癌サバイバー、ゼロにリセット | プーの丘日記:詩への旅

プーの丘日記:詩への旅

古稀を境に前立腺癌(ステージ4)の手当てに専念し、葡萄の自然栽培から撤退することになりました。余生を詩を探す旅に出かけることにします。ジャンルは問いません。俳句からポップスまで。

 ステージ4の前立腺癌にもかかわらず、1年で癌マーカーが0.00に至ったのは私の癌は良性である証拠になりはしないだろうか。この状態を維持するために運動を取り入れている。歩行と水泳が中心であるが、水泳がここに来て休まずに500m泳げるようになったので、それについて一言。
 水中歩行から始めて、すぐに泳ぎに移行して、体力不足でただ浮くことからスタートしたことは先回述べました。目標を楽に長く泳ぐことに設定していたので、ひたすら水の抵抗を防ぎ、筋肉の疲れを抑え、息が上がらないように工夫を続けていました。それで1000mを泳げるようになったにも関わらず50m毎に休まずにはいられませんでした。ところがある動画で日本選手権で優勝経験のある若いコーチが、短距離と長距離の泳ぎ方の違いを解説をして、長距離の場合は脱力の必要性を説いていました。力まず彼の教えるスタイルと自然な息継ぎを念頭に泳いだところ、一気に500mを休まずには泳げるようになりました。脱力気味に流すように泳いでいるにも関わらず15分しかかかりませんでした。ここで学んだことは、無理をしない、競争意識を持って力まないということです。つまり脱力の大切さです。花は力むことなく咲くときには咲きます。人生においても古希を過ぎれば、ゆったりと構えて一瞬一瞬を愛おしむようにすれば美しく輝きいだすものが増えてくるのではないでしょうか。ちなみに専門の言語造形の声をつくる練習でも脱力状態から始める必要性を実感しています。イギリスの学校ではこの点が抜け落ちていたために声に自信を持てない学生を多く輩出することになったのではないかと30年後の今になって実感しています。

岩手では記録的な大雪だというのに、大分では春の花がどんどん咲き始めている。写真は近所の小さな公園でポツンと一本だけ咲いていたロドレイアの木。