台湾の「同志文學」の古典的代表作を、元知人(?)が訳していることを最近知った。
日本生まれの台湾人なのだが、国籍がどうなっているのかは知らない。
何となく牽制しあっていて、同僚と話す機会は少ないものだが、この人とはウマがあってよく話していた。
台灣語には漢字にできない音があるなどと言っていて、当時はなんの興味もなかったから、あーそうなんですか、などと聞き流していたのは惜しいことだ。
その25年後、自分が台湾研究に行ってしまうとは予想もしていなかった。
妻が大病になったとかで、大変らしかったが、台湾の人というのは、大騒ぎせず、泰然と運命を受け入れる感じがする。
何でもギャーギャーと大騒ぎする大陸の連中とはまったく国民性が違う。
そもそも、台湾の本省人は、ほぼ漢民族ではない福建省からの移民(タイ・カダイ族)と、原住民の混血だから、大陸とは文化も国民性もまったく違い、むしろ、タイやフィリピン人の性格に近いと言われる。
それはともかく、よりによってゲイ文学を訳すとは。
たしかに、強烈な異性愛臭はあまりしない人だった。穏やかな文人という感じ。
この本には、台北の深夜の発展公園なども出てくるらしいが、雰囲気、事情がわからないと、命のこもった訳はできないのではないだろうか。
しかし、まさか、彼が発展していたとは考えられない。
稀覯本になり、高値がついているが、注文して読んでみるつもりである。


