投手陣はスターターに大量の怪我人が同時に出るという大惨事が起こったが、代役のアウトマンやモスコソが好投したおかげでどうにか持ちこたえた。リリーフはフエンテスが大乱調という以外はよく、ディバインも復活を果たすなど強力。



トレバー・ケイヒル 20GS 8-7 127IP 113H 11HR 91SO 51BB 3.12ERA 4.10DIPS .274BABIP

2年続けてERAがDIPSよりかなり低いが、6月に変化球が全く曲がらなくなり34,1イニングで22失点した以外は好成績。BB/9が昨年よりかなり悪化したが、今季はSO/9も上昇。アンダーソンとは違い怪我もなく、また2年前にフルボッコにされた左も封じ込めるなど毎年成長している。今後もエースとしての働きに期待。


ジオ・ゴンザレス 18GS 8-6 113IP 92H 9HR 111SO 52BB 2.47ERA 3.65DIPS .279BABIP

今季も昨年同様突如四球からピンチを作ることがあるが、得点圏では被OPSが.507と打者を封じ込めるため失点は最小限に食いとどめている。ケイヒル同様健康で、ポストジートとして期待がかかる。今オフスーパー2で調停権を獲得する見込みだが、FAはまだまだ先なので長期契約ももう少し後になるか。いずれにせよ結ばれるh


ブレット・アンダーソン 13GS 3-6 83.1IP 86H 8HR 61SO 25BB 4.00ERA 3.88DIPS .311BABIP

今季は開幕から好投を続け、今季こそシーズンを通しての活躍が期待されたものの5月31日、6月5日の2試合で10,1イニングを投げ4HR15失点と打たれ、肩の痛みを訴えDL入り。トミージョン手術は回避出来たが、2年連続の長期離脱となりこれならトミージョン手術を受けておいてもよかったんじゃないかという感じ。21歳だった09年、後半戦に2.96DIPSという新人離れした成績を残し、ESPNで「今後10年間活躍する投手トップ10」にも選出されたのだが、ここまで怪我が多いとやはり不安。実力はあるだけに怪我を減らして欲しい。


追記:ついさっき入った情報で、アンダーソンが金曜日の朝にトミージョン手術を受けることになったようです。結局するなら先月しとけよ、、、という話ですが、とにかく受けることになった以上は1年で復帰してほしいところ。これでA'sの中でトミージョン手術を受けたことのある選手がベイリー、バルフォア、デロスサントス、ディバイン、アンダーソンと5人目に。アンダーソンはチームの将来を握っている選手でもあるだけに、時間をかけてでも怪我をしない身体を作ってから帰ってきて欲しいです。



ブランドン・マッカーシー 11GS 1-5 76.1IP 81H 3HR 46SO 12BB 3.66ERA 2.98DIPS .318BABIP

1年100万で契約し、途中離脱したもののSTから予想外のピッチングを続けている。HR/9、BB/9はキャリアの中でも断トツの数字をマークしていて、DIPSも非常に優秀。ただ、突然打たれることが多々あり、特に5,6回に捕まることが多い。しかし打たれた後のイニングは何事もなかったかのように抑えるため、なぜ突然打たれるのかよく分からない投手。とはいえ1試合平均7イニング近く投げているので来年以降も期待できるだろう。


ギレルモ・モスコソ 10G 8GS 3-4 50IP 34H 5HR 27SO 18BB 2.16ERA 4.50DIPS .191BABIP / 8G 40.1IP 36H 1HR 43SO 13BB 4.02ERA 2.36DIPS (AAA)

メジャーではかなりの運に助けられERAがDIPSより遥かに低く、AAAでは運悪くERAがDIPSよりはるかに悪いという評価のしにくい投手。メジャーでは昇格後しばらく三振を奪えず苦労したものの、過去2試合では13イニングで13奪三振とよくなってきた。これから被安打数が増えるのはほぼ確実なので、そこで踏ん張ることができるか。


ジョシュ・アウトマン 8GS 3-3 46.2IP 44H 3HR 23SO 18BB 3.47ERA 4.21DIPS .273BABIP / 9GS 42.2IP 41H 6HR 32SO 29BB 4.64ERA 5.57DIPS (AAA)

マイナーでは制球難に陥っていたが、昇格後はBB/9が09年並みに落ち着いた。HR/9が半分に減るなどの進歩も見せたものの、奪三振数がかなり減ってしまった。それでも大きく曲がるスライダーはやはり左には打てないようで、対左は.167/.217/.190と抑えている。もしスターターとしてダメでもリリーフとして十分やっていけるだろう。


