☆カブスがレイズとのトレードでサム・ファルド、クリス・アーチャー、ブランドン・ガイアー、ロビンソン・チリノス、Hak-Ju・リーを放出し、マット・ガーザ、フェルナンド・ペレス、ザック・ロスカップを獲得


ガーザ  28歳 R/R SP 昨年335万 今オフ2度目の調停(昨年はスーパー2)

ファストボール、カーブ、スライダー、チェンジアップと4種類の球種を持っているが、全投球の7割をファストボールが占める。09年は制球に苦しんだものの8,4SO/9をマークしたが昨年は四球、奪三振共に減少。2~3番手としては優秀なスターターかなという感じ。フライボール投手なのでホームで被弾を量産する可能性も否定できないが。


ペレス  28歳 S/R OF 調停権なし

08年は23試合で3HR、5SBと活躍も、09年怪我と不振に苦しみ、昨年はAAAで全く打てずメジャーでの出番はなし。俊足で守備範囲も良いので代走、守備要員として期待できることはできるが、昨年全く打てなかったのは心配。


ロスカップ  23歳 R/R SP 09年ドラフト28順目指名

ガーザと同様の球種を持っており、通算84,2イニングでわずか15四球、被本塁打0の制球力が最大の武器。まだA-しか経験しておらず、どこまで伸びるかは不透明だが上手く行けば先発として使えるだろうけど、リリーフが妥当か。ただ4つの球種を持っているのは大きな武器になる。


ファルド  30歳 L/L OF 調停権なし

選球眼、足が武器の選手。ペレスより2歳年を食っているが、その分マイナーでは安定した成績を残しているのでペレスよりは期待できるはず。ただもう30歳なので出番が与えられるかなという感じ。


アーチャー  23歳 R/R SP 06年ドラフト5順目指名

フォーシーム、スライダー、カーブ、チェンジアップの4つの球種全てが平均以上という非常に評価の高い投手。最速96マイルのファストボールとカーブは一級品。ここ2年で急速に評価を上げた投手だが、08年はAで115,11イニング投げて84四球。昨年は142,1イニングで65四球と大幅に制球力を改善されたが、不安があるのは言うまでもない。HRを許さず、三振も取れるので最低でもメジャーには上がれるだろうが、戦力になるかは今後制球力を維持できるかどうか。


ガイアー  25歳 R/R OF 07年ドラフト5順目指名

まずまずのパワーと足を持っている選手。09年にAAスタートも大不振でA+に降格したが、昨年はAAで,344/,398/,588と復活。少しは改善されたものの、選球眼があまり良くないのが弱点か。


チリノス  27歳 R/R C 01年ドラフト外入団

長らく打撃が伸びなかったものの、ここ3年間は好成績。ベネズエラ人にしては珍しく選球眼も良い。また、守備力を大幅に改善させ、捕手や内野を守ってきたものの昨年は捕手一本でカブスのマイナーで最高の守備力を誇るまでになった。


リー  21歳 L/R SS 09年ドラフト外入団

俊足・巧打・守備・肩の評価が高い選手だが、昨年は打率が,282にも関わらずOPSはわずか,704。さらに通算179試合で61エラーと期待通りとは言い難い成績。それでも期待値は高い。また、カブスは彼を韓国で見つけて獲得したが、もしアメリカにいればドラフト1順目指名を受けていただろうと評価している。


~カブス~

BAのトップ10プロスペクトのうち1位のアーチャー、4位のリー、10位のガイアーを放出してガーザ、控えとして使えるかどうかの選手、伸びれば優秀なスターターになる可能性を秘めた投手を獲得。ガーザがFAになるのは13年オフなので、3年間雇えることは非常に大きいだろう。5人中4人がメジャー未経験なので、彼らが活躍できるかどうかは上げてからでないと分からない。なので評価は高いとはいえ実力が未知数の選手で優秀なスターターを獲るには仕方ない出血かなという感がある。もちろん彼らが伸びればカブスにとっては悲惨だろうけれど。

