【ドラクエ10アスフェルド学園】完結!これは面白くないとか以前に触れてはいけない不気味なモノ | 翼馬遊社(ヘビィでMHXと賢者でDQ10たまに競馬)

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ゲームや競馬などにおいて書き残しておきたいこと、自分で読み返したいことを書く。

ドラクエ10内の大型コンテンツ、アスフェルド学園。ついにストーリーが完結し、クリアしました!

 

ストーリーをクリアした中でまず思ったのは次の2点。

 

 

・会話のテンポが悪い

ドラクエらしからぬ立ち絵で会話が進行するシステムであり、話すキャラの絵にいちいち切り替わってから話すので、とても会話のテンポが悪い。

 

しかも仲間キャラ6人+αの登場人物がいるためか、たいしたことない話題に対してもいちいち何人も顔を出してきて話が長くなる上に、それが一言だけしゃべるという感じなのでその一言を言おうとするたびに絵が切り替わり、異常にテンポが悪い。

 

その会話内容も、仲間キャラがみんな学生で若いためか話とつながったり伏線になったりするものは少なく、ただ目の前のものについて誰でも言えるような感想を述べただけというものが多く、話にメリハリがなく、会話が長い割には内容が薄っぺらい。

 

キャラクターのほとんどに感情移入できなかったので、余計にそう見えたのかもしれない。

ちょっと良いこと言っても唐突感がすごく、ジョークを言われても冷めた目でしか見れなかった。

 

 

・ラストが最悪

ストーリーが、カギ穴に合うカギを見つける→カギを解放しボス戦の延々とした繰り返し作業であろうと、キャラに感情移入できなくて会話が楽しめなくても、この学園封印事件の真相が何なのか、そしてラストの結末はどうなるのか、そこさえ楽しめれば私は全く問題なかった。

 

だがこのアスフェルド学園のラストは、私が大嫌いな終わり方の2大要素を見事に詰め込んでくれた。

 

 

 

★ストーリーを振り返る

何者かによって教室や施設が封印されたアスフェルド学園。主人公は予言の書にある「伝説の転校生」として、学園の封印解放を依頼された。

 

学園の近くにある遺跡には、どんな願いも叶えてくれる「願いのチカラ」が封印されており、実は学園はその願いのチカラを守るために建てられたものだった。

 

 

この封印事件を起こしたのは、アイゼルの弟ウェスラーだった。

本物のウェスラ―は病気で死んでいたが、アイゼルの願いが願いのチカラに反応し、願いのチカラを持ったウェスラ―を具現化させていた。

 

ウェスラ―はアイゼルの「弟は死んだ」という記憶を書き換え学園で生活していたが、不老不死の願いを持つ教頭に目をつけられ、教頭から逃れるために学園を封印し、主人公たちが学園の封印を解放した後は遺跡を封印し、隠れようとしていた。

 

 

願いの精霊アスフェルドそのもののチカラを持つ願いの少年ウェスラーは危険なため、消滅させようと学園長は言う。

彼はアイゼルの願いによって具現化しているので、アイゼルがニセモノだと思えば消滅する。

 

しかしアイゼルに「お前はニセモノ」だと言われ、求められていないことに逆上したウェスラーは、消滅することなく願いのチカラを使って世界を破壊しようとする。

 

 

 

そして問題のラスト(´・ω・`)

 

遺跡の最深部にいるウェスラーを追い詰め、狂乱の破壊神となった彼をラスボスとして倒すも、全く効いておらず、世界を破壊しようと外に出る。

 

圧倒的な力の前にどうすることもできなくなったフウキのメンバーたち。

しかし遺跡には願いのチカラがまだ残っており、フウキのメンバーの願いに呼応し破壊神を拘束する光に!

 

すると学園長がまさかのダーマ神殿のスキルマスターたち4人を連れてきており、彼らの謎のスーパーパワーで破壊神を撃退。

 

最後は主人公が持つカギで願いの精霊を再封印してハッピーエンド。

 

 

(  ゚ ▽ ゚ ;)…はっ?

 

 

 

★衝撃的で○ソ過ぎるラスト。

まず、ラスボスを倒した意味が皆無。

見た目シドーで、終盤はターンが回ってくるのがめっちゃ早くて強かったが、倒しても全く意味がなかった。

 

全くピンピンしており、外に出て世界を破壊しに行く。

では、今のラストバトルは一体なんだったのか…?