ブライアン・フエンテス 41G 1-8-12(BS3) 37.1IP 37H 3HR 29SO 16BB 4.82ERA 3.98DIPS .298BABIP

リリーフ陣で唯一期待を裏切っている投手で、奪三振率は大きく低下し、チーム最多の8敗を挙げ、これまで抑えていた左に打たれ左のワンポイントとしても起用できず、挙句の果てには代役クローザーであるにも関わらず「クローザーの俺を同点の場面で使うとは何事だ!」と監督批判、さらに守備でミスを犯したバートン(フエンテス側にも多少の責任はあった)にキレるなど、完全にお荷物となっている。チームとしてはもういらないだろうが、来年も500万の年俸が残り、さらにオプション(650万、バイアウト50万)まである。そのためなんとか復調してもらいたいところ。


グラント・バルフォア 35G 4-1-2 34.2IP 23H 3HR 37SO 15BB 2.34ERA 3.49DIPS .244BABIP

開幕から16試合、15イニングで11四球と四球を出しまくったものの、その後は19試合、19,2イニングで4四球と安定し始めた。基本的にファストボールとカーブしか投げないが、とりあえずは抑えることができているので今のところは十分期待に応える活躍をしている。今後も期待。


クレイグ・ブレスロウ 38G 0-2 32.1IP 38H 2HR 26SO 11BB 3.06ERA 3.42DIPS .371BABIP

今季はフエンテスの加入や、開幕直後の不振もあり過去2年間務めたセットアッパーではなくなったが調子を取り戻しつつある。BABIPが非常に高く、これが例年並みに戻りこのHR/9を維持できればセットアッパーの座を取り戻すことができるだろう。


ブラッド・ジーグラー 35G 2-1-1 32.1IP 30H 0HR 26SO 10BB 1.95ERA 2.52DIPS .309BABIP

今季はHR/9、BB/9、SO/9でいずれもキャリアベストの数字をマークするなど絶好調。さらに今季は昨年の倍以上のゴロを打たせ、HRは未だ0。ただ、相変わらず左には手こずり、.432/.512/.514と対戦する左打者全員が4割打者みたいなものになっている。ただ右は.397OPSと抑え込んでいる。


マイケル・ワーツ 28G 27IP 19H 2HR 24SO 14BB 2.67ERA 3.94DIPS .239BABIP

今季は故障+不振だった昨年から復活を果たしたかったが、4月に怪我で3登板に終わるとその後もイマイチ。2.6BB/9、11.7SO/9を記録した09年から今季は4.7BB/9、8.0SO/9と低迷。鋭く落ちるスライダーは健在だが、高めに浮くことも多く不安が残る。来季は280万のオプションが残っていて、バイアウトは25万。


タイソン・ロス 9G 6GS 3-3 36IP 33H 1HR 24SO 13BB 2.75ERA 3.31DIPS .302BABIP

マイナーで2試合に登板後、昇格してブレイデンに代わりローテ入り。カーブ、チェンジアップ、ファストボールを駆使し意外とすんなりメジャーに適応できた。昨年から奪三振率こそ下がったものの、四球を減らし打たせて取ることをできるようになったのも大きいだろう。


ジョーイ・ディバイン 22G 0-1 21IP 15H 0HR 19SO 7BB 2.14ERA 2.39DIPS .254BABIP / 11G 12..1IP 4H 17SO 1BB 0.00ERA

過去2年間全休し、STで制球難に陥ったが誕生した子供のおかげでマイナーで制球難を克服。メジャー昇格後も素晴らしいピッチングを続け、見事完全復活を果たした。左をやや苦手としているが、HRを許さず現在80イニング連続被本塁打0というピッチングを続けている。また、右打者を完全に封じ込めており今kは40打数6安打で長打は0。


ダラス・ブレイデン 3G 1-1 18IP 18H 2HR 15SO 5BB 3.00ERA

今季は3試合に登板しただけで手術を受け、早々にシーズン絶望が決まった。今季フルシーズン働けば年俸が600万近くになり放出される可能性もあったが、3登板だけだったため来年も今季とほぼ変わらない額で雇えるため残留の可能性が増えた。


グラハム・ゴドフリー 3GS 1-1 17IP 21H 2HR 9SO 4BB / 10G 54.1IP 42H 2HR 48SO 17BB 2.32ERA (AAA、他にAAで1登板)