ただこれでローテーションはデンプスター、ガーザ、ウェルズ、ザンブラーノ、ゴーゼラニー、シルバの6人に。年俸的にはウェルズかゴーゼラニーがリリーフになるんだろうけれど。


~レイズ~

ガイアー、チリノス、ファルドは即メジャーで使える選手。特にガイアーは上手くいけばレギュラーとしても使える可能性がある。ガーザを失ったが、後任にはヘリクソンがいて問題なし。アーチャーが育てばシールズを使って再びトレードができるので、この辺りは流石。

今オフはペーニャ、バートレット、クロフォード、ガーザ、ソリアーノ、ベノイト、ウィーラー、チョーテ、バルフォア、クオルズと主力がどっさり抜けた。いくらマイナーに優秀な人材がいて、期待できる選手がいたとしてもこれを埋めるのはいくらなんでも不可能。特にリリーフは補強が確実に必要になってくるはず。ブリニャック、ロドリゲス、ジョイス、ヘリクソン、ジェニングスら後任候補がフルに使えるかは疑問だし、ペーニャの代わりがダン・ジョンソンではどうしようもない。ジョンソンはフルに出れば20本80四球はいけるだろうが、マイナーの帝王でもある一方DL入りの天才なのでフル出場は不可能だろうし、今年のレイズはかなり危ないんじゃないかなという印象。



このトレードはカブスにしてみれば出血は仕方なく、レイズにしてみれば上手くやったなというWin-Winトレードかなと。ただ、レイズはヘリクソンを使いたがっていたためガーザまたはシールズの放出は必然的だった。なのでカブスはちょっと出しすぎじゃないかなという印象もあるが、やはりガーザを得るためには仕方ない出血なのかなとも思う。

ちなみにカブスはRソックスからマックス・ラミレスをウェーバーで獲得。ラミレスは数日前にウェーバーでレンジャーズからRソックスへ移籍したばかりだった。



☆パドレスがジェイソン・バートレットと契約延長

バートレット 32歳 R/R SS 2年1100万(11年400万、12年550万、13年550万オプション:バイアウト150万)


ハドソンとも似たような契約を結んでいて、今後2年間のニ遊間はこの二人になった。このチームは強打者を獲ったところでペトコの前には凡打者になるので、守備の上手い二人を2年間雇えるのはチームにとってプラス。



☆Rソックスが岡島と1年175万+55万ボーナスで再契約



☆レッズがフレッド・ルイスを1年90万で獲得

これで外野はブルース、スタッブス、ゴームズ、ヘイジー、ルイスの4人に。マイナー契約でハミーダも獲得しているが、果たしてチャンスが回ってくるか。



☆マリナーズがアダム・ケネディをマイナー契約で獲得



☆クリス・ベンソンが引退

96年の全体1位指名投手で2000年に217,2イニングで184奪三振、防御率3,85とキャリアハイの成績をマークしたが、その後は怪我に泣かされ三振を奪えなくなり、06年には11勝を上げたものの183イニングで33被本塁打、88奪三振58四球と悲惨。09年にメジャー復活を果たし、昨年もアリゾナで3試合に先発したがマイナーも含め結果は残せず、最後まで怪我に泣いた。本人も「リハビリ、トレーニングに多くの時間を費やしたが私の求めていた結果は出せなかった」と話している。

通算成績は206登板、200先発で70勝75敗、防御率4,42、DIPS4,56。

☆ブレーブスがダン・アグラと契約延長

アグラ  31歳 R/R 2B 昨年780万 5年6200万(契約金100万、11年900万、12~15年1300万)


ルール5ドラフトでの移籍ながら、ルーキイヤーの06年にいきなりルーキーの2Bとしては歴代最多の27HR(ウィリングハムとナ・リーグ初の新人25HR以上コンビ)。その後は2B史上初の4年連続30HR、史上初の内野手4人全員25HR以上(カントゥの29HR以外は全員30HRクリア)、球団記録の通算154HRなど、攻撃面で数々の記録を達成してきた攻撃型2B。怪我もなく非常に健康的な選手で、トップレベルの2Bだろうが守備が弱いのと、左を苦手にしているのが弱点か。昨年に限れば左を,983OPSとよく打てたためシーズンでのOPSが自己最高の数値をマーク。もし今後も左を打てるなら今季並みの成績を期待できるが、また打てなくなれば,800ちょっとのOPSに落ち着くはず。FLAと長期契約を結ぶことを望んだものの、FLAの提示は4年4800万。アグラは5年契約を希望していて、結局折り合いが付かずに放出となっていた。


