貧打線にメスを入れ、キャリアを通じて安定した成績を残してきたウィリングハム、デヘイスース、松井を獲得し、地区優勝を狙ったもののスターターに故障者が続出。さらに肝心の打線も全く打てず、ほぼ全員がキャリアワーストの成績を維持し続けたため前半戦は39勝53敗で終了。

最後のレンジャーズとの連戦もスイープされ、これが若手への切り替えをビーンが決断するかもしれない。




カート・スズキ 79G 275AB .225/.291/.342 7HR 22RBI 21BB 35SO 2SB 2CS

2年連続で大不振に陥り、打撃では全く期待できない選手となっている。08年からの2年間は295試合に出場し.276/.329/.396とまずまずだったが、ここ2年間は.656OPS。ただ2年連続でBABIPが極端に低い数字を記録しており、運の要素も多少は含まれているだろうがボール球に簡単に手を出すことが多くなっている。守備では盗塁を刺すときの送球が未だに下手だが、その他の面では高評価。ちなみに今季のP/PAは断トツで自己最多の3.85。


ダリック・バートン 67G 236AB .212/.325/.267 0HR 21RBI 39BB 47SO 2SB 1CS / 14G 50AB /160/.323/.200 3RBI 12BB 13SO

開幕から16試合目までは.264/.417/.377と8割のOPSを維持も、その後全く打てなくなり、マイナー降格を味わった。昨年は獅子奮迅の活躍をし、長期契約の可能性も出てきた矢先での大不振。守備でも凡ミスを連発したりと、チームにとっても本人にとっても予想外の大不振だった。後半戦は復調を期待。しかしマイナーでも全く打てておらず、技術的な問題よりも精神的な問題があるのかもしれない。


マーク・エリス 60G 217AB .217/.253/.290 1HR 16RBI 8BB 32SO 7SB 2CS

キャリアワーストの成績を残し、DLに入っている間にウィークスが台頭したため1Bでスタメン出場を果たすなどレギュラーをはく奪された。ただチームに長年貢献したことなどもあり、出番が多くあるであろうとされるロッキーズへ放出された(移籍後10試合で.924OPS)。A'sには01年から(デビューは02年)在籍し、A'sでの通算成績は 1056G 3828AB .265/.331/.397 86HR 434RBI 344BB 576SO 62SB だった。


クリフ・ペニントン 88G 294AB .235/.285/.306 3HR 23RBI 21BB 55SO 6SB 6CS

昨年から何の進歩もなく、低打率と低出塁率は相変わらず。5月にまずまず打ったが、そのほかの月の成績は最低。マイナー時代は選球眼を評価されていたものの、この出塁率ではレギュラー失格。昨年シーズンが進むにつれ大きく向上していった守備は今季はシーズンを通して低迷。凡ミスがあまりにも多く、いつレギュラーをはく奪されてもおかしくない。というより今すぐ代わりの人員を上げるべきだろう。


ケビン・クーズマノフ 46G 136AB .221/.262/.353 4HR 17RBI 8BB 27SO 2SB / 26G 111AB .324/.361/.622 6HR 32RBI 5BB 14SO

今季こそ復調を期待されたが、開幕から打てずDFAされた後AAAに降格。久しぶりのAAAながらやはりマイナーでは打てる事を証明したものの、メジャーでこれだとどうしようもない。守備と長打力は魅力だが、四球を選ばない選手の為低打率だとあまりにも悲惨。今後昇格したとしても、A'sのユニフォームを着るのは今季限りだろう。


ジョシュ・ウィリングハム 68G 245AB .241/.311/.424 11HR 44RBI 22BB 81SO 4SB 1CS

一番期待されていた選手だが、一番期待を裏切った選手でもある。06年マーリンズでメジャー定着後、昨年まで.827~.863OPSの間とかなり安定していて、パワー、選球眼を兼ね備えた選手だったのだが今季はBB%、SO

%、SO/BBで断トツでキャリアワーストの数字をマーク。ここまで酷いのは自身初で、FA前年年にこの成績は本人にとっても痛いだろう。ただ過去の実績からトレードバリューはあるため、トレードでの移籍が濃厚。