スクータロの交換要員がようやくデビュー。しかし3試合中2度KOされ、マイナー送りとなった。武器となる変化球がないだけに、制球勝負。ただ甘い球が多く、わずか3試合での降格となってしまった。果たして再昇格することができるだろうか。


アンドリュー・ベイリー 15G 0-2-8(BS2) 15IP 9H 1HR 13SO 3BB 2.40ERA 2.93DIPS .205BABIP

09年の新人王で、過去2年連続オールスター出場も今季は怪我で大幅に出遅れた。復帰後も最速100マイルのフォーシームは鳴りを潜めているが、カッター、カーブを有効に使いどうにか抑えている。実力があることは間違いないのだが、アンダーソン同様故障の多さが痛い。


ジェリー・ブレビンス 15G 14.1IP 13H 2HR 13SO 13BB 4.40ERA 5.92DIPS .289BABIP / 15G 18.1IP 14H 2HR 22SO 5BB 5.40ERA 3.04DIPS

昨年左のリリーフとしてようやくメジャー定着を果たすも、今季は制球難で5月21日を最後にメジャーの舞台から遠ざかっている。特に昨年左のワンポイントとして活躍したのだが、今季は左相手にフルボッコ。ただマイナーでは調子が戻ってきているため、もしフエンテスが放出されるようなことがあれば再昇格できるだろう。


リッチ・ハーデン 2GS 1-1 11IP 12H 2HR 8SO 2BB 5.73ERA

怪我で出遅れたものの、08年以来となるA'sでの登板を白星で飾った。しかし2戦目は昨年在籍したレンジャーズにボコボコにされ黒星。今の段階では何の評価もできず、今後の登板を見守るしかない。


ボビー・クレーマー 5G 0-1 8.1IP 6H 1HR 6SO 1BB 1.08ERA / 6GS 22.1IP 22H 3HR 26SO 12BB 4.03ERA (AAA)

今季はWソックス戦でど真ん中のフォーシームをラミレスにサヨナラHRされた以外、全く記憶にない投手。メジャーに長くいたにもかかわらず登板機会が全くなく、DFAされた後肩の怪我が発覚し解雇された。


トリスタン・マグナソン 3G 6.1IP 7H 1HR 5SO 1BB 8.53ERA / 26G 40.1IP 26H 3HR 40SO 18BB 2.90ERA (AAA)

メジャー初デビューを果たしたが、敗戦処理として3試合の登板に終わっている。07年ドラフト1順目の投手で、長身から制球力のあるフォーシームを投げ込む。リリーフに転向した09年以降は毎年素晴らしいピッチングをしており、メジャーでも十分通用するだろうが層が厚いため出番が中々回ってこない。


ファウンティノ・デ・ロス・サントス 5G 5.2IP 3H 0HR 9SO 2BB 3.18ERA / 23G 29IP 26H 1HR 36SO 16BB (AAA,AA)

A's加入後は3年間故障に苦しみ続けたものの、今季はようやく本領を発揮。威力抜群のフォーシームとスライダーを武器に、大量の三振を奪う。ここ2年はリリーフとして使われているが、07年には主にAで投げ122.1IP 69H 8HR 153SO 43BB 2.65ERA を記録するなどスターターとして期待されており、将来はジオ以上の投手になるとされていた。




投手に関しては今年も故障者多いこと以外文句はない(フエンテスは論外として)。

ただどう考えてもスターターが多いので、トレードで野手のプロスペクトまたは主砲を獲る可能性が高い。来季のスターター候補を見ただけでもケイヒル、アンダーソン、ジオ、ブレイデン、マッカーシー、ロス、アウトマン、モスコソと8人もいて、怪我がなければ最初の5人で決定的。そのため余った選手をトレードに使うことは十分に考えられるはず。

いずれにせよ投手には困らないA's。

ここは来年以降もなんとかなるでしょう。


追記:来年のローテはアンダーソンが半シーズン以上離脱するはずなので、ブレイデンが残留する確率がかなり高まったかなと。これでロスまたはアウトマンも使えるし、彼らを使う良い機会になるんじゃないかなと。

貧打線にメスを入れ、キャリアを通じて安定した成績を残してきたウィリングハム、デヘイスース、松井を獲得し、地区優勝を狙ったもののスターターに故障者が続出。さらに肝心の打線も全く打てず、ほぼ全員がキャリアワーストの成績を維持し続けたため前半戦は39勝53敗で終了。

