この記事では、青石ぽろみ記者が、
女性の新しい働き方委員会が主催する
『キャリアサバイバル塾』の内容をレポートします!
キャリアサバイバル塾は、社会人として活躍するために欠かせない“社会人基礎力”を、半年間かけて身につける講座になっています。
レポート記事まとめはこちら
女性の新しい働き方委員会主催の
キャリアサバイバル塾!
第7回目の講義では
『課題発見力』を学びました!
講師は、稲垣佳美さんです。
前回までは、チームで働く力を大きなテーマとして学んできました。
今回学ぶ課題発見力は『考え抜く力~シンキング~』に分類されます。
考え抜く力とは、言われたことやあふれる情報に対して「正しい・当たり前」と思わず、疑問を持ち、自分自身で考える力になります。
論理的思考以上に、解決のためにシナリオを描く自律的な思考力が求められます。
自分が取り組むべき課題は何か?
会社での課題は何なのか?
実際に考えながら学んでいきましょう!
課題発見力とは
社会人基礎力では、課題発見力を
「現状を分析し、課題を明らかにする力」と定義しています。
この課題発見力がないと、身の回りにある問題に気が付きません。
気が付いたとしても、深く考えるのを面倒に思ったり、短絡的な解決策に走ったりして、失敗してしまいます。
現状をただしく認識し、あるべき姿やありたい姿に向かって、何を解決すればよいか考え抜くことが必要です。
身近な例で考えてみましょう。
ぽろみさんがダイエットしたいと、私に話してきたとしますね。
そこで、太った原因を聞かずに
「とりあえず、走ればいいんじゃない?」
「食べなければいいんじゃない!」
「気にしなくていいよ!」
といったように、思い付きで解決策をアドバイスするのは、課題発見力があるとは言えません。
こういったやりとりは、友達間で特にやりがちではないでしょうか。
課題発見力では、
太った原因は何か?
そもそも本当にダイエットが必要なのか?
…など、現状を正しく認識し、課題を見つけていくことが大切になります。
課題発見の流れ「ロジックツリー」
課題発見には4つのステップがあり、これを「ロジックツリー」と呼びます。
①目指す目標を見つける
②現状(問題)を把握する
③課題(ギャップ)を明確にする
④課題を埋めるための解決策を検討する
本来なら仕事で使いたい課題発見力ですが、また分かりやすい例えで、ダイエットについて考えてみましょう。
<例>
①目指す目標は?
「今年中に10㎏痩せたい」と仮定します。
②現状は?
なぜ太ってしまったのか
→自粛生活で運動をしていない、お菓子を毎日食べている。
③課題を明確にしよう
運動をしていない事
お菓子を毎日食べている事
④課題を埋めるための解決策は…
・どうやって運動不足を解消するのか?
・どうやってお菓子を食べないようにするのか?
実際に考えてみる。
このような流れで、具体的な解決策まで考えていきます。
ちなみに、先のダイエットの例で出した、
「とりあえず、走ればいいんじゃない?」
「食べなければいいんじゃない!」
「気にしなくていいよ!」
といったアドバイスでは、現状を考えるステップを飛ばして、直接解決策を言っていますね?
正しい解決策の前には、必ず「課題を明確にすること」が必要なんです。
わたしたちは、なぜだか、解決策らしきものをポンと言ってしまいたくなります。笑
でも、そこをグッとこらえて、課題をしっかり明確にしていきましょうね。
課題を発見するポイント
現状を考え、課題を発見するプロセスでは、以下の2点に着目してみましょう。
①既に起きている問題を考える
・あるべき姿の目標を達成しているか
・過程において、無理・無駄・ムラがないか。非効率なやり方や個人的なスキルに頼りすぎてはいないか?
②将来に向けて考える
・自分だけでなく、関係者(お客さんチームメンバー)、世の中の人に満足してもらえているか?
・将来を予測したとき、このままでよいのか、新しい価値提供を考える。
ポイント
課題発見力は、現在すでに問題になっていることだけでなく、自分や事業の発展、成長のためにも使うことができます。
課題発見力を使うことで、理想としているあり方に向かって、改革・発展・成長ができます。
問題ばかりでなく、
☑もっとよくなるためには?
☑もっと発展するためには?
といった視点でも考えてみましょう。
目的と目標の違いを知ろう!
混同しやすい“目的”と“目標”の違いを理解しましょう。
目的
なんのためにやるのかといった、意味や意図のこと、最終的に目指す姿。
会社であれば、ビジョンにあたる。
目標
目的を達成するためにもうけた目当て(広辞苑)
目標の先に目的があるので、目標は短期的なゴールにあたる。
ちなみに今回の課題発見力では“目標”をあつかいます。
ワーク1:この3か月間で解決したいことを考える
では、さっそく課題発見力のワークをやってみましょう。
テーマは
『この3か月間で解決したいこと』
になります。
ロジックツリーを使ってワークしていきます。
ひとつめのワークなので、解決したいテーマは簡単なことで考えてみてください。
会社単位とかではなく、人が関係ない個人的な内容だと考えやすいです。
ワークでは、受講生それぞれが考えた内容を発表しました!
