BRM223東京200km曽我梅林【完走】
「ブルベ戦記」 第228話
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BRM223東京200km曽我梅林
完走しました(10時間15分/制限時間は13時間30分)
自宅の最寄にやっと今年設立されたAJ支部、ランドヌ東京 の記念すべき初ブルべ。
そして、今回こそ「平穏なブルべ」を願っていたのですが、
BRM209千葉300km房総クラシック
の時に右膝を痛めており、この日のブルべでまた痛みが悪化してしまいました。
(209の時は、シフター故障があり、応急措置でリアのギアを固定して走行したことで膝関節への負担痛が起きたほか、ゴール直前の接触・転倒で、痛み出していた右膝をさらに強打)
今回、スタート前からそうした痛みがまだあることはわかっていたので
(完走を期して一人ポタリングペースでいこう)と念じていました。
が、
それとは裏腹に、速いペースの同走者とご一緒することが今回は多く、
結局、痛みで右膝が壊れるんじゃないか、と不安になるぐらいで、膝をかばいながら走ることはできませんでした。
ただ、膝の痛み以外は体調は万全で、アドレナリンも出ていた感じなのでw、
コース後半は、好きな三浦半島でもあり、気分的には気持ちよく走れた、といっていいでしょう。
23日4:13 自宅にて
家を出て、まずはいつも通り、用賀駅前で牛丼をチャージ。
二子玉川から多摩川沿線道路を経由して等々力緑地へ出ます。
以前のスタート地点近くの等々力競技場のほうまで走ってしまい、
(ああ、そういえば今回は手前の市民ミュージアムの北側だった)と途中で気づく。
しかし、ちょっと戻って野球場の西側へ回るように公園内に入っていったのが間違い。
まだ夜明け前で公園内は真っ暗で、方向があいまいになりながら走っていると、
とどろきアリーナの西側に出てしまった(汗)。
さらに北隣の市民ミュージアムの向こう側まで行かなくてはならず、真っ暗な公園内の歩道を手探り走行。結局、受付・スタート地点は多摩川沿線道路からすぐのところなのに、延々と公園内を時計まわりに遠回りしてきてしまった。
で、ようやくスタート地点に着いたが、
スタート前のこの「園内迷子」で、車検順はEグループと後ろのほうになってしまった。
5:22
夜明け前の受付風景5:34
ブリーフィング開始。参加50数人。
A組(一組5人)から車検、順次スタート
5:52
私はE組だったので、スタート順は20番目以降ということですね。
等々力緑地から中原街道に出る手前の右・左折するところで、前をゆく2人が左折するところを直進のミスコース。私は気づいていて左折。中原街道に出ます。
前後に数台づつ。
ペースは、速い人がやや速い人の前に出て先行してゆく、といった感じ。
私は抑えていたので、グループの中にいて走行。
早朝なので、片側一車線の中原街道とはいえ、クルマの量はまばらで走りやすかった。
日中ならこうはいかないでしょう。
しかし、まだ序盤の平坦路だからか、先行しているグループにはなかなか追いつけません。
「なかなか前みえてこないですねえ」なんて余裕の会話を前後の人とかわしながらも、
三ツ境近くの相鉄線の下をくぐり、
南台派出所の交差点から左折して住宅地を抜けます。
環状4号を南下して、和泉坂上の交差点で長後街道を右折。
今度は小田急江ノ島線の下をくぐり、いすゞ自動車藤沢工場の横を通ります。
このあたりは親戚が住んでいるので、昔からよく知る土地です。
が、長後街道が現在のようにバイパス化され、家並みもずいぶん変わりました。
なんてことをぼんやり考えながら、
AJ西東京のナイトブルべで毎度通る県道43号(藤沢厚木線)をわたって、、、、と、
ここから先は県道や市道をいくつも通りながら、小田原方面に進んでいきます。
遠くの空はなんとなくもやっていて、快晴とはいかないのですが、
富士山は向こうのほうに拝めました。
このあたりまできて、ようやく前方に1台、また1台と先行の方々が見えてきました。
右・左折が多い区間だからか、ミスコースして交差点まで戻ってくる参加者もいたり。
そうして50km過ぎて、市街地から最初の高台区間に入っていきます。
ちょっとした登りですが、まだ脚が動かない人もいるようで、ばらけます。
下って、その先の信号でまた集結。
さらに、
前後に数台つらなったまま、坂呂橋の交差点で右折して、今度は前半の峠、「やまゆりライン」に入ります。10%近くの坂を登りますが、ここでも、調子の良し悪しで、ばらけてきます。
私は幸い、身体の踏ん張りが効いたので、ダンシングを交えながら先頭に出て、さらに一人で進んで峠を越え、先に山を下りました。
下り切った交差点で信号待ちしていると、後ろから一人追いついてきました。
そのまま2人でPC1へ。
9:20 PC1(71.0km、ミニストップ小田原下曽我店、9:17着)
追いついてきたこの方とペースが似通っているようなので、終盤の横浜までご一緒しましょう、ということに。
PC1は折り返して曽我梅林を横目にしながら相模湾まで下るのに、
梅はちら見。先を急ぎます。ブルべで風情を得られないで時間を気にして走る、、、、
10:04
岡入口の交差点から、国道1号に出て大磯方面へ。
毎度お馴染みの道ですが、いつ走っても好きな道です。
大磯駅前を右折して、国道134号へ。
土曜午前ということもあり、多少渋滞しています。
幸い、風はそんなに強くはありませんでした。
10:40
10:42
江の島まで戻ってきました。
ちょっと曇ったりしています。
10:44
AJ西東京のナイトブルべでPC1に使われる江の島入り口
今年も午後10時に町田を出て、午前零時前にここを通過することになるのでしょう。
10:49
七里ヶ浜が見えてきました。
ここで、ちょっと珍しいものに遭遇します。
10:50
同走者の前方を何かが進んでいます
ガラクタのようなものを満載しているので、
最初は廃品回収の自転車かと思ったのですが、
「日本一周」の札を掲げているじゃありませんか!