最後のレンジャーズとの連戦もスイープされ、これが若手への切り替えをビーンが決断するかもしれない。




カート・スズキ 79G 275AB .225/.291/.342 7HR 22RBI 21BB 35SO 2SB 2CS

2年連続で大不振に陥り、打撃では全く期待できない選手となっている。08年からの2年間は295試合に出場し.276/.329/.396とまずまずだったが、ここ2年間は.656OPS。ただ2年連続でBABIPが極端に低い数字を記録しており、運の要素も多少は含まれているだろうがボール球に簡単に手を出すことが多くなっている。守備では盗塁を刺すときの送球が未だに下手だが、その他の面では高評価。ちなみに今季のP/PAは断トツで自己最多の3.85。


ダリック・バートン 67G 236AB .212/.325/.267 0HR 21RBI 39BB 47SO 2SB 1CS / 14G 50AB /160/.323/.200 3RBI 12BB 13SO

開幕から16試合目までは.264/.417/.377と8割のOPSを維持も、その後全く打てなくなり、マイナー降格を味わった。昨年は獅子奮迅の活躍をし、長期契約の可能性も出てきた矢先での大不振。守備でも凡ミスを連発したりと、チームにとっても本人にとっても予想外の大不振だった。後半戦は復調を期待。しかしマイナーでも全く打てておらず、技術的な問題よりも精神的な問題があるのかもしれない。


マーク・エリス 60G 217AB .217/.253/.290 1HR 16RBI 8BB 32SO 7SB 2CS

キャリアワーストの成績を残し、DLに入っている間にウィークスが台頭したため1Bでスタメン出場を果たすなどレギュラーをはく奪された。ただチームに長年貢献したことなどもあり、出番が多くあるであろうとされるロッキーズへ放出された(移籍後10試合で.924OPS)。A'sには01年から(デビューは02年)在籍し、A'sでの通算成績は 1056G 3828AB .265/.331/.397 86HR 434RBI 344BB 576SO 62SB だった。


クリフ・ペニントン 88G 294AB .235/.285/.306 3HR 23RBI 21BB 55SO 6SB 6CS

昨年から何の進歩もなく、低打率と低出塁率は相変わらず。5月にまずまず打ったが、そのほかの月の成績は最低。マイナー時代は選球眼を評価されていたものの、この出塁率ではレギュラー失格。昨年シーズンが進むにつれ大きく向上していった守備は今季はシーズンを通して低迷。凡ミスがあまりにも多く、いつレギュラーをはく奪されてもおかしくない。というより今すぐ代わりの人員を上げるべきだろう。


ケビン・クーズマノフ 46G 136AB .221/.262/.353 4HR 17RBI 8BB 27SO 2SB / 26G 111AB .324/.361/.622 6HR 32RBI 5BB 14SO

今季こそ復調を期待されたが、開幕から打てずDFAされた後AAAに降格。久しぶりのAAAながらやはりマイナーでは打てる事を証明したものの、メジャーでこれだとどうしようもない。守備と長打力は魅力だが、四球を選ばない選手の為低打率だとあまりにも悲惨。今後昇格したとしても、A'sのユニフォームを着るのは今季限りだろう。


ジョシュ・ウィリングハム 68G 245AB .241/.311/.424 11HR 44RBI 22BB 81SO 4SB 1CS

一番期待されていた選手だが、一番期待を裏切った選手でもある。06年マーリンズでメジャー定着後、昨年まで.827~.863OPSの間とかなり安定していて、パワー、選球眼を兼ね備えた選手だったのだが今季はBB%、SO

%、SO/BBで断トツでキャリアワーストの数字をマーク。ここまで酷いのは自身初で、FA前年年にこの成績は本人にとっても痛いだろう。ただ過去の実績からトレードバリューはあるため、トレードでの移籍が濃厚。


ココ・クリスプ 81G 318AB .267/.314/.393 4HR 30RBI 22BB 37SO 26SB 9CS

昨年は少ない出場期間ながら好成績をマークも、今季は低迷。守備では肩が弱いことを除けば文句なし、足も速いので盗塁もでき、と守備と走塁では貢献も打てない。ただ6月以降は復調の兆しを見せており、今月は10試合で6四球3三振と出塁もできるようになってきた。今オフFAのため、良いトレード話が舞い込めばトレードでの移籍が濃厚。