ココ・クリスプ 81G 318AB .267/.314/.393 4HR 30RBI 22BB 37SO 26SB 9CS

昨年は少ない出場期間ながら好成績をマークも、今季は低迷。守備では肩が弱いことを除けば文句なし、足も速いので盗塁もでき、と守備と走塁では貢献も打てない。ただ6月以降は復調の兆しを見せており、今月は10試合で6四球3三振と出塁もできるようになってきた。今オフFAのため、良いトレード話が舞い込めばトレードでの移籍が濃厚。


デイビッド・デヘイスース 79G 264AB .220/.310/.333 5HR 24RBI 28BB 46SO 3SB 2CS

4月は大不振に喘ぎ、5月こそ5HRを放つなど.275/.353/.538と本領発揮かと思いきや6月以降はさらに低迷。特にこれまでも苦手としながらもなんとか打っていた左から77打数9安打、.281OPSと全く打てなくなったことが痛い。右相手には.775OPSと打っているため、左から打てなくなったこと以外は許容範囲か。それでもこのシーズン成績はあまりにもひどく、断トツでキャリアワースト。控えとしてならトレードできるかもしれないが、その分見返りも低そう。年俸が低いためドラフトピック狙いもありかもしれないが、調停を受けられるとおしまい。ちなみに試合中は常にニコニコしている。


松井秀喜 76G 263AB .209/.290/.327 6HR 34RBI 32BB 54SO 1SB 1CS

松井もウィリングハムやデヘイスース同様、キャリアを通じて好成績を残してきた選手だが今季は前半戦から絶望的な成績。低打率に喘ぎ、ゲレン解任前はベンチ要員だった。メルビン就任後はほぼスタメン出場し、一時期打ち始めたもののそれもすぐに終わった。こちらもトレード先が見つかればいいが、なければ解雇となるだろう。ただこれまでの実績があるだけに、たとえ解雇されてもすぐ移籍先は見つかるだろう。


コナー・ジャクソン 70G 218AB .243/.320/.317 2HR 22RBI 22BB 30SO 3SB 1CS

4月に54打数で.278/.350/.407と打ち、過去2年続いた不振から脱出か、と思われたもののその後は全く打てず。四球こそ選ぶものの、長打力が著しく低下しているためOPSは悲惨なことになっている。左からは相変わらず打てるが、昔は長打力を発揮していた左からも長打を打てなくなっている。このままチームにいても意味がないのでトレードまたはDFAが濃厚か。


ライアン・スウィーニー 60G 148AB .284/.359/.331 0HR 10RBI 18BB 23SO 1SB 1CS

過去3年間のレギュラーだが、控えとして迎えた今シーズンは打率こそ例年並みだが長打力の劣化が異常。過去3年間は.102あったISOpが.047にまで低下。守備は相変わらず良いが、送球に難が出てくるなど26歳にして災難のシーズンとなっている。年俸が安いだけに来年も残るだろうが、レギュラーとして再び返り咲くには左から打てることと長打力の復活が必須。


ジェマイル・ウィークス 31G 122AB .287/.313/.402 0HR 8RBI 5BB 20SO 7SB 3CS / 45G 184AB .321/.417/.446 3HR 22RBI 29BB 32SO 10SB 4CS

今季は珍しく大きな怪我なく過ごし、6月に昇格して好成績を残したものの、現在15試合連続0四球と1番打者としてはよろしくない状態。長打力がないのに三振も多く、改善すべきところはかなりある。しかし幸いにもチームは最下位に沈んでいるため、時間をかけて改善してほしいところ。守備は足、肩があるため平均以上。


スコット・サイズモア 28G 94AB .287/.350/.468 4HR 14RBI 9BB 25SO / 17G 63AB .222/.329/.238 4RBI 10BB 19SO 1SB 1CS (DET) / 32G 106AB .368/.485/.557 3HR 18RBI 24BB 23SO 5SB 2CS (AAA)