え?
(驚きのあまり、追い抜く際にシャッター切るのを忘れてましたw)
11:11
あ、だんだん青空が見えてきました。
11:17
渚橋交差点を右折し、いよいよ三浦半島へ。
11:19
森戸海岸から葉山へ。
なんだかのんびりした雰囲気で、ブルべというより、ポタリング気分になってきました。
葉山の御用邸の前を通ります。
さらに三浦半島を南下し、三浦市の丘陵地帯へ。
多少登りが入ってきますが、まあ、この眺めがあるのですから、疲れは出ません。
11:58
丘陵地帯からいったん下って、京急の駅もある三浦海岸に出ました。
12:02
ああ、いい眺め。寒さも和らぎ、今日はブルべっていう雰囲気じゃないですねえ。
こりゃあ、サイクリングだ。
12:04
とはいえ100km超を走ってきて、ちょっと一休みしたい感じではあります。
12:05
海岸線から離れ、また高台へ登ります。
通過チェック手前の登りはややきつく、(もう通過チェックが近いのにまだかなあ)といった具合に、
精神的にちょっと試されますw
12:22 通過チェック(133.6km、ヤマザキショップ三浦フジモト商店、12:18着)
四方が見渡せるいい場所です。
ここで15分ほど、昼食タイムにしました。
12:22
同走方の方も一息。
12:22
実は次のPC2はたったの7km先なので、この通過チェックをワンストップですぐ出る参加者もちらほら。
まあ、休むロケーションとしてはこちらのほうがいい感じがしますが。
12:49
で、十分に休んでから、三浦半島最南端・三崎漁港に下りてきます。
12:58 PC2(140.9km、ファミリーマート三浦三崎店、12:55着)
スタッフの方がいらっしゃって、ちょっと雑談したり、撮影に応じたり。
自分の通過順を聞くと、「53人中10数人目」ぐらいじゃないか、とのこと。
スタート時に先に20人以上が出ていたはずなので、ここまではまあまあのペースのようです。
さて、
ゆっくり座って休めるスペースがあまりなく、ここは飲み物補給だけの短時間ですぐ出発することに。
さあ、ここから三浦半島を北上。もときた道を戻って横浜方面へ。
道が混んでいるので、信号待ちで徐々に前後に数台ずつ連なってきます。
国道134号では、後続の参加者とすれ違います。
秋谷で海岸線から右折して、湘南国際村への最後の大きな登りです。
13:57
えっちらおっちら、みんなで登っていきます。
ようやく向こうに登りの終わりが。
以前きたことのある葉山のパブリックゴルフ場を右手に、
坂を下って、新沢・南郷トンネルへ。
ブリーフィングで提案された通り、危険を避けるため、前後数台、みんな歩道を走ってトンネルに入ります。
トンネル内の歩道は幅も十分にあり、走りやすかったですが、
スピードが乗っている反面、時折くねっている箇所があるので、よく前方を見ている必要はありました。
で、トンネルを出て右折してしまうと逗葉新道に入ってしまうので、
我々ロードバイクは目の前の逗子葉山団地を越えます。
「あんな高いところにも家、あるんだよなあ。住んでいる人も大変」なんて、
のんきな会話を交わしていた集団ですが、
結局、その高台までわれわれも登らされることにw
ただ、急激に登れば、下るわけでほどよくカーブした区間を50km/h超で下り、
一団は横須賀逗子線へ。
船越から夏島、野島と行きます。
14:35
野島。友人がここに住んでいるんですが、
さて、沿道応援してくれているでしょうか?(って、時間も知らせてないんだから、いるわけはない)
14:38
初めて「上陸」した野島。
まあ、普通の住宅地でした。
金沢から磯子区、掘割川沿いを横浜市中心部へ入ってきます。
15:16
皆さん、お元気そのもの、なんですが、
この先、落とし穴が。
(というか、すでにこの時点で、横浜に入るところまで来ていた1台、また1台が平地区間なのにちぎれていました)