デイビッド・デヘイスース 79G 264AB .220/.310/.333 5HR 24RBI 28BB 46SO 3SB 2CS

4月は大不振に喘ぎ、5月こそ5HRを放つなど.275/.353/.538と本領発揮かと思いきや6月以降はさらに低迷。特にこれまでも苦手としながらもなんとか打っていた左から77打数9安打、.281OPSと全く打てなくなったことが痛い。右相手には.775OPSと打っているため、左から打てなくなったこと以外は許容範囲か。それでもこのシーズン成績はあまりにもひどく、断トツでキャリアワースト。控えとしてならトレードできるかもしれないが、その分見返りも低そう。年俸が低いためドラフトピック狙いもありかもしれないが、調停を受けられるとおしまい。ちなみに試合中は常にニコニコしている。


松井秀喜 76G 263AB .209/.290/.327 6HR 34RBI 32BB 54SO 1SB 1CS

松井もウィリングハムやデヘイスース同様、キャリアを通じて好成績を残してきた選手だが今季は前半戦から絶望的な成績。低打率に喘ぎ、ゲレン解任前はベンチ要員だった。メルビン就任後はほぼスタメン出場し、一時期打ち始めたもののそれもすぐに終わった。こちらもトレード先が見つかればいいが、なければ解雇となるだろう。ただこれまでの実績があるだけに、たとえ解雇されてもすぐ移籍先は見つかるだろう。


コナー・ジャクソン 70G 218AB .243/.320/.317 2HR 22RBI 22BB 30SO 3SB 1CS

4月に54打数で.278/.350/.407と打ち、過去2年続いた不振から脱出か、と思われたもののその後は全く打てず。四球こそ選ぶものの、長打力が著しく低下しているためOPSは悲惨なことになっている。左からは相変わらず打てるが、昔は長打力を発揮していた左からも長打を打てなくなっている。このままチームにいても意味がないのでトレードまたはDFAが濃厚か。


ライアン・スウィーニー 60G 148AB .284/.359/.331 0HR 10RBI 18BB 23SO 1SB 1CS

過去3年間のレギュラーだが、控えとして迎えた今シーズンは打率こそ例年並みだが長打力の劣化が異常。過去3年間は.102あったISOpが.047にまで低下。守備は相変わらず良いが、送球に難が出てくるなど26歳にして災難のシーズンとなっている。年俸が安いだけに来年も残るだろうが、レギュラーとして再び返り咲くには左から打てることと長打力の復活が必須。


ジェマイル・ウィークス 31G 122AB .287/.313/.402 0HR 8RBI 5BB 20SO 7SB 3CS / 45G 184AB .321/.417/.446 3HR 22RBI 29BB 32SO 10SB 4CS

今季は珍しく大きな怪我なく過ごし、6月に昇格して好成績を残したものの、現在15試合連続0四球と1番打者としてはよろしくない状態。長打力がないのに三振も多く、改善すべきところはかなりある。しかし幸いにもチームは最下位に沈んでいるため、時間をかけて改善してほしいところ。守備は足、肩があるため平均以上。


スコット・サイズモア 28G 94AB .287/.350/.468 4HR 14RBI 9BB 25SO / 17G 63AB .222/.329/.238 4RBI 10BB 19SO 1SB 1CS (DET) / 32G 106AB .368/.485/.557 3HR 18RBI 24BB 23SO 5SB 2CS (AAA)

タイガースのプロスペクトが、移籍を機に才能開花。ただ、左から.400/.471/.633と打っている一方右には.234/.290/.391と弱いため右から打てないようであればユーティリティが限界か。守備も下手で主に3Bを守っているが、前任者のクーズの方が遥かに上手い。一皮むけることができるかどうか。


アンディ・ラローチ 40G 93AB .247/.320/.333 0HR 5RBI 8BB 19SO / 23G 85AB .247/.343/.341 1HR 13RBI 9BB 14SO 2SB 1CS (AAA)

キャンプで打ちまくり開幕メジャーの座を掴み4月こそ活躍したものの5月以降打てなくなり、そのままDFAされてマイナーに落とされた。内野全てのポジションを守り、便利屋として使えたのでもう少し様子を見ても良かった気がする。元トッププロスペクトだが、チャンスを与えられても足踏みが続いておりそろそろ表舞台から消える可能性も。


