器の話 | サブランドへの航海図
人間には、小さな器でいっぱいに満たされている人と、大きな器で少ししか満たされていない人がいます。

小さな器がいっぱいに満たされている人は、毎日満足しています。しかし、大きな器が少ししか満たされていない人は毎日、憂鬱に過ごしています。

世の中で成功者と言われている人は、ほぼ例外なく大きな器を持っていてそれが常に少ししか、あるいはまったく満たされていない状態のまま日々を過ごしています。

小さな器がいっぱいに満たされている人は、すでに現状に満足しています。そうなると、人間としての成長が鈍化してしまいます。それでいいんだよと言う人が大半だと思います。しかし、本当に成功したいのであれば、無理やりにでも自分の器を広げていかなければなりません。器の大きさは、ある程度生まれ持ったものだと僕は思いますが、自分の考え方次第で器を広げることも可能です。

ではどうすれば自分の器を広げることが出来るのか。

自分の経験に基づいて話しますと、人生の転機を作ること、たくさんの良質な本を読むこと、たくさんの魅力的な人に会うこと、志を高く持つこと。思い返してみると、これら4つが自分の器を少しずつ拡張していってくれました。

人生の転機が何度かありました。偶発的なようでそれは必然だったと思います。転機は人生の視野を広くしてくれます。良書をたくさん読むこと。良書は自分の思考を広げます。知識をたくさんつけることで見えなかった景色が見えてきます。(もちろんまだまだ知識が足りませんが・・・)たくさんの魅力的な人に会うこと。人との出会いはかけがえのない財産になります。志を高く持つこと。「思いは手法の上流にあり」。志がなければ人生そのものに意義を見出せません。

僕が持っているろうそくは、人のろうそくに火を点けても消えることはありません。

これからも自分の持っているろうそくをたくさんの人に点けに行きます。まるでストーカーのように。

こんなことを書きながら、僕は最近買った九谷焼の小さな酒器を眺めながら満足しています。小さな器を眺め、ニヤニヤしている自分に気づき、僕もまだまだだな~と思います。

今日はそんな話。

おしまい。