~ブレーブス~

調停で1000万近くになったはずなので、FA4年を5200万で抑えたことに。今後左を打ち続けることができるか、それとも再び打てなくなるかでシーズン成績は変わってくるだろうからこの辺りは予想が難しい。前者なら毎年,850OPS以上、後者なら,810OPS前後なのでそれによって価値も大きく変わってくる。

守備は素晴らしいプレーを見せることが多くなったが、凡プレーが多いのも同様なので下手ということに変わりない。なので全ては「今後も左を打つことができるか」に賭かかっているように思える。FLAのオーナー、ジェフ・ローリアが「彼が望んでいた5年契約を得れたのなら結構。ただ5年目には彼は35歳だ」と話す通り、15年に1300万の価値があるかは怪しい。

多少高いかなとは思うけれど、人格者のアグラを5年間雇うことができるのは確実にATLにとってプラスに働くはず(できれば15年はオプションにしたかっただろうけれど)。




☆ナショナルズがアダム・ラローチを獲得

ラローチ  32歳 L/L 1B 昨年600万 2年1600万(11年700万、12年800万、13年1000万相互オプション:バイアウト100万)

6年連続20HR以上、ここ3年間はピッタリ25HRと計算しやすい選手。昨年はジャイアンツからの複数年契約を蹴り、Dバックスで好成績を狙ったものの自己最多の172三振、,788OPSと空回り。オリオールズからの3年2700万のオファーを蹴って、オプション行使なら3年2500万という契約になった。ナッツにしてみればダンより格は落ちたが、その分安く抑えることができたのでいいだろう。守備もダンよりは上なので、総合的に見ればダンの穴は最低限に防げたかなという印象。


☆マリナーズがブレンダン・ライアンと契約延長

ライアン  29歳 R/R SS,2B,3B 昨年42,5万 2年275万(11年100万、12年175万。11年は最大30万、12年は最大75万のボーナス)


このオフにSTLからトレードで獲得した選手。09年は ,292/,340/,400 とよく打ったが、基本的には守備の人。実力的には,700OPS前後と見ている。ただ、守備だけは非常に良いのでユーティリティとしては十分の選手。レギュラーのジャック・ウィルソンは怪我が非常に多く、バックアップ要員が確実に必要なので実力も似たようなライアンは良い選択じゃないかなと思うが、やはり打線をどうにかする必要がある。



☆レッズがエドガー・レンテリーアを獲得

レンテリーア  35歳 R/R SS 昨年950万 1年210万+90万ボーナス


長年レギュラーを務めていた選手だが、昨年は怪我もありデビューから14年続けていた100試合出場が途切れてしまった。特にここ3年間の打撃不振は深刻で、レギュラーとしては厳しいはず。基本的にはヤニッシュがレギュラーになるのかなと思う。ちなみにレンテリーアはジャイアンツと交渉決裂後(ジャイアンツが提示した1年100万はリスペクトに欠けるとして蹴った)はマーリンズ、カージナルスへの復帰を希望も、オファーはなくカージナルス時代のGMだったジョケッティがいるレッズへの移籍となった。



☆アスレチックスがレンジャーズとのトレードで、ライアン・ケリーを放出してギレルモ・モスコスを獲得。これに伴い、フィル・ハンバーをDFA

ケリー  24歳 R/R RP 06年ドラフト26順目


モスコス  28歳 R/R SP 03年ドラフト外入団


モスコスはフライボールピッチャーながらも被本塁打が少なく、制球も良い投手。昨年はAAAでキャリアワーストの成績を記録したが、09年にAAAで投げたときは好投していたので単に不調だっただけか。90マイルのファストボールとカーブがほとんどで、稀にチェンジアップを投げる。A'sにはフィットしている投手かなという印象。ケリーは先月ウィンベリーとのトレードで獲得した投手で、まだ若いが被本塁打が多く、まだAしか経験していなくメジャー経験もあるモスコスの方が期待はできるだろう。ただ今の時点では両者ともメジャーに定着できるとは思えないが。