ランドン・パウル 22G 71AB .183/.247/.268 1HR 3RBI 6BB 20SO

メジャーデビューを果たした09年こそ 140AB .229/.297/.429 と低打率ながら長打力を発揮したものの、ここ2年間は全く打てない。年齢的にも実力的にもパウルを使い続ける意味は全くなく、ドナルドソンを昇格させた方が確実にいいだろう。


アダム・ロザレス 12G 33AB .121/.194/.303 2HR 5RBI 2BB 9SO

足の怪我で長期離脱しており、復帰初戦でHRを放ったものの打てない状態が続く。しかし今季も12試合の出場ながらすでに4つのポジションを守っており、ユーティリティプレーヤーとしてチームには欠かせない存在。復調が期待される。また、今季ももちろん四球だろうがHRだろうが全力疾走。


クリス・カーター 10G 30AB .133/.188/.133 2BB 14SO / 29G 109AB .257/.376/.541 8HR 28RBI 21BB 39SO 1SB 1CS (AAA)

AAAで打てることはすでに昨年証明済みで、あとはLFの守備が課題だったが今季は怪我で1ヶ月半ほど離脱。昇格後は1BとDHでのみ起用されており、チームはカーターをLFとして使うことを諦めたのかもしれない。肝心の打撃は全くダメだが、昨年もデビュー後33打数連続無安打という記録を達成しているため、まだ焦る必要はないだろう。ちなみに初安打を放って以降の12試合では .333/.405/.611 3HR 7RBI 5BB 8SO という成績。パワーは球団No.1で、当たれば飛ぶ。




今から地区優勝を狙うというのはどう考えても不可能で、来年を見据えて野手も若手へと切り替える方がいいだろう。

AAAにはソガード、テイラーといったレギュラー級から、ドナルドソン、カーデナスといった中途半端な位置づけにいるプロスペクトもいる。降格中のバートンもチームの将来を左右する選手の為、上げて使い続けるしかないだろう。


もし入れ替えを行うとすると、

C・・・スズキ、1B・・・バートン、2B・・・ウィークス、SS・・・ソガード、3B・・・サイズモア、OF・・・テイラー、?、?、DH・・・カーター(?)

といった具合。


一番の問題はカーターをどこで使うかで、将来DHになるのは確実だが今からDHで使うのか、という話。LFを任せるのか、それとも1Bか。ただ1Bとなると、守備力の高いバートンをコンバートさせないといけないためカーターの1B起用は疑問符が付く。そうなるとやはりLFかDHしかなく、DHで使う方がいいかな、という気もする。


また、上の布陣だとやはり明らかに長打力が足りないため、オフに長打力のある外野手を獲りたいところ。ただ、AAにいるグリーン、パーカーといった攻撃力の高いプロスペクトを来年から使うのならまた話はややこしくなってくる。ビーンが一体何を考えているか全く不明の為、時間が経つのを待つしかないかなと。

ただ間違いなく言えるのは、マイナー組織の中で高い攻撃力を誇るウィークス、ソガード、テイラー、カーター、グリーン、パーカーがダメならこのチームは完全におしまいとなる。以前のような黄金時代を復活させるのも、このまま低迷し続けるのも彼ら次第。そのためビーンも昇格時期などに慎重になっているのだろうが、使っていかないことには何も始まらない。


投手陣はJJが故障し、将来を期待されるサナビア、ウェストが故障だったため代役不足に陥るなどスターター不足。一方でオフに補強しまくったリリーフは補強が功を成し、ようやくまともなリリーフ陣に。




リッキー・ノラスコ 19GS 6-5 126.1IP 133H 10HR 92SO 29BB 3.70ERA 3.46DIPS .314BABIP

今季はここまでHR/9が0.7とようやく頼もしい数字になってきた。丁寧に行き過ぎている部分もあるのか、奪三振率が大きく低下しているものの欲しいところで三振を取れるため問題ではないだろう。ここ4試合ではいずれも7イニング以上投げ、完投が2度と調子をかなり上げている。19先発中6回持たずに降板したのはわずか4度、08年以来一皮むけなかったが、ようやくその時がやってきたか。


アニバル・サンチェス 18GS 6-2 113IP 103H 11HR 117SO 36BB 3.58ERA 3.35DIPS .311BABIP

すでに昨年の被弾数を超えてしまったが、SO/9、BB/9はキャリアベストの数字。大崩れする時以外は完璧なピッチングで相手を封じ込める。調子が悪くても最少失点で切り抜けるのが持ち味だが、今月は2登板で7四球12失点と不調。09年まで3年間故障に苦しんだが、ここ2年は怪我なく働いている。今後も活躍に期待。


