p.r. (= per rectum) という略語を今知った。
イタリア語の授業で、講師のジョヴァンニが、per anale 坐薬と言っていたのを思い出す。
覚えてもイタリアで暮らして、高熱でも出ない限り、使うはずがないイタリア語だ。
ズブリと差す直腸経由と、あまり挿さない肛門経由では少し違う気もする。
そもそも、肛門の定義はなんなのか。どこで肛門が終わり、直腸が始まるのか明確ではないのでは?
その証拠に、食道と胃の境界線について研究する論文が山ほどあると、養老孟司先生が書いている。
結局、ヒトが決めているのだ。
自然界には、境界線も、呼び名も存在しない。人間が勝手に区切っているだけ。
近々、知人の医師と台湾茶を飲む茶会があるが、この二つどう違うんですか? なんてことは聞けない。
直腸と関係ないが、息子をイギリスの医学部へ行かせる金がないそうだ。ないわけはないが、予算オーヴァーなのだろう。
非英国人の学費は英国人の4、5倍、卒業まで億を超えるという。
外国人からごっそりカネをとる、これがグローバルスタンダードなのである。
日本の大学、大学院はほんとうにおかしいガラパゴスだ。
それはともかく、英国の医学部は馬鹿高いので、その医師はイタリアの大学を検討していると言っていた。
国立だから、数十万円、100万円あたりですむらしい、
フランス、ドイツも国立しかなく、安いはずだが、英語コースがないのかもしれない。
しかし、前にも書いたが、イタリアの医学部は解剖実習がない。カトリックの総本山がある。
そのため、模型を使う。だから、フェレンツェの人体模型のレヴェルは世界一だという。
大学によって、解剖は近隣の国、クロアチアとかハンガリーあたりの大学で行うところもある。
解剖実習の意味を、われわれシロートは知らない。
大学2年らしいが、3ヶ月続くこの実習をやると、もう後戻りできない、普通の人には戻れない、と医師が言っていた。
タイのBLでも解剖実習の場面があって驚いた(Fish upon the Sky)。
たしかに、医療従事者はおおいが、看護師も整体師も、針灸師も解剖はやっていない。
医師には避けられない通過儀礼なのだろうと思う。
儀礼というと医師は怒るかもしれない。もっと本質的なものだ、と。