☆Wソックスがウィル・オーマンを獲得

オーマン  34歳 L/L RP 昨年135万 2年400万


左殺しとして優秀な投手。フォーシームは速くなく、基本的にこの球とスライダーしか投げないが左を抑えるだけの威力は十分。右相手にはツーシームも投げてどうにか組み立てているが、やはり右には弱いので左専門として使うのが一番。また、制球が良くないので歩かせることも多い。

Wソックスはリリーフが手薄。クローザーのソーントン、左のセイル、オーマンは良いが右がいない。元野手のプロスペクトで、昨年投手転向2年目ながらメジャーで活躍したサントスが成績維持、ロングリリーフになったペーニャが復活できなければもっと大変。今後も確実に動いてくるはず。



☆ロッキーズがカルロス・ゴンザレスと契約延長

ゴンザレス  26歳 L/L OF 今季40,6万 7年8000万


元はアリゾナのトッププロスペクトで、ヘイレンとのトレードでA's、ホリデイとのトレードでロッキーズへ移籍した選手。今季大きく飛躍したが、ホームで ,380/,425/,737 と打っているのに対し、アウェイでは ,289/,322/,453 と大きく成績を落としているのが心配。守備も俊足強肩だが、DRSとUZRはそれほどよくない。また、調停権を得るのが今季終了後で、結果的には6年約8000万ということになる。コロラドで今後もこの活躍を続けられるのなら許容範囲といった契約だが、もし他球団へ移ることになれば不良債権化してもおかしくはない。ただ、まだ若いので伸びる可能性もある。

個人的にはあと1,2年見極めてから長期契約を結んでも良かったんじゃないかなと思う。トゥロウィツキーとゴンザレスの二人がヘルトンとハンプトンのように邪魔にならなければいいけれど。



☆ドジャースがティム・レディング とマイナー契約


☆レッドソックスがヘクター・ルナ とマイナー契約


☆メッツがテイラー・バックホルツ、クリス・キャプアーノを獲得

バックホルツ  30歳 R/R RP 昨年105,5万 1年60万


キャプアーノ  33歳 L/L SP 昨年マイナー契約 1年150万+ボーナス


二人ともここ1~2年怪我に苦しんだが、今季復活。キャプアーノはブリュワーズと交渉していたものの、ブリュワーズがグレインキーを獲得し、キャプアーノはスターターとして契約したかったため交渉が決裂。二人とも実力はあるので、怪我さえなければ十分期待できるはず。ただやはり怪我が心配か。

それにしてもメッツは何がしたいのかあまり理解できない。特に投手陣は復活待ちの選手が多く、計算できるとは言い難い。ただ今季でカスティーヨ、ペレス、ロドリゲス、ベルトランの契約が切れるのはメッツにとって大きいはず。



☆パドレスがオーランド・ハドソン、ブラッド・ホープ、ケビン・フランドセンを獲得

ハドソン  34歳 S/R 2B 昨年500万 2年1150万(11年400万、12年550万、13年800万オプション;バイアウト200万)


ホープ  32歳 L/L OF、1B 昨年750万 1年300万(11年200万、12年600万相互オプション:バイアウト100万)


フランドセン  29歳 R/R 2B,3B,SS マイナー契約(昇格で57,5万)


ハドソンは良いだろうが、ホープに関してはイマイチの動きかなと。

外野にメイビン、ラドウィック、ベナブルといて、デノーフィア、カニンガム、パターソンの元A's3人衆も控えている。パターソンは2Bで使えるので良いが、デノーフィアとカニンガムが勿体ない。1Bは多分ホープとブランクスの併用だろうが、ブランクスのみ、またはラドウィックあたりを使ってもよかったんじゃないかなと思う。