献血に報酬を支払うと、驚きの結果に・・ | なぜ売れた?ヒットの裏に何が? 広告のプロがマーケティング視点で、成功の秘訣を勝手に考察中

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きょう8月21日は「献血の日」ということで、献血にまつわる心理学のお話をひとつ。



献血意向のある方々を集めて行ったある実験


献血の謝礼として金銭的報酬を支払う旨を伝えたところ、


何も謝礼しない場合よりも、献血への協力率が下がってしまったそうです。



これ、不思議に思いません?



そもそも献血しようと考えていた方々ならば


「おっ!謝礼を貰えるなんてラッキー!!」


と、協力率は上がると思いませんか?




でも結果は逆だった。。なぜか?



理由は、


金銭的報酬(お金)を提示されたことで


彼らにとっての「献血行為」の意義が、


当初の ボランティア(自発的な慈善行為)から


労働(対価として報酬を得る作業)に変換


されてしまったから。。




そして「労働」にシフトチェンジされた瞬間、


〝この献血行為は、提示された報酬に対して、見合うものか?〟


という経済合理性のモノサシが彼らの中に芽生えてしまったから。



上記は、幾つかある解釈のひとつですが、あなたはどう思われますか?




身近な例に生かすならば、子供の「お手伝い」がありますよね。



子供が自ら進んで(無償で)やってくれているお手伝いならば、



むやみにお小遣いをあげない方が良いかも、ということです。



あなたの身近な人で、何かとお世話や協力をしてくれる方に対しても同様です。



ちなみに上記の実験では、金銭ではなく、別の形の謝礼であれば、


むしろ協力率は上がったという結果もあるようです。



感謝のキモチを、どう表現するのか?


謝礼のカタチは、まさにあなたの人間性が問われますので、くれぐれも慎重に。。



※本テーマに近い「リフレーミング」について紹介した下記の記事も是非ご覧ください!


「スッキリ」代理MC 山里さんの神コメント



本日も最後まで読んでいただき

ありがとうございました! m(_ _)m