽い考えは持たずに今後のメタルコア畑の音楽を見守っていきたいと思います。

あ、これだけは言っておきたいのですが、最近のメタルコアに飽きてきたなぁと思う人にはこの「Declaration」はお勧めしたい作品です。それだけはちゃんと言っておきたいと思ったので最後の最後に言わせて貰いました。一度「Declaration」収録の曲もチェックしてみると良いと思います。