 

 

次に、外に出ていったその破壊神を止める術はなく、どうするのかと思ったらまさかの奇跡発動。

 

さらに、その奇跡で主人公たちが破壊神を倒すのならともかくそれはただの拘束で、トドメを刺すのはまさかまさか、学園で一度も出てきていない、ダーマ神殿のスキルマスターたち!!

 

主人公たちがどうにもできなかったラスボスを、ちょちょいっとスーパーパワーで撃退。

 

 

 

これは一体…(  ゚ ▽ ゚ ;)

 

こんなにヒドいRPGの帰結を私は見たことがない。

 

 

 

頑張ってどうにか解決策を見つけるのではなく偶然の奇跡による解決。

それに加え、物語とまったく関係のないキャラの活躍による解決。

 

どちらか1つでもヒドい展開だが、その合作。

○ソに○ソを重ねるという恐ろしいスタイル。

 

全く達成感や爽快感のない、全くプレイした意味を感じさせないとんでもない結末だった。

 

 

 

★最後、ラスボスを倒したものの全く意味がなくて、だけど願いのチカラが残っているから希望を願おうとしたシーンで、希望を願う以外の選択肢が出て、そこに「お金持ちになりたい」とか「カレシが欲しい」といった選択肢が出てきた時に、確信した。

 

学園のシナリオを作った人は何かがおかしいと。

 

 

友情物語を描こうとした結果、上っ面だけで薄っぺらくなっていてもそれはまだ良い。感動する人もいるかもしれないし、私がひねくれているだけかもしれない。

 

しかし、こんな、ストーリーの一番のクライマックス、勧善懲悪がコンセプトのドラクエで一番の悪を封印しようとするこのクライマックスを、茶化すだろうか。

 

ここで茶化すということにセンスが全く感じられない。

シナリオに感情移入できるかどうかは受け手に拠る部分もあるだろうけど、これはそもそも感情移入させる気が全くない。

 

シナリオの、このクライマックスにおいて。

 

学園のシナリオを作った人はゲームを作る能力以前に、ゲームをプレイしたこと自体がないのかもしれない。

 

何かこう、真面目にしなきゃいけない場面でおちゃらけてしまうような、そういう本気で空気が読めない危うい感じすら受ける。

 

またこれを新進気鋭のメーカーが新規IPでやるならまだわからなくもないが、天下のドラクエでやってしまうというのが、なぜこれでゴーサインが出たのかとかを含め、何か得体のしれない気持ち悪さを感じずにいられない。

 

 

 

そう考えると、学園はストーリーが面白くないとか、ドラクエなのにギャルゲーだとか、キャラデザがドラクエっぽくないとか、そういう要素的な問題ではなく、

 

とにかく学園は触れてはいけないモノ、そういう気味悪さを感じる。

 

 

最初に書いたようにテンポは悪いし、途中のストーリーや会話も面白いというものではなかったけれど、ラピスは好きだしクラウンもけっこう可愛いから、巷で言われているほど私は学園に拒否反応を起こしてはいなかった。

 

だが、このラストは受け付けない。本当に気持ち悪い。

 

 

 

★画像

 

ラスボスはまさかの、本編ですら実装されていないシドーモデル。

 

 

EDで流れた夏の思い出

 

 

EDで流れた秋の思い出

 

 

卒業式後の記念撮影

 

 

 

ストーリーは別に面白くないけど、女の子は可愛いRPG、アスフェルド学園。

 

最初はそう思っていたけれど、今となってはそこだけがクオリティ高いというのもまた不気味。

 

 

 

★不気味で思い出したが、途中から全く無くなったサイドクエストに(それもまた不気味)、呪いの絵がどうのこうのというクエストがあって。

 

それは最終的にラピスが書いた絵だという話なのだけど、その絵がこれ↓

 

 

うわっ…(´;ω;`)

 

 

不気味過ぎない?この絵。

 

恐い!けど体験したい!というお化け屋敷とかジェットコースターとかの次元じゃなくて、本当に本当のヤバさを感じる。

 

しかもこの絵、これ以降まったく触れられない。

 

何かラピスのヤバい内面を表している伏線かと思いきや、そういうこともまったくない。

 

 

仮に何かの伏線になっていたとしても、こんな人間の本能的に恐怖を感じるような絵を、ゲームの中に入れるかね?

 

しかも天下のドラクエのゲーム内に。

 

 

 

もう本当に、アスフェルド学園というのは触れちゃいけないモノな気がする。