加藤登紀子が批判されている。
北方領土はロシアが領有している、と言ったとか。
彼女はその辺の歌手ではない。大学院の訓練は受けていないが、東大文学部の西洋史を卒業している。
もしかしたら、ロシア語のソ連側資料を読んだのかもしれない、というか、歴史資料の読み方の訓練は受けているはず。
しかし、英語の史料も読まないと十分ではない。
例えば、台湾未定論というのがある。
台湾統一だー!と中国は声高に言うが、現政権は台湾を一日も支配したことはない。
支配していたと言えるのは、満州族の清朝だ。それを日清戦争で勝った日本が割譲された。
今の中国とはなんの関係もない。
日本に勝ったというのも、彼ら共産党ではなく、中國國民黨、すなわち、中華民國(=台灣)だ。
サンフランシスコ平和条約は、日本が台湾とその周りの島の権利を放棄する、と書いてあるだけ。
その後誰の領有になるかはひとことも書いてない。
したがって、中国の祖国統一論は成り立たないのである。
それはともかく、加藤登紀子だった。
世に出た時はシャンソン歌手だったはず。
歌手として見出したのが、自民党副総裁、石井光次郎の娘、石井好子というのが皮肉ではある。
しかし、石井好子もソ連の赤軍合唱団を呼んだり、自分もロシア語の歌をコンサートで歌ったりしていた。
一言もわかるはずがない観客にはまことに迷惑な話だった。
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