知り合いの教授が、いつのまにか定年になっていた。
2、3歳しか違わないはず。国立は早いのだ。
天下り先はないようだ。
これから探すのだろうか。
ボク、女に生まれた方がよかったんじゃないかと思う、と30年ぐらい前、わたしに言っていた。
(えっ?!)と思ったが、そうなんですか?とも言わず黙っていた。深入りしないほうがいいと思ったのだ。
料理、家事が好きだから、とかなんとか言ったと思う。
家事は女がするものという前提だったのか。
ほかに含意があったのか。
女と結婚はしている。子はない。
何かの拍子に(何?)、ゲイ道へ踏み込んでしまい、遅咲きの、狂い咲きしてもらいたい気もする。
そういうゲイの西洋人のことを聞いたことがある、妻もあるのだが、とうとう抑えられなくなり、踏み込んでしまった。
夫妻でカウンセリングを受けたり。話し合ったり。
カウンセリングしてもゲイは病気ではないから「治らない」。
夫婦は現場維持、しかし、夫は男遊び可になったとか。
ゲイ活動を我慢しすぎて死に損なう大病をしたのだ。死に損なって、正直になろうと決意。
身体は正直だ。心は耐えてもカラダは声を上げる。
その後、2丁目に出入りし、若い子に貢がされて大変らしかった。
20代で自分に忠実になっていれば、こんな苦労も、トラブルもなかったはず。
早く自分に正直になるのがよく、実はコスパもよいわけが、こういうことを中学生に教える必要がある。
シェイクスピア『ハムレット』第1幕第3場で、ポローニアスが、旅立つ息子のレイアーティーズにいう:
This above all:
To thine own self be true
特に言うておく
自分にウソをつくな。
しかし、実は、ゲイの問題だけでなく、仕事でも、自分をごまかして、好きでもないことをやっている人は多い。
これも、できるだけ早く正直にならないと、病気になってしまうだろう。
病気が知らせてくれる。むしろありがたいことなのかも知れない。




