物好きな人が作った伊藤和夫の偽アカウント。
そもそも、死んで何年経っているのだろうか。
浪人して習ったことがある、週に2回あった。
教室は超満員、立ち見もいる。
すごいのは、最前列と教卓の間の地べたに何人も座っていたことだ。しかも録音までしている。
わたしはあまりに理屈っぽくて好きではなかった。
しかし、このように信者は多いのが不思議である。
たしか、『英文解釈教室』というバイブルがあって、駿台のテクストには、この本の何ページを参照と註がついていた。
私はこの本は買っていなかった。
買ったのは、還暦をすぎた数年前だ。ひねくれた英文ばかり載っている。
もう時代遅れだろう。あんなネチネチした英文は昨今出題されない。
それはともかく、浪人しているとき、神田駅で彼を見かけたことがある。
当然、尾行したくなる。尾行した。
ある駅で下車したが、改札口までで断念。
家まで行く意味が考えつかなかった。
噂では老母2人暮らしとか。
ゲイだろう。
別の会話体の著書で
伊藤:僕が君を抱きしめるわけにはいかないじゃないか。
生徒:気持ちの悪いことを言わないでください。
なんていうところがあって、ゲイは確信に変わった。
授業中は、それを匂わせるところはまったくなかったと思う。
ゲイであることはもはや不名誉でもなんでもない。
彼の全盛期、1980年代はまだ微妙だった。