※ここでは、ぽろみ記者の発表した内容を抜粋してお届けします。
『この3カ月で、インタビュー記事制作を進めたい』
現状から導き出した「課題」は、
①制作時間が読めない
はじめてやることなので、時間が読めずスケジューリングが難しい。
②写真の練習を対物でしか行っていない
記事にインタビュー協力者の写真を載せたいが、身近なものやお花でしか練習していない。
③新しいことを始めることに対してビビっている
です!
課題から「解決策」を考えてみました。
①制作時間が読めないに対して
インタビューに協力してくださる方に、制作時間の余裕をいただけるよう、お願いしてみます。
②写真の練習に対して
写真撮ってもいいよ♪という方に、練習会をお願いします。
③新しいことにたいするビビりに対して
まずは簡単なことから始めてみます。
はい、良いですね!
現状と課題を明確にする段階をふむことで、頭の中がすごく整理されました!
ワーク2:もし自分が女性の新しい働き方委員会の運営をするなら…
1つめのワークでは、個人的な内容で課題と解決策を見つけてもらいました。
2つのめのワークでは、考える範囲を広くして、チームとしての課題を考えてみましょう。
<例題>
あなたは、女性の新しい働き方委員会の、運営委員に加わりました。
働き方委員会は、2年間運営を続けて1360名のメンバーが参加しています。
参加メンバーを3000人にするにはどうしたらよいでしょうか。
ロジックツリーを使って考えてみてください。
2つめのワークではグループに分かれて、課題と解決策を考えました!
ここでは、各グループで考えた結果の一部を発表します!
【課題1】
運営委員の時間がない
<解決策>
・キャリアサバイバル塾の参加者が、女性の新しい働き方委員会を紹介をする
・参加しているメンバーにコンテンツの発表をしてもらう
・過去に書かれたコラムを再アップする
【課題2】
働き方をテーマにしているので敷居が高い
(ワークライフバランスのワークに偏っている)
<解決策>
・ライフのコンテンツを充実させる。
・TPOに合わせたファッションや美容、教養のコラムを増やす。
・メンバーのための文化会を立ち上げる。(ダイエット部、書道部など)
【課題3】
女性の新しい働き方委員会を広くアピール出来ていない
<解決策>
インスタグラムなどを活用し、アラフォー転職などのハッシュタグをつけて認知活動を行う。
色々な課題と解決策を探すことができましたね!
ワーク中に「そもそも、なぜ3000人集めなければいけないのですか?」
と、目標に対する根拠を尋ねた受講生もいました。
今回3000人と設定したのは、あくまでワークのためでしたが、これは素晴らしい視点ですね。
会社でも、目標としている数字に根拠がないことが多々ありますから、そもそもの目標に対して疑問をもつことも、課題発見力に繋がります。
今回のワークで、ロジックツリーを初めてみたという方いらっしゃったかと思います。
ロジックツリーは、ロジカルシンキングのためのツールで、解決策を抜かさないために作られています。
実際に使ってみると、そんなに難しいものではないとお分かりいただけたと思います。
ロジックツリーで、ご自身の仕事について考えてみてくださいね。
女性の新しい働き方委員会
ブログ:
https://ameblo.jp/hatarakikatakakumei/
YOUTUBE:
https://nakayama-academy.net/hatarakikata-youtube/
キャリアサバイバル詳細
講師紹介
代表・稲垣佳美
公式ブログ
(株)443 代表取締役
・相談業歴17年、ご相談件数は約1万件
・過去セミナー開催実績600回 受講生のべ約4000人
・140名のメンバーがいるオンラインサロン443倶楽部オーナー
・1000名参加の女性の新しい働き方委員会代表
・ビジネスコンサルとしてクライアント収益2倍〜5倍へ
・女性向け全国雑誌InRed(宝島社)に自分らしさコンサルタントとして記事掲載。
・その他キュレーションサイト等でコラム連載。
・大手企業にてブログセミナーや自己理解などの研修を実施。
・公立小学校中学校高校で講演実績あり
中山法子
公式ブログ
(株)中山アカデミー 代表取締役
・キャリアコンサルタント・メンタルヘルスカウンセラー実務経験18年
・法人カウンセリング・研修70社実施
・1級キャリア技能士(指導者資格)、産業カウンセラー資格保持
・資格教材年間1600個販売
武田かおり
公式ブログ
・104番号案内コールセンターにて、スーパーバイザーとして10年勤務
お客様相談(クレーム)・担当・内部監査員・コミュニケーター育成業務に従事
・クレーム対応総数5000件以上、月に100件以上
・相談業歴8年 現在までのクライアント数5000人以上
・過去セミナー実績 150回
・イギリスでのセミナー実績あり