投手陣はスターターに大量の怪我人が同時に出るという大惨事が起こったが、代役のアウトマンやモスコソが好投したおかげでどうにか持ちこたえた。リリーフはフエンテスが大乱調という以外はよく、ディバインも復活を果たすなど強力。
トレバー・ケイヒル 20GS 8-7 127IP 113H 11HR 91SO 51BB 3.12ERA 4.10DIPS .274BABIP
2年続けてERAがDIPSよりかなり低いが、6月に変化球が全く曲がらなくなり34,1イニングで22失点した以外は好成績。BB/9が昨年よりかなり悪化したが、今季はSO/9も上昇。アンダーソンとは違い怪我もなく、また2年前にフルボッコにされた左も封じ込めるなど毎年成長している。今後もエースとしての働きに期待。
ジオ・ゴンザレス 18GS 8-6 113IP 92H 9HR 111SO 52BB 2.47ERA 3.65DIPS .279BABIP
今季も昨年同様突如四球からピンチを作ることがあるが、得点圏では被OPSが.507と打者を封じ込めるため失点は最小限に食いとどめている。ケイヒル同様健康で、ポストジートとして期待がかかる。今オフスーパー2で調停権を獲得する見込みだが、FAはまだまだ先なので長期契約ももう少し後になるか。いずれにせよ結ばれるh
ブレット・アンダーソン 13GS 3-6 83.1IP 86H 8HR 61SO 25BB 4.00ERA 3.88DIPS .311BABIP
今季は開幕から好投を続け、今季こそシーズンを通しての活躍が期待されたものの5月31日、6月5日の2試合で10,1イニングを投げ4HR15失点と打たれ、肩の痛みを訴えDL入り。トミージョン手術は回避出来たが、2年連続の長期離脱となりこれならトミージョン手術を受けておいてもよかったんじゃないかという感じ。21歳だった09年、後半戦に2.96DIPSという新人離れした成績を残し、ESPNで「今後10年間活躍する投手トップ10」にも選出されたのだが、ここまで怪我が多いとやはり不安。実力はあるだけに怪我を減らして欲しい。
追記:ついさっき入った情報で、アンダーソンが金曜日の朝にトミージョン手術を受けることになったようです。結局するなら先月しとけよ、、、という話ですが、とにかく受けることになった以上は1年で復帰してほしいところ。これでA'sの中でトミージョン手術を受けたことのある選手がベイリー、バルフォア、デロスサントス、ディバイン、アンダーソンと5人目に。アンダーソンはチームの将来を握っている選手でもあるだけに、時間をかけてでも怪我をしない身体を作ってから帰ってきて欲しいです。
ブランドン・マッカーシー 11GS 1-5 76.1IP 81H 3HR 46SO 12BB 3.66ERA 2.98DIPS .318BABIP
1年100万で契約し、途中離脱したもののSTから予想外のピッチングを続けている。HR/9、BB/9はキャリアの中でも断トツの数字をマークしていて、DIPSも非常に優秀。ただ、突然打たれることが多々あり、特に5,6回に捕まることが多い。しかし打たれた後のイニングは何事もなかったかのように抑えるため、なぜ突然打たれるのかよく分からない投手。とはいえ1試合平均7イニング近く投げているので来年以降も期待できるだろう。
ギレルモ・モスコソ 10G 8GS 3-4 50IP 34H 5HR 27SO 18BB 2.16ERA 4.50DIPS .191BABIP / 8G 40.1IP 36H 1HR 43SO 13BB 4.02ERA 2.36DIPS (AAA)
メジャーではかなりの運に助けられERAがDIPSより遥かに低く、AAAでは運悪くERAがDIPSよりはるかに悪いという評価のしにくい投手。メジャーでは昇格後しばらく三振を奪えず苦労したものの、過去2試合では13イニングで13奪三振とよくなってきた。これから被安打数が増えるのはほぼ確実なので、そこで踏ん張ることができるか。
ジョシュ・アウトマン 8GS 3-3 46.2IP 44H 3HR 23SO 18BB 3.47ERA 4.21DIPS .273BABIP / 9GS 42.2IP 41H 6HR 32SO 29BB 4.64ERA 5.57DIPS (AAA)