クリス・ボルスタッド 18GS 5-8 103.1IP 120H 16HR 68SO 31BB 5.40ERA 4.84DIPS .314BABIP

昨年減ったHR/9だが、今季は再び増加。右は簡単に抑えることができるものの、左にかなり弱いく、15本ものHRを打たれている。良いときは抑えるが、悪い時はボコボコにやられるなど、相変わらず投げてみないと分からない。このまま独り立ち出来なければ立場もかなり危うくなってくるだろう。


ハビア・バスケス 18GS 5-8 96.1IP 111H 14HR 66SO 34BB 5.23ERA 4.78DIPS .312BABIP

開幕から異常なほど打たれ、毎月の防御率は5点台後半を超えていたものの、過去4登板で25,1イニング投げ16奪三振1四球3失点と復調の兆し。とりあえず四球数は減ってきたので、あとは被弾を減らすだけ。トレード拒否権とチームが調停を申請できない権利を持っているため働いてくれないと困る。完全復活して12年連続2ケタ勝利を達成してほしいところ。


ジョシュ・ジョンソン 9GS 3-1 60.1IP 39H 2HR 56SO 20BB 1.64ERA 2.77DIPS .240BABIP

開幕からとてつもない豪速球に加え、スライダー、チェンジアップ、さらに今季から投げ始めたカーブを駆使して完全無双状態だったが5月16日の試合を最後に肩を痛めてDLに入っている。無駄に四球を出すのを減らし、怪我もなくしてそろそろ「本物」のエースへと成長してほしいところ。


レオ・ニュニェス 43G 0-2-25(3BS) 41IP 34H 4HR 38SO 15BB 3.51ERA 3.71DIPS .265BABIP

決してこのERA、DIPSとWHIPもクローザーとして誇れる数字ではないが、開幕から18連続セーブ成功やセーブ成功率89%は十分素晴らしい。今季もまた徐々にチェンジアップの変化量が少なくなってくるなど、怪我はしないものの疲れが見える。リリーフ陣は厚いため適度に休ませながら使って欲しいところ。なお、調停権が1回残っているがシーズン途中かオフでの放出が濃厚と言われている。長期契約を、と言われるような活躍を期待したい。


エドワード・ムヒカ 39G 6-2 42.2IP 35H 5HR 30SO 5BB 3.16ERA 3.67DIPS .252BABIP

四球を全く許さないが、被弾の多い投手。それでもここまでの成績は上出来で、特にスプリッターは空振りを奪て左打者を封じ込める。このままの調子を維持できれば十分。ちなみに昨年は1.8HR/9を記録した一方で、12SO/BBと驚異的な数字をマーク。今季は6SO/BB。


マイケル・ダン 41G 5-5 42.2IP 30H 7HR 47SO 26BB 3.80ERA 4.96DIPS .237BABIP

4月こそものすごい豪速球とスライダーを武器に11試合で9,2イニングを14奪三振1失点に抑えたものの、徐々に弾の威力が無くなり四球を連発し、HRを打たれる場面が多くなった。今月に入って5試合で1四球2失点と復調気味だが、奪三振がわずか1と不安が残る。四球を出すのは元々なので仕方ないが、被弾を減らしてほしいところ。まだ若いだけに期待は大きい。


ライアン・ウェブ 35G 1-4 34.1IP 33H 2HR 22SO 14BB 3.67ERA 3.90DIPS .298BABIP

シンカーボーラーの特徴なのか、やはり左には弱いもののとりあえずは次第点のピッチング。95マイルほどのツーシームは威力抜群で、HRを許さない。ただ今季は制球が安定せず、球が甘く入ることもしばしばある。セットアッパーとして期待の大きい選手だけに成長してほしいところ。現在はDLに入っている。


ランディ・チョート 41G 0-1 18.2IP 8H 1HR 24SO 7BB 0.96ERA 2.45DIPS .179BABIP

これほどの仕事人がかつてこのチームにいただろうか。34歳にして初のFAとなり、2年契約でマーリンズに加入。左を抑えるために出てきて、完璧に封じ込めて降板する。ここまで左相手に51打数5安打(長打は1本)、22三振1四球。被OPSは.250とそこらの投手のOPSより低い。球種はサイドからのフォーシームとスライダーだけ。左を抑えることに限っては球界1といっても過言ではないだろう。ただ左殺し専門のため、右には1.038OPSと弱い(今季の左打者との対戦成績はこちら )。


