アストロズとの4連戦(試合詳細についての記事は今回はスキップ)をスイープし、良い形で前半戦を終えたものの、ワイルドカード首位争いにいながら6月に5勝23敗という記録的な負け方でロドリゲス前監督の辞任などもあり、最下位にまで転落して43勝48敗で前半戦を終えたマーリンズ。
まずは野手から。
ジョン・バック 82G 282AB .220/.299/.376 10HR 32RBI 29BB 61SO 0SB 1CS
開幕戦で満塁弾を放って以降、不振が続いていたが6月以降は復調。BABIPが例年より低いこともあり、今後打ち始める可能性が高い。ただ、打撃以上に守備面での貢献度が高く、チームもそれを評価して獲得したためシーズンで.740OPSくらい打てれば十分だろう。肩はまずまずあるが、盗塁阻止率は18%と低迷中。
ギャビー・サンチェス 91G 341AB .293/.374/.472 13HR 50RBI 44BB 60SO 1SB 1CS
開幕から打ち続け、6月に.712OPSと不振に陥ったものの自身初のオールスター選出。苦手気味だった右からも打てるようになり、長打力も成長。守備は動きもよく平均以上。怪我もなく2年目でこれだけやれれば十分だろう。
オマー・インファンテ 91G 350AB .251/.293/.309 1HR 27RBI 3SB 1CS 21BB 37SO
過去3年連続で3割前後の打率と.750OPS以上をマークしていたものの、今季は開幕から絶不調。ただ、過去3年間のBABIP.343にも関わらず今季は.274と不運な面もある。今後の復調に期待。守備面は上々。前任者アグラより遥かに良い。
ハンリー・ラミレス 73G 265AB .242/.337/.370 8HR 37RBI 37BB 51SO 15SB 6CS
打撃フォームを改造し、苦手だった左から1.031OPSと打てるようになったのはいいが得意としていた右から.615OPSと全く打てなくなった。さらに5月までは極度の大不振で、6月は怪我もあり離脱。ただ7月は10試合で13安打3HR8四球とようやく復調の兆しを見せ、後半戦に期待を持てる形で前半戦を終えた。守備は相変わらずとてつもなく下手。
グレッグ・ドッブス 75G 215AB .293/.336/.381 2HR 21RBI 14BB 49SO
STから打ちまくり、マイナー契約ながら開幕ベンチを獲得。代打でもスタメンでも打ちまくったため、レギュラー獲得も6月に.228/.282/.266と打てなくなりベンチに戻った。打席数、安打数は共にキャリア2番目に高い数字で出番はかなり与えられているが、右しか打てないにも関わらずパワー面で力を落としているのが気掛かり。チームが育成モードに入ればトレードで放出の可能性も。
ローガン・モリソン 69G 262AB .267/.343/.489 12HR 42RBI 27BB 53SO 1SB 1CS
昨年244打数で2HRも、今季は開幕から11試合目で3HR。約1ヶ月足のけがで離脱したが、5月までは9割を超えるOPSをマークし期待通りの活躍も、6月に27試合で.200/.277/.340と大不振。今月は10試合で長打8本と復調気味。長打力の開花はうれしいが、ここまでわずか27四球とモリソンらしくないのは気掛かり。レフトの守備はコグラン同様2年目ということもあってかかなり上達した。
クリス・コグラン 65G 269AB .230/.296/.368 5HR 22RBI 22BB 49SO 7SB 6CS
4月こそ.298/.352/.521と活躍も、その後全く打てなくなり、足の痛みを訴えてDL入り。ただダブルは量産しており、技術不足などということはないはず。弱かったもののそれなりに打てていた左相手に.107/.160/.147と全く打てず、復帰後は対左が課題となるだろう。センターの守備は明らかに肩が弱いが、守備範囲は素晴らしい。来年は本職の2B転向か。とにかく肩はセンターを守るには足りなさすぎるため2Bが最適のはず。
マイク・スタントン 85G 302AB .255/.326/.517 18HR 51RBI 30BB 96SO 3SB 2CS
開幕直後にハムストリングを痛めて離脱も、復帰後はHRを量産。ただ6月以降は三振を量産し、結局1年目とほぼ同じ成績(100G .259/.326/.507 22HR 59RBI 34BB 123SO)で前半戦を折り返すことになった。ただ相変わらずHRの飛距離は普通じゃなく、将来は40本を確実に毎年打てる選手になるだろうとの評価は変わらない。また、強肩、俊足で守備面は素晴らしい。ちなみに昨年大苦戦した左投手とホームでは今季は右、アウェイよりも打てるようになった。
エミリオ・ボナファシオ 81G 270AB .285/.356/.381 1HR 14RBI 30BB 61SO 16SB 4CS
