プーの丘日記:詩への旅

プーの丘日記:詩への旅

古稀を境に前立腺癌(ステージ4)の手当てに専念し、葡萄の自然栽培から撤退することになりました。余生を詩を探す旅に出かけることにします。ジャンルは問いません。俳句からポップスまで。

  1. 前立腺癌(ステージ4=明日はない最終段階)の標準治療から2年3ヶ月経過。
  2. 癌細胞の栄養源である男性ホルモンを生む精巣を除去。95%の生産能力を失う。
  3.   副腎からの残りの5%の前立腺への流れを止める薬(イクスタ   ンジ)を1年後辺りから毎日2錠を1錠に減らす。そして、1年半後辺りからは飲んだり飲まなかったりになり、ここ2、3ヶ月は完全に服用をやめている。医師からは「血液検査の判定が良好だからといって服用をやめて良いものではなく、標準治療でも取り除けない去精抵抗性の癌細胞が眠っている可能性があり、それを抑えるための薬でもある」と服用の必要性を毎回説かれている。その理屈を納得の上で癌の再燃は自己責任であると腹を括っている。
  4. 病状は十人十色。自分の健康は自分で守り育てるもの。すべての判断を他者に委ねてしまうのもどうかと思う。
 
  標準治療に感謝しつつも、この幸運を抱きしめて魂の引き出しを整理し充実させながら心身の健康に努めたい。そのために取りかかったのは、
  1食事、2運動、3睡眠、4ストレス
等々が心身のバランスを壊さないように細心の注意を払うこと。何事も無理をせず力まず、一歩一歩のろのろ進む。
 1に関しては腸内環境の改善を最優先させる。
 2に関しては筋力と持久力を増進させる。整体、筋トレ、水泳を継続している。脱力と継続の基本姿勢でかなりの効果が上がっている。身体の様々な不調が水泳を始めて半年くらいからでほぼ消えた。一年前に浮くことから始めたが、今や四泳法をマスターし、クロールなら休まず1.5kmは泳げる。歩くような泳ぎ方を目指している。
 3に関しては、運動が頑張りすぎているのだろう。疲労回復のために8時間の睡眠を必要としている。大谷翔平選手が10時間の睡眠を必要としているのが分かるような気がする。
 4に関しては、鬱にならないように、積極的に面白いことや楽しいことに関わるようにしている。魂には数多くの引き出しがあるが、注目度の高い引き出しは、歌唱や楽器の演奏。先月から市の歌声広場に通い始めた。老人中心のグループで馴染みの曲をみんなでただ声を出すだけ。妻も参加。姪の電子ピアノを貰い受け、NHKのピアノ講座を参考に3ヶ月でジムノペディ1番を弾けるようにしようと奮闘している。ピアノは弾いたことがない。ドレミの指の置き方から開始。同時に10歳の時に始めた(独習)ギターも再開した。50年前の教則本とギターをよく捨てないでいたものだ。最後に、水泳のおかげで肺活量が増し、声が豊かに出しやすくなった。歌だけでなく朗読にも好影響を与えてくれそうだ。