福島次郎の小説では、男色関係にあった子が同じように挨拶へくるが、そんな関係はわたしにはない。
先週、M希の結婚式が終わったばかりである。なんの挨拶なのか。独身の私に仲人を頼んでくるはずがない。
私が好きだった男子から結婚してゆくのは何か釈然としないが、好きになるのはイケメンインテリ美尻だから、仕方がないのかとも思う。
この前に着た礼服は20年以上前に作ったもので、ウエストは、縫い代をほどいて広げたが、それでもきつかった。
新たに夏の礼服を作らなくてはならない。それはともかく、祝儀を受付に置いて行くと、主観的には、愛する男子との「手切れ金」のように感じてしまう。
結婚してしまうと、もう会うこともなくなるから。
うら寂しくなり、やはり心の涙を流すことになる。祝いの席なのに。
無理に笑い顔をつくる。これから、毎年のようにそういうことがおこる気がする、年齢的に。