① マニュアルの目的 |   マリモ博士の研究日記

  マリモ博士の研究日記

      - Research Notes of Dr. MARIMO -
  釧路国際ウェットランドセンターを拠点に、特別天然記念物「阿寒湖のマリモ」と周辺湖沼の調査研究に取り組んでいます

 球状マリモの生長過程や生長運動のメカニズムは、その独特な形状によって他の一般の藻類とは大きく異なる。そのため、栽培しようとするマリモの形状や大きさ、あるいは短期間で大きく育てたいのか、それともできるだけ長い期間、健全な状態を保ちたいのかといった目的の違いによって、育成や管理の方法が違ってくる。本マニュアルでは、国立台湾博物館で栽培展示されている纏綿型の小型マリモを少なくとも3年を目処に、できるだけ手間をかけずに栽培するための手法を解説する。

 

国立台湾博物館で約1年半栽培されたマリモ.増えた微細藻類によって表面が赤紫色がかり,

また糸状体がやや徒長してボサボサした感じに見える.

 

 (つづく

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