実は、横浜市中心部にあっても、向かい風もあったりするのですが、このグループ、最終盤近くでも30km/h巡航を維持していたんですね。で、ちょっとした傾斜l区間で、このペースで脚が逝ってしまった方もいたようです。
交代で前を引きましたが、
PC1から一緒だった方に再度、前で引いてもらったら、
その方、がくっとスピードが落ちて、集団が30km/h台を維持できません。
(どうしたんだろう?)と思っていたら、突然、手をあげてハンガーノック宣言。
ちょうど通りかかったコンビニ前でその方は止まってしまいました。
(ゴール後のデニーズでまたお会いできました)
15:30
横浜スタジアム前を通過。
特に横浜市内に入ってからは当然ながら信号が多く、ストップ・アンド・ゴーの繰り返しで、なかなか距離を稼げません。せっかくいいペースだったのに、時間もかなりかかってきて10時間を超えることはほぼ確定的に。
(って、ポタリングペースっていう予定だったんだから、別にそんなタイムにこだわらなくてもいいんですが、繰り返しますが、たぶん貧乏性なんです。膝も痛いっていうのに)
このあたりで、また落とし穴、、、、。
「なんかスローパンクしたみたいにスピードでないなあ」なんてぼやきが後ろで聞こえました。
15:33
この後ろの方、みなとみらい地区を通過していたあたりで歩道に乗り上げ、パンク宣言。
見事に前輪がつぶれていました。
「空気だけ入れて、もうゴールまで走っちゃおうかな」とおっしゃるから、
ゴールしてからもまだ7kmぐらい走るみたいですよ、と伝えると、
やっぱりチューブ替える、とのこと。
申し訳ないですが、我々は先にゴールを目指します。
この集団、残るはあと3台。
15:35
自分も、右膝がガクガク痛いのに、無理してまわして30h/km巡航におつきあいしてきたので、
右膝は半分、痛みで感覚がないような感じになっています。
みなとみらいから国道1号(第2京浜)に入り、あと少し。
ゆるーい登りを私が引きながら、ペースアップして越えていきます。
ふと後ろに意識を向けると、また1台、ちぎれてしまっていました。
ということで、最後は私ともう1人の、たった2台に。
新鶴見橋を渡って、国道1号から鶴見川沿いに入り、
この方と一緒にゴールしました。
16:16 ゴール(202.3km、ローソン川崎小倉下町店、16:15着)
ゴール後、また7kmぐらい北上して、武蔵中原のデニーズにてゴール受付。
恒例の抹茶パフェを食べてw、R東京のスタッフや参加者のみなさんにお礼のべて引き上げました。
多摩川沿いから二子玉川、用賀を通って日暮れ前に無事帰宅。
「お家に帰るまでがブルべ」。
みなさん、気持ちのいい200kmブルべでしたね。
また来年も走ってみたいコースです。
(ゴールから受付までのリエゾン区間だけはもうちょっと短くしていただきたい感じですが^^;)
お疲れ様でした。
3月は、エントリー峠に敗れたこともあってブルべ無月。
この間、膝の完治に努めます。
そして次は、フレッシュ1週間前の、BRM420東京400km清水です。
(追記)
スタート時に、うっかりSIGUMA(ROX9.0)のログボタンを押すのを忘れていたため、今回はログデータ(グラフ)は無し。
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「ブルベはフランス語で『認定』を意味します。ブルベには様々なものがありますが、オダックス・ジャパン(AJ)が統括する日本でのブルベはBRMといいます。BRMは規定の距離を規定の条件で完走すると認定される長距離サイクリングです」
「同じ年に200km、300km、400km、600kmを認定された人はシューペル・ランドヌール (SR。英語ではスーパーランドナー)として讃えられます」
「BRMの最高峰として位置づけられているのが4年に1度、ACP(オダックス・クラブ・パリジャン) が開催するパリ~ブレスト~パリ ランドヌール(PBP)=1200km」
いずれもAudaxJapan(オダックスジャパン)HP より