ある公爵夫人の生涯 THE DUCHESS | まろんぱんのあれ

ある公爵夫人の生涯 THE DUCHESS

監督:ソウル・ディブ
製作総指揮:フランソワ・イヴェルネル 、キャメロン・マクラッケン 、クリスティーン・ランガン 、デヴィッド・M・トンプソン 、キャロリン・マークス=ブラックウッド 、アマンダ・フォアマン[作家]

脚本:ソウル・ディブ 、ジェフリー・ハッチャー 、アナス・トーマス・イェンセン
原作:アマンダ・フォアマン[作家]
音楽:レイチェル・ポートマン
字幕翻訳:
主演:キーラ・ナイトレイ(デヴォンジャー公爵夫人(ジョージアナ))、レイフ・ファインズ(デヴォンジャー公爵)シャーロット・ランプリング(レディ・スペンサー)、ドミニク・クーパー(チャールズ・グレイ)ヘイリー・アトウェル(レディ・エリザベス・フォスター)、サイモン・マクバーニー(チャールズ・ジェームズ・フォックス)、エイダン・マクアードル(リチャード・シェリダン)/etc


ストーリー
 18世紀後半。貴族のジョージアナ・スペンサー(キーラ・ナイトレイ)はとてもお金持ちの一人であるデヴォンジャー公爵(レイフ・フェインズ)に嫁がれることになった。幸せな結婚生活を描く17歳のジョージアナだったが、現実の厳しさに直面する。歳の離れた旦那であるデヴォンジャー公爵は、彼女に立派な男のを産むこと、従順に言うことをきくだけを望み、無関心だった。また彼は浮気癖もあった。男の子が生まれない葛藤、夫の浮気、どんどんと不満が募っていく。そして幼馴染のグレイに思いを募らせていく。


まろんぱんのあれ-ある公爵夫人の生涯

 私的な感想を述べます。衣装で思ったことはこちら

 がんばって普通(気持ち悪く)に書いてみたのがこちら


 この時代女性にはほとんど人権もなく我慢するしかない時代。例え旦那が浮気しようともただじっと我慢するしかない日々。男の子が生まれないため、尚更相手にされないしまつ。確かに、悲劇のヒロインっぽい感じがするでもない。が、私はそうは思わなかった。最初の結婚話を聞かされて彼女は喜びます。年齢は離れていますが、地位は約束されているためです。最初からそこに愛を求めているようには感じられませんでした。それより彼が私を相手してくれないのは彼のせいだと決め付け、当の彼女自身が悲劇のヒロインを演じている感じでした。そのためどんどん溝が深まっていきます。社交場などでは、斬新なドレスに身をこなし、政治の話もできるとても良い婦人として世間に知れわれます。そしてお金持ちの旦那のお金を使いギャンブルもすき放題にする始末。要は家では愛がありませんが、その分、外ではすき放題にしております。そんな彼女に同情できますか?確かに家に帰ると男の子産め、産めと大変だったと思います。しかし何よりも旦那の気持ちを知ろうとしている節がほとんどありませんでした。また自分の子供達にもあまり愛情をもって育てているとい感じもしませんでした。この辺はたぶん、キーラ・ナイトレイの演技力が原因だと思われますが。またデヴォンジャー公爵も浮気をしているのだから、私の不倫を公認しろと迫るしまつ。男の子産んでいないから認めてくれないのだと悲劇ぶり、そしてやっと男の子授かったと思ったら、また不倫させろという始末。ええぇ、3人目産んでいる母親する態度か。男の子産め産め言う夫を酷いと思いながら、ジョージアナもねぇ。人のことをいえるのかと。うーーん、完全に頭悪い子ちゃんだと思ってしまった。最後の方で多少母親としての自覚は出てきますが、基本的にはねぇ。女性はいつまでも恋をしたい。わかりますが。まぁ、、子育てをほとんど家政婦がしてくれるから母親心に目覚め難いのではないでしょうか。それとも若いから仕方が無いのでしょうか。全体的に苦痛で大変だったという気持ちが伝わって来なかった。どちらにせよ、やっぱり頭の悪い子だという以外思いませんでした。


 私が気になったのがレディ・エリザベス・フォスター(ヘイリー・アトウェル)。彼女こそ、子供思いの母親だと思います。この時代を理解し、この中で自分が、子供達を守れるならば、何を捨ててもいい覚悟があります。そしていざというときには、デヴォンジャー公爵に対してもはっきりと意見をいい、実行に移します。そこには女性のとても力強さ感じました。彼女には感動しました。


 またデヴォンジャー公爵もよかった。一見、浮気愚生が多く、ジョージアナに対しても冷たい彼は悪役っぽく思えます。しかしレイフ・ファインズの演技力のためでしょうか。何をしようが、彼の悲しさが見え隠れします。時々、自分の気持ちを理解してくれない、しようとしないジョージアナにもどかしさを感じています。唯一心が開けるのは犬という悲しき公爵。またどんなにジョージアナが悪態をつこうが、何をしようがけして手は上げませんでした。(あれはありますが)

 まとめるとエリザベスとデジョンジャー公爵の演技でよりいっそうに、ジョージアナが頭の悪い子に見えてならなかった。ついでにいえば、キーラ・ナイトレイにはまだ4人の子供の親役なんてムリだったのではってやっぱり思ってしまった。ジョージアナが頭の悪い子にしたかったのは演出なのか、それともただのミスキャストだったのか気になります。


 ていうかですね。あれです。不倫が不倫を呼ぶ。そう昼のメロドラマ的なのり。残念ながら、けしてそこには、かの有名なタワシハンバーグ財布ステーキも出てきません。(真珠婦人牡丹と薔薇参照してください)そもそもジョージアナは料理しませんから。たぶん、料理したらそれはそれで凄い物ができそうな予感しましたけれども。あぁでもあれか、もしここですごい料理がでてきたら、小沢真珠みたいにキーラ・ナイトレイもバカボンになるはめになるのか。それはそれでいいかもしれない。


まろんぱんのあれ-バカボン

 もうね、何か他にどかんと面白いことがあってもよかったのに。た倫と不倫であれですが、もうすでに昼ドラマでなれている人にはたわいもない展開ですよ。なのでどろどろ好きな人には物足りないかもしれません。また日本題名が公爵夫人の生涯って書いていますが、そんなに生涯語ってない気がしてならない。原題「THE DUCHESS」の方が良かった。公爵夫人って意味です。無理して日本語にしてそのうえ変な語尾いれてもねぇ。ちなみに、私自身はどんな理由であれこういった不倫を容認するような話は大嫌いです。


結論

キーラ・ナイトレイの30着ドレスのファッションショー。