タイガースのプロスペクトが、移籍を機に才能開花。ただ、左から.400/.471/.633と打っている一方右には.234/.290/.391と弱いため右から打てないようであればユーティリティが限界か。守備も下手で主に3Bを守っているが、前任者のクーズの方が遥かに上手い。一皮むけることができるかどうか。


アンディ・ラローチ 40G 93AB .247/.320/.333 0HR 5RBI 8BB 19SO / 23G 85AB .247/.343/.341 1HR 13RBI 9BB 14SO 2SB 1CS (AAA)

キャンプで打ちまくり開幕メジャーの座を掴み4月こそ活躍したものの5月以降打てなくなり、そのままDFAされてマイナーに落とされた。内野全てのポジションを守り、便利屋として使えたのでもう少し様子を見ても良かった気がする。元トッププロスペクトだが、チャンスを与えられても足踏みが続いておりそろそろ表舞台から消える可能性も。


ランドン・パウル 22G 71AB .183/.247/.268 1HR 3RBI 6BB 20SO

メジャーデビューを果たした09年こそ 140AB .229/.297/.429 と低打率ながら長打力を発揮したものの、ここ2年間は全く打てない。年齢的にも実力的にもパウルを使い続ける意味は全くなく、ドナルドソンを昇格させた方が確実にいいだろう。


アダム・ロザレス 12G 33AB .121/.194/.303 2HR 5RBI 2BB 9SO

足の怪我で長期離脱しており、復帰初戦でHRを放ったものの打てない状態が続く。しかし今季も12試合の出場ながらすでに4つのポジションを守っており、ユーティリティプレーヤーとしてチームには欠かせない存在。復調が期待される。また、今季ももちろん四球だろうがHRだろうが全力疾走。


クリス・カーター 10G 30AB .133/.188/.133 2BB 14SO / 29G 109AB .257/.376/.541 8HR 28RBI 21BB 39SO 1SB 1CS (AAA)

AAAで打てることはすでに昨年証明済みで、あとはLFの守備が課題だったが今季は怪我で1ヶ月半ほど離脱。昇格後は1BとDHでのみ起用されており、チームはカーターをLFとして使うことを諦めたのかもしれない。肝心の打撃は全くダメだが、昨年もデビュー後33打数連続無安打という記録を達成しているため、まだ焦る必要はないだろう。ちなみに初安打を放って以降の12試合では .333/.405/.611 3HR 7RBI 5BB 8SO という成績。パワーは球団No.1で、当たれば飛ぶ。




今から地区優勝を狙うというのはどう考えても不可能で、来年を見据えて野手も若手へと切り替える方がいいだろう。

AAAにはソガード、テイラーといったレギュラー級から、ドナルドソン、カーデナスといった中途半端な位置づけにいるプロスペクトもいる。降格中のバートンもチームの将来を左右する選手の為、上げて使い続けるしかないだろう。


もし入れ替えを行うとすると、

C・・・スズキ、1B・・・バートン、2B・・・ウィークス、SS・・・ソガード、3B・・・サイズモア、OF・・・テイラー、?、?、DH・・・カーター(?)

といった具合。


一番の問題はカーターをどこで使うかで、将来DHになるのは確実だが今からDHで使うのか、という話。LFを任せるのか、それとも1Bか。ただ1Bとなると、守備力の高いバートンをコンバートさせないといけないためカーターの1B起用は疑問符が付く。そうなるとやはりLFかDHしかなく、DHで使う方がいいかな、という気もする。


また、上の布陣だとやはり明らかに長打力が足りないため、オフに長打力のある外野手を獲りたいところ。ただ、AAにいるグリーン、パーカーといった攻撃力の高いプロスペクトを来年から使うのならまた話はややこしくなってくる。ビーンが一体何を考えているか全く不明の為、時間が経つのを待つしかないかなと。

ただ間違いなく言えるのは、マイナー組織の中で高い攻撃力を誇るウィークス、ソガード、テイラー、カーター、グリーン、パーカーがダメならこのチームは完全におしまいとなる。以前のような黄金時代を復活させるのも、このまま低迷し続けるのも彼ら次第。そのためビーンも昇格時期などに慎重になっているのだろうが、使っていかないことには何も始まらない。