その昔
私が中学生の頃
とても不思議な体験をした
夏休みの早朝…
導かれるように外へ出た
そこはモノクロの世界だった
私を待っていたかのように
1羽の大きな鳥
まっすぐこっちを見ている
目が合った
ハッとして立ち止まる
驚かせては困る…とジッとしていた
逃げない…
息を止め見つめ合う
どれくらいの時間が経ったのか…
すると
方向を変えてふわり…
と浮き上がった
何か言いたそうに
名残惜しそうにも見えた
モノクロの世界を
長い尾をひらひらとさせて
私からよく見える方向へと
翔んで行った
長い尾がいつまでも
ひらひらと朝陽に照らされて
モノクロに光っていた
凛として
存在感のある鳥だった
家に戻ってすぐに
図鑑を調べたが
そんな鳥は存在しなかった
家族にも話したが
見間違いでしょ?
と笑われた
私自身
そんなことあるはずがないと
思い込むようになった
そして
私はそのできごとを
話してはいけないものとして封印した
あの鳥は
ほんとに鳥だったのか
あの時私に
何を伝えたかったのか
知りたい
もう1度会いたい
いやっ
それってもしかして
龍🐉だったんじゃない?
って
書き終わって思った
最後まで読んでいただき
ありがとうございました