歴史 | サブランドへの航海図

中学生のころ、どうして歴史を勉強するのかわからずに、当時の担任や両親に「どうして歴史を勉強するの?」と聞いたことがあります。その時、満足する答えを得られませんでした。


今、歴史を勉強する意味は理解しているのですが、歴史って本当に重要なんだなと改めて思わされました。


賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶという言葉があります。人の本質は変わらないので大多数の人は、同じ過ちを繰り返します。失敗を経験することにより、次につなげていくわけです。しかし、歴史から学ぶ人は、歴史により自分の未来を疑似体験しているので、こうすれば失敗を避けられるとか、こうしたほうがより成功に近づくということが予め分かっているのです。


僕は、最近これを企業に当てはめて考えるようにしています。(そう教えられました。)


この企業はこうしたから伸びた。ここがダメだったから失速した。


僕たちが今後通るであろうルートを、先発の企業の歴史を通して学んでいるわけです。経験から学ぶほどの余裕はありません。というのも、成長のために掛けられるだけのレバレッジを掛けていますから、経験から学ぶということは出来ないのです。「あ~、失敗したな。けど経験できたからよかった!」なんて言葉は自己満足に過ぎません。僕だけの責任の範疇なら何でもいいのですが、今はそういうわけにはいかなくなってきました。しなくてもいい失敗はしなくてもいいです。思考も居抜きです。


企業を調べて思うことは、どの企業も成長、停滞、衰退の3つのゾーンをどこかしらの時期に通過しています。成長した要因、停滞した要因、衰退した要因を分析し、それらを疑似体験しておけば傷は最小限で食い止められます。サブライムグループは全体を通じてまだ成長ゾーンですが、会社ごとで見れば、停滞ゾーンに突入している会社もあります。グループとして今後、どこかで停滞ゾーン、衰退ゾーンに突入するかもしれません。今から心構えしておくこととしておかないことでは、これからの結果が大きく変わってきます。


最近そんなことを考えています。


当時、歴史を学ぶ必要性が理解できていなかった中学生の僕に言いたい。


「歴史を学ぶことは未来を疑似体験することである」と。