ブライアン・サンチェス 26G 2GS 3-1 44.2IP 37H 4HR 35SO 30BB 4.03ERA 4.81DIPS .254BABIP

4月こそ絶好調だったが、5月以降は30イニングで26四球と制球難に陥っている。元々四球を出す選手ではあるが、ここまで出すことはなかった。また、右は抑えることができるが左に今季はかなり弱く、86打数で12本の長打を打たれ、19個の四球を出している。復調に期待したい。


ブラッド・ハンド 5GS 1-3 26IP 15H 6HR 14SO 16BB 2.77ERA 6.85DIPS .129BABIP / 12GS 69.1IP 61H 9HR 47SO 31BB 4.15ERA 4.87DIPS (AA。他にA+で1登板)

21歳にして昨年のサナビアに続き、AAAをスキップして昇格を果たしたもののHRを6本も打たれ、四球も出しまくり不本意な結果となった。まずまずのファストボールを持っているが、大きな変化のある球種がなく、それなりに制球があるわけでもなく、今のままではメジャーで通用しないだろう。まだまだ若いだけに成長が期待される。


バーク・ベイデンホップ 26G 1-1 25.2IP 27H 0HR 19SO 12BB 3.86ERA 3.12DIPS .333BABIP / 11G 14.2IP 20H 1HR 10SO 7BB 6.75ERA (AAA)

今季は予想外のマイナースタートとなったが、昇格後はずっとメジャーで投げ続けている。今季も内野ゴロを量産していて、被弾は未だ0本。BB/9がキャリアワーストの数値と不安もあるが、これまで打たれていた左をどうにか抑えている。


スティーブン・シシェック 16G 1-1-1 21.2IP 17H 1HR 21SO 4BB 2.08ERA 2.42DIPS .271BABIP / 15G 23IP 18H 1HR 19SO 12BB 2.35ERA (AAA)

スライダー、シンカーを武器に予想を遥かに上回る好成績を残している。サイドスローだが左相手にもそこまで苦戦はせず、メジャー初セーブも挙げた。果たしてこれが一時的なものなのか、後半戦の成績に注目。


クレイ・ヘンズリー 20G 0-2 15IP 15H 1HR 9SO 9BB 3.60ERA 4.67DIPS .304BABIP / 2G 7.1IP 4H 1HR 8SO 0BB 3.68ERA (A+、Rk)

4月はまずまずだったものの、その後2度のDL入りで現在はスターターとして起用するためマイナーで調整中。元々はスターターだっただけに、本人もやる気は十分。成績次第で来年の布陣にも関わってくるだけに、好成績を期待。


ホゼ・セダ 3G 4.1IP 6H 1HR 7SO 4BB 12.46ERA / 29G 31.1IP 22H 0HR 43SO 11BB 0.86ERA 1.51DIPS (AAA)

AAAでは制球難を克服し、無双状態だがメジャーではまたも結果を残せず。ただ高い奪三振率とスライダーは魅力で、今後の活躍に期待。


エリー・ビラヌエバ 1GS 0-1 3IP 5H 1HR 2SO 5BB 24.00ERA / 17GS 99IP 114H 14HR 65SO 35BB 4.64ERA 4.79DIPS

コーラーと同じペースで昇格し、好成績を収めていたものの今季はAAAでコーラーと共に大不振。メジャー初昇格を果たしたものの3回KOされてしまった。マイナーではHR/9、BB/9でキャリアワーストで、昨年のようなピッチングを取り戻せば再び昇格できるだろう。



投手に関してはリリーフ陣の再編が上手く行ったのが大きい。しかもチョートを除けば全員若く、来年も期待できる(クローザーは今のところ不透明だが)。来年のスターターはJJ、ノラスコ、アニバルの強力3本柱にサナビアが入ってくるだろう。5番手はヘンズリー、ウェスト、ボルスタッド、ビラヌエバ、コーラー、ハンドあたりか。来年を見据えたトレードもあるはずなので、今後の動きに注目していきたい。




最後に元気な解説者、トミー・ハットン選出の前半戦MVPなどを紹介。


MVP:ギャビー・サンチェス

サイヤング:ランディ・チョート

サプライズ:エミリオ・ボナファシオ

モーメント:スタントンの全てのHR