マイナーでは制球難に陥っていたが、昇格後はBB/9が09年並みに落ち着いた。HR/9が半分に減るなどの進歩も見せたものの、奪三振数がかなり減ってしまった。それでも大きく曲がるスライダーはやはり左には打てないようで、対左は.167/.217/.190と抑えている。もしスターターとしてダメでもリリーフとして十分やっていけるだろう。
ブライアン・フエンテス 41G 1-8-12(BS3) 37.1IP 37H 3HR 29SO 16BB 4.82ERA 3.98DIPS .298BABIP
リリーフ陣で唯一期待を裏切っている投手で、奪三振率は大きく低下し、チーム最多の8敗を挙げ、これまで抑えていた左に打たれ左のワンポイントとしても起用できず、挙句の果てには代役クローザーであるにも関わらず「クローザーの俺を同点の場面で使うとは何事だ!」と監督批判、さらに守備でミスを犯したバートン(フエンテス側にも多少の責任はあった)にキレるなど、完全にお荷物となっている。チームとしてはもういらないだろうが、来年も500万の年俸が残り、さらにオプション(650万、バイアウト50万)まである。そのためなんとか復調してもらいたいところ。
グラント・バルフォア 35G 4-1-2 34.2IP 23H 3HR 37SO 15BB 2.34ERA 3.49DIPS .244BABIP
開幕から16試合、15イニングで11四球と四球を出しまくったものの、その後は19試合、19,2イニングで4四球と安定し始めた。基本的にファストボールとカーブしか投げないが、とりあえずは抑えることができているので今のところは十分期待に応える活躍をしている。今後も期待。
クレイグ・ブレスロウ 38G 0-2 32.1IP 38H 2HR 26SO 11BB 3.06ERA 3.42DIPS .371BABIP
今季はフエンテスの加入や、開幕直後の不振もあり過去2年間務めたセットアッパーではなくなったが調子を取り戻しつつある。BABIPが非常に高く、これが例年並みに戻りこのHR/9を維持できればセットアッパーの座を取り戻すことができるだろう。
ブラッド・ジーグラー 35G 2-1-1 32.1IP 30H 0HR 26SO 10BB 1.95ERA 2.52DIPS .309BABIP
今季はHR/9、BB/9、SO/9でいずれもキャリアベストの数字をマークするなど絶好調。さらに今季は昨年の倍以上のゴロを打たせ、HRは未だ0。ただ、相変わらず左には手こずり、.432/.512/.514と対戦する左打者全員が4割打者みたいなものになっている。ただ右は.397OPSと抑え込んでいる。
マイケル・ワーツ 28G 27IP 19H 2HR 24SO 14BB 2.67ERA 3.94DIPS .239BABIP
今季は故障+不振だった昨年から復活を果たしたかったが、4月に怪我で3登板に終わるとその後もイマイチ。2.6BB/9、11.7SO/9を記録した09年から今季は4.7BB/9、8.0SO/9と低迷。鋭く落ちるスライダーは健在だが、高めに浮くことも多く不安が残る。来季は280万のオプションが残っていて、バイアウトは25万。
タイソン・ロス 9G 6GS 3-3 36IP 33H 1HR 24SO 13BB 2.75ERA 3.31DIPS .302BABIP
マイナーで2試合に登板後、昇格してブレイデンに代わりローテ入り。カーブ、チェンジアップ、ファストボールを駆使し意外とすんなりメジャーに適応できた。昨年から奪三振率こそ下がったものの、四球を減らし打たせて取ることをできるようになったのも大きいだろう。
ジョーイ・ディバイン 22G 0-1 21IP 15H 0HR 19SO 7BB 2.14ERA 2.39DIPS .254BABIP / 11G 12..1IP 4H 17SO 1BB 0.00ERA
過去2年間全休し、STで制球難に陥ったが誕生した子供のおかげでマイナーで制球難を克服。メジャー昇格後も素晴らしいピッチングを続け、見事完全復活を果たした。左をやや苦手としているが、HRを許さず現在80イニング連続被本塁打0というピッチングを続けている。また、右打者を完全に封じ込めており今kは40打数6安打で長打は0。
ダラス・ブレイデン 3G 1-1 18IP 18H 2HR 15SO 5BB 3.00ERA
今季は3試合に登板しただけで手術を受け、早々にシーズン絶望が決まった。今季フルシーズン働けば年俸が600万近くになり放出される可能性もあったが、3登板だけだったため来年も今季とほぼ変わらない額で雇えるため残留の可能性が増えた。
