365日混み合っている電話。
ちゃんと順番にお繋ぎされた人、しばらくしてからおかけ直しになって繋がった人のことを聞かない。
こんな不親切な言葉遣いがまかり通っているのがほんとうに不思議である。
そもそも、電話させないよう、FAQ が延々と出てきたり、お問い合わせがAIのチャットになっていたり、電話にたどりつくまでが大変だ。
たどりついても、なんとか様は1、かんとか様は2、その他の方は3、もう一度お聞きになりたい方は4などと、聞いているうちに、訳がわからなくなってしまう。
しかも、向こうの提示するカテゴリーの、どこに属する質問なのかわからないことも多い。
Xのポストによると、とりあえずどこでも繋げてしまう方法もあるという。
こちらの質問が向こうのカテゴリーに合わず、迷っていると、以上です、と言ってオペレーターへ繋ぐオプションはなく、勝手に切られてしまうところがあった。
あれはすごかった。取り残された屈辱感。とても日本とは思えない。外資だったかもしれない。
行き過ぎた資本主義だか、欧米からの悪影響かしらないが、日本も殺伐としてきている。
それはともかく、もう39年前になるが、当時、飛行機のチケットは reconfirmation と言って、フライトの前日あたりに電話して、確かに乗りますと言わなければならなかった。
これをやらないとキャンセルされたのかも知れない。よく知らないが。
そのときは、暇な博士課程の大学院生で、中高生の引率のアルバイトをしていたのだが、ロンドンでJALかエールフランスか忘れたが、リコンファームの電話をする必要があった。
しかし、繋がらない。半日かけても繋がらない。もちろん当時は固定電話、公衆電話しかない。
このままだと、生徒10数人がロンドンに取り残される。
仕方なく、住所を調べて、地下鉄にのり、直接、ロンドン支店に行った。
ガラス張りのエントランスで見た光景は実に恐ろしいもの。
2人の女性が並んでデスクに座っているのだが、電話は鳴りっぱなしなのに、彼女たちはぜったいに受話器を取らないのだ。
平気で何か作業をしている。なるほど、これではつながるはずが無かった。
今の日本の、しばらくたっておかけ直しになるか、はこれに近いのではないか。
AIを利用し、コールセンターの費用を抑えるのだろう。しかし、ゼロにするわけには行かないのではないか。




