ガザの死者「1万人超えた」とハマス 国連総長は「子どもたちの墓場になりつつある」 | ねぇ、マロン!

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曽田歩美様に頼んでマロンの絵を描いていただきました。

許せないことが多いですね。

 

BBC NEWS JAPAN より

ガザの死者「1万人超えた」とハマス 国連総長は「子どもたちの墓場になりつつある」

パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファでイスラエル軍の空爆後、がれきのそばに立つ少女(10月31日)

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パレスチナ自治区ガザ地区南部ラファで、イスラエル軍の空爆後にがれきのそばに立つ少女(10月31日)

パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスが運営する保健当局は6日、先月7日に始まったイスラエル軍の攻撃で同地区で殺害された人が1万人を超えたと発表した。イスラエル軍の空爆や地上作戦は北部を中心に激しさを増しているもようで、国連事務総長は同日、ガザの状況を「子どもたちの墓場」と表現した。

軍事衝突は開始から1カ月が過ぎたが、沈静化の気配はない。ハマスが運営するガザ地区の保健当局は、イスラエルの攻撃で同地区でこれまで1万22人が殺害され、うち4104人は子どもだと発表した。

1万人超という死者数は、ハマスがガザ地区を掌握した2007年以降に同地区で起きた、イスラエルとハマスのすべての紛争で殺害された人数(国連統計では約5400人)を上回る。

ハマス側が発表する被害者数については、アメリカのジョー・バイデン大統領らが正確性を疑問視している。一方、世界保健機関(WHO)などは、ハマス発表は信頼できる数字だとしている。

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ガザ地区北部では5日夜も一晩中、激しい空爆と爆発があった。イスラエルは、戦闘機が過去1日間に450の標的を攻撃したと発表した。

ガザ地区で取材するBBCのラシュディ・アブ・アルーフ記者は、この夜の攻撃はおそらく、この戦争が始まってから最大のものだと報告。イスラエルが地上作戦を拡大しているガザ地区北西部と南西部が主に攻撃されたとした。

同記者はまた、北部ガザ市最大のアル・シファ病院の院長の話として、この攻撃で約200人が殺され、住民らは通信の断絶で救急車を呼べないため、死体をロバや自分たちの車に乗せて病院に運んでいたと伝えた。

同記者によると、通信は6日朝に復旧したが、ガザ市の情報を得るのは非常に難しいという。

イスラエル軍はガザ地区を南北に分離したとしている。ハマスの拠点とされる北部には、少なくとも30万人の民間人が、南部に移動できないか移動を望まないため残っているとみられている。イスラエル軍はその北部の人口密集地域に向けて、前進を続けている。

ガザは「子どもたちの墓場」と国連総長

国連本部で記者会見に臨んだグテーレス事務総長(6日)

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国連本部で記者会見に臨んだグテーレス事務総長(6日)

国連のアントニオ・グテーレス事務総長は6日の記者会見で、ガザ地区の状況を「人類の危機」と呼び、急速に「子どもたちの墓場となりつつある」と述べた。

グテーレス氏は、「毎日何百人もの少女や少年が殺され、傷つけられている」と発言。この紛争は「世界を揺るがしている」とし、「罪のない多くの命を破壊している」と付け加えた。

また、「ハマスが10月7日に犯したおぞましいテロ行為」を改めて非難。ハマスが民間人を「人間の盾」として利用し、イスラエルを攻撃し続けていると述べた。

そのうえで、「民間人に対する意図的な拷問、殺害、負傷、拉致は正当化できるものではない。民間人の保護が最優先されなければならない」とした。

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グテーレス氏は、敵対行為が「エスカレート」することへの懸念も表明。国際社会に対し、「紛争がより広い地域に波及するリスク」に対処するよう求めた。

「我々はすでに、レバノンやシリア、イラク、イエメンへとエスカレートするスパイラルを目の当たりにしている」

グテーレス氏はさらに、「憎悪の言葉」を使わないよう要求。「反ユダヤ主義や反イスラムの偏見の高まり」を「深く懸念している」と述べた。

最後に、2国家共存による解決の必要性を繰り返し訴え、人道的な停戦の即時実施を呼びかけた。

「恥を知れ」とイスラエル外相

グテーレス国連事務総長のこうした発言に対して、イスラエルのエリ・コーヘン外相は強く反発している。

コーヘン外相はX(旧ツイッター)で、グテーレス氏のアカウント「@antonioguterres」にひもづける形で、「恥を知れ」と投稿。「ガザ地区では30人以上の未成年者が自らの意思に反して拘束されている。そのなかには生後9カ月の赤ちゃんや、親が無残に殺されるのを目撃した幼児や子どももいる」と書いた。

そして、「ガザで問題なのはハマスで、このテロ組織を排除しようとするイスラエルの行動ではない」と主張した。

イスラエルは、先月7日のハマスによる急襲で、同国の1400人が殺害され、約240人が人質に取られたとしている。

ハマスに人質に取られたイスラエル人の家族らが、解放のための対応をイスラエル政府に求めてデモを開いた(6日、エルサレム)

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ハマスに人質に取られたイスラエル人の家族らが、解放のための対応をイスラエル政府に求めてデモを開いた(6日、エルサレム)

ガザの安全を「無期限」に守るとイスラエル首相

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は、米ABCニュースのインタビューで、ガザ地区での戦闘が終結すれば、同国が「無期限」にわたって「安全保障全般の責任」を負うことになると述べた。

ハマスに人質に取られている人々の解放を条件とせず停戦すべきだとする声については、ネタニヤフ氏はこれを退けた。

一方で、人道的な休戦はありうると説明。「ここで1時間、あそこで1時間といった戦術的な短時間の休戦は以前にもしてきた。人道的な物資の搬入や、人質の退避を可能にするため、状況を検討することになるだろう」と述べた。

ラファ検問所を再開

ガザ地区とエジプトの境界にあるラファ検問所が6日、再開され、少数の負傷者と外国人の出国が認められた。検問所では約7000人が退避を望んでいるとされる。

アメリカのジョン・カービー国家安全保障会議(NSC)戦略広報調整官は、6日にガザ地区に入った人道支援のトラックは30台以下だったと述べた。

支援機関は、地区内の需要を満たすには毎日数百台のトラックが入る必要があるとしている。

レバノン国境でも砲撃

イスラエルと、その北にあるレバノンとの間で、国境をまたいだ砲撃の応酬が続いている。

ハマスは、レバノンからイスラエル北部に向けてロケット弾16発を発射したと発表。

一方、イスラエル軍は、ロケット弾が発射されたとし、約30発を確認したと説明した。そして、「発射元に向けて砲撃している」とした。

緊張の高まりを受け、レバノンのイギリス大使館から一部の職員とその家族が一時退避した。英外務省は、現在の「治安状況」を背景とした対応だと説明した。

(英語記事 UN says Gaza becoming a 'graveyard for children', as Israeli strikes intensifyHamas-run health ministry says Gaza deaths pass 10,000

 

 

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