グラハム・ゴドフリー 3GS 1-1 17IP 21H 2HR 9SO 4BB / 10G 54.1IP 42H 2HR 48SO 17BB 2.32ERA (AAA、他にAAで1登板)
スクータロの交換要員がようやくデビュー。しかし3試合中2度KOされ、マイナー送りとなった。武器となる変化球がないだけに、制球勝負。ただ甘い球が多く、わずか3試合での降格となってしまった。果たして再昇格することができるだろうか。
アンドリュー・ベイリー 15G 0-2-8(BS2) 15IP 9H 1HR 13SO 3BB 2.40ERA 2.93DIPS .205BABIP
09年の新人王で、過去2年連続オールスター出場も今季は怪我で大幅に出遅れた。復帰後も最速100マイルのフォーシームは鳴りを潜めているが、カッター、カーブを有効に使いどうにか抑えている。実力があることは間違いないのだが、アンダーソン同様故障の多さが痛い。
ジェリー・ブレビンス 15G 14.1IP 13H 2HR 13SO 13BB 4.40ERA 5.92DIPS .289BABIP / 15G 18.1IP 14H 2HR 22SO 5BB 5.40ERA 3.04DIPS
昨年左のリリーフとしてようやくメジャー定着を果たすも、今季は制球難で5月21日を最後にメジャーの舞台から遠ざかっている。特に昨年左のワンポイントとして活躍したのだが、今季は左相手にフルボッコ。ただマイナーでは調子が戻ってきているため、もしフエンテスが放出されるようなことがあれば再昇格できるだろう。
リッチ・ハーデン 2GS 1-1 11IP 12H 2HR 8SO 2BB 5.73ERA
怪我で出遅れたものの、08年以来となるA'sでの登板を白星で飾った。しかし2戦目は昨年在籍したレンジャーズにボコボコにされ黒星。今の段階では何の評価もできず、今後の登板を見守るしかない。
ボビー・クレーマー 5G 0-1 8.1IP 6H 1HR 6SO 1BB 1.08ERA / 6GS 22.1IP 22H 3HR 26SO 12BB 4.03ERA (AAA)
今季はWソックス戦でど真ん中のフォーシームをラミレスにサヨナラHRされた以外、全く記憶にない投手。メジャーに長くいたにもかかわらず登板機会が全くなく、DFAされた後肩の怪我が発覚し解雇された。
トリスタン・マグナソン 3G 6.1IP 7H 1HR 5SO 1BB 8.53ERA / 26G 40.1IP 26H 3HR 40SO 18BB 2.90ERA (AAA)
メジャー初デビューを果たしたが、敗戦処理として3試合の登板に終わっている。07年ドラフト1順目の投手で、長身から制球力のあるフォーシームを投げ込む。リリーフに転向した09年以降は毎年素晴らしいピッチングをしており、メジャーでも十分通用するだろうが層が厚いため出番が中々回ってこない。
ファウンティノ・デ・ロス・サントス 5G 5.2IP 3H 0HR 9SO 2BB 3.18ERA / 23G 29IP 26H 1HR 36SO 16BB (AAA,AA)
A's加入後は3年間故障に苦しみ続けたものの、今季はようやく本領を発揮。威力抜群のフォーシームとスライダーを武器に、大量の三振を奪う。ここ2年はリリーフとして使われているが、07年には主にAで投げ122.1IP 69H 8HR 153SO 43BB 2.65ERA を記録するなどスターターとして期待されており、将来はジオ以上の投手になるとされていた。
投手に関しては今年も故障者多いこと以外文句はない(フエンテスは論外として)。
ただどう考えてもスターターが多いので、トレードで野手のプロスペクトまたは主砲を獲る可能性が高い。来季のスターター候補を見ただけでもケイヒル、アンダーソン、ジオ、ブレイデン、マッカーシー、ロス、アウトマン、モスコソと8人もいて、怪我がなければ最初の5人で決定的。そのため余った選手をトレードに使うことは十分に考えられるはず。
いずれにせよ投手には困らないA's。
ここは来年以降もなんとかなるでしょう。
追記:来年のローテはアンダーソンが半シーズン以上離脱するはずなので、ブレイデンが残留する確率がかなり高まったかなと。これでロスまたはアウトマンも使えるし、彼らを使う良い機会になるんじゃないかなと。