金曜日の世界の株式市場
NYダウ -35.71 NASDAQ -20.83 英 -7.85 仏 +0.15 独 +14.49
伊 +41.80 西 ±0
米国の財政の崖の回避が待ち望まれる中、経済指標に
特記すべきことはなく、欧州は小動きに終始し
米国は反落をして終了しています。
~欧州~
ヨーロッパの経済指標は強弱あいまったものでした。
中核国の独・仏のサービス業のPMIは予想を上回り、
製造業のPMIは予想を下回っています。ユーロ圏の
PMIも同時に発表をされていますが、これは独・仏に追随
したもので、サービス業は↑で製造業は↓、総合PMIは
予想を上回る47.3と9か月ぶりの高さでした。こちらは11か月連続
で拡大縮小の境目となる50を割り込んでいます。
出だしこそHSBCがアジア時間に発表した
中国の製造業フラッシュPMIが50.9と前月より上振れしている
ことで、雰囲気が良かったマーケットはこのPMIや
週末要因によって値を戻されてしまっています。
ギリシャの融資も決まりましたし、スペインの危機も
遠い彼方に行ってしまった気分です。スペインのラホイ首相は
「国益にかなえば救済を要請する」とし、「市場へのアクセスを
失っていない」と発言していますね。市場での債券利回りも
ひところの7%ではなく5%でまだ収まっていますから、
余裕綽々なのです。
~米国~
11月の鉱工業生産は予想の+0.3%を上回る+1.1%と
発表されています。10月は‐0.4から‐0.7%に下方修正
されましたが、11月はこの修正を補う以上に予想を上回って
います。これはハリケーン‘サンディ’からの被害から完全に
立ち直ったことを示しているとみられます。同時に発表された
設備稼働率は78.4%と前月の77.7%(改定値)から改善しており、
こちらも予想を上回る物でした。ただリセッション前の
2007年12月の80.6%は下回っています。
また金曜日は重要経済指標である11月消費者物価指数も
発表されており、前月比では総合指数が‐0.3%、コアである
エネルギーと食品は+0.1%となっています。前年比でも+1.8%
コア指数で+1.9%となっており、先日のFOMCで明記された2.5%
を大きく下回っていますので、金融緩和の中インフレが加速していない
証左となり、金融緩和によるインフレ加速を懸念する声は収まる
ことと思います。ポイントは景気が回復をしている中で
コア指数が+0.1%に留まった事をどう判断するのかです。
来月マイナスにでもなってしまうと、デフレ
懸念が台頭する可能性があり、緩和余地が少なくなっている中、頭を
悩ますことになります。
「金融緩和でもインフレにならない」という事象は
日本の新政府にも心強いと思われます。
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