今季は選球眼も付いてきて、打率も上がっているため81試合中70試合でスタメン出場。すでに1B、C、P以外でスタメン出場を経験している便利屋。右からは.654OPSも、左からは.342/.441/.494と選球眼、長打力ともにある。守備は全てのポジションで上手くこなしている。ただ、BABIPが.362と例年より高いためこれを維持できるかどうか。もし今後もこの成績が続くのなら成長の証だが、ダメならやはりユーティリティ止まりか。
ウェス・ヘルムス 55G 93AB .204/.275/.258 0HR 6RBI 8BB 28SO
今季は右から全く打てないのに加え、左からも.591OPS、さらにスタメン出場時は.440OPSと大不振に喘いでいる。過去3年間もあまり打てなかったが、さすがに打てなさすぎる。人望はあるが、このままだと本人が目標に掲げる「あと2年現役」は厳しくなってきた。
ブレット・ヘイズ 27G 57AB .263/.311/.491 3HR 11RBI 4BB 17SO
一番の伏兵だろう。スタメン出場した13試合で.279/.340/.512と主砲並みの成績を残し、守っては強肩+好送球で盗塁阻止率は38%。ただこれだけ打っても立場は控え捕手なため、出番が少ないのが残念。マイナー時代は内野、外野を計6試合守っているだけに、ベイカーが復帰した後は内野手として残すのもありかなと。
スコット・カズンズ 48G 52AB .135/.224/.212 1HR 4RBI 6BB 21SO 1SB 1CS
守備こそは良かったが、打撃では今季初スタメンのパイレーツ戦でメジャー初HRを満塁HRを飾る以外打てず、現在はDLに入っている。ただ期待はまだされているだけに、昨年AAAでやったように後半戦の復調に期待。
ドニー・マーフィー 18G 39AB .103/.186/.128 0HR 3RBI 2BB 9SO
キャンプで結果を出し、スタメンの座を勝ち取ったが4月8日にヒットを打って以来、20打数連続無安打の大不振に陥り、手首の調子が悪かったためDL入り、先日原因が分かったものの復帰は8月以降。昨年は44打数で10本の長打を放ったが、今季はヒット数が4。ただ三振数は10減った。
ドウェイン・ワイズ 21G 41AB .171/.186/.171 0HR 2RBI 1BB 14SO 2SB 0CS
ジェイズから解雇され加入も、やはり打てず。代走、守備での出場が主になっている。カズンズが復帰すればDFAされるだろう。
ブライアン・ピーターセン 10G 26AB .269/.345/.385 2BB 2SO 1SB / 67G 248AB .351/.434/.569 11HR 26RBI 36BB 41SO 6SB 5CS (AAA)
AAAで過去2年間失われていた長打力が戻るなど絶好調で昇格。後半戦も第四の外野手としてだが、果たしてカズンズが戻ってきたときにメジャーに残れるかどうか。若いだけに成長に期待。
オズバルド・マルティネス 18G 20AB .150/.150/.150 1RBI 0BB 8SO / 46G 187AB .235/.285/.337 3HR 11RBI 10BB 36SO 7SB 2CS (AAA)
昨年初昇格時は予想以上に打ったが、今季はメジャーでも初のAAAでも全く打てていない。守備は上手いが、やはり打撃がダメなのでメジャーで生き残れたとしてもせいぜいユーティリティが限界だろう。
マイク・キャメロン 4G 10AB .100/.308/.400 1HR 2RBI 2BB 2SO / 33G 94AB .149/.212/.266 3HR 9RBI 8BB 25SO (BOS)
09年まで毎年安定した成績を収めていた選手だが、ここ2年は故障と不振。DFAされた後トレードで加入し、前半戦最終戦では同点2ランを放った。左には強いため今後も対左時にスタメン出場するはず。果たして復活なるか。
ジョン・ベイカー 7G 16AB .063/.348/.125 6BB 8SO (AA,A+)
5月にマイナーで出場も、その後はリハビリに励み出場はなし。右からは確実に打てる打者で、守備も優秀。復帰後は代打要員&控え1B、Cとして起用される予定。ベイカーが控えでいればチームの厚みは増すだろう。復活に期待。
チーム成績は.245/.313/.378と全てリーグでも下の方。6月に.225/.284/.340と大きく苦しんだのがほぼ全てだが、今月に入りすでに.785OPSと好調。ハンリー、バックら不振に陥っていた選手たちが復調し、コグラン、ベイカーも帰ってくれば強力打線復活となるだろう。
ただ、今オフにFAになるインファンテと3Bをどうするのか。コグランなら2Bに入ってもすぐ適応でき、CFをキャメロンとカズンズorピーターセンで併用できる。そのためインファンテでプロスペクトを狙えるのなら狙っても十分にいいはずだ。3Bはしばらくはボナファシオを起用するだろうが、この成績がいつまで続くのか疑問。ドミンゲスがAAAで苦しんでおり、こちらも使えるかどうかは微妙。果たしてどう動いてくるのか、楽しみではある。