この記事では、青石ぽろみ記者が、

女性の新しい働き方委員会が主催する

『キャリアサバイバル塾』の内容をレポートします!


キャリアサバイバル塾は、社会人として活躍するために欠かせない“社会人基礎力”を、半年間かけて身につける講座になっています。

 

クリップレポート記事まとめはこちら

女性の新しい働き方委員会主催の、キャリアサバイバル塾!

 

第3回目の講義では

『状況把握力』を学びました。

 

講師は武田カオリさん

ワークは稲垣佳美さんが担当されました!

 

カオリさん

今回は、チームで働く力に必要な“状況把握力”を学んでいきます。

 

状況把握力は“空気を読む力”と意訳されることもあります。

 

空気を読むとは抽象的な言葉ですが、例題やワークで理解を深めていきましょう!

 

状況把握力とは?

状況把握力とは、自分と周囲の人々と物事の関係性を、客観的にとらえる力になります。

 

例えば、自分はまわりから何を求められているか把握すること。

 

周囲の人間関係や忙しさに配慮して、良い方向に向かって行動することが当てはまります。

 

つまり、まわりを観察し、察知する力が状況把握力になりますね!

 

状況把握力はなぜ必要なの?

近ごろは特にコロナの影響もあり、何年も何年も同じことを繰り返す、といった働き方が難しくなりました。

 

みなさんご自身も周囲にも、変化のある方は多いのではないでしょうか?

 

状況把握力は、数カ月単位で変わってゆく状況に、対応していける力になります。

 

周囲の状況がどう変化しているのか把握し、自分の行動を変えていくことができるのですね。

 

また現在は、多様な人たちと共に働く機会が増えています。

 

私生活で子育て中の方もいれば、介護をされている方もいる。

ご自身が闘病しながら働いている方もいますし、人それぞれに生活環境を持っています。


 

こういった生活環境を無理に聞き出す必要はありませんが、知っているなら知っていたほうがいいです。

 

そのうえで、相談をもちかけるタイミングや、話す場所に配慮していくことが出来ます。

 

稲垣佳美さん

状況把握力には、ニュースや株式の最新動向をチェックすることも含まれます。

 

自分の置かれている状況に目を配っていきましょうね!

 

状況把握力がない人の実例

では、実際に状況把握力が“ない”人の例を考えてみたいと思います。

 

今回はまわりが求めていない仕事にも関わらず、自分がやりたいからやる!と、状況を把握できていない人を例にとります。

 

新入社員が、課長にスマホアプリを開発したい!と提案しました。

 

課長は、積極的な提案ありがとう、といいつつも

自社の顧客は年配層なので、アプリ開発は考えていないことを伝えます。

 

それを聞いた新入社員は、

「でもこれからはスマホの時代っすよ!自分、やってみたいっす!」

と意見を押し通します。

 

この例では会社として考えた時に、

新入社員がやりたいことと、お客様のニーズが合っていませんね。

 

つまり、自分の仕事を把握できていないのです。

 

会社にお勤めでも、起業している方でもそうですが、まわりのニーズを無視し、自分のしたいことがやりたいんだ!という人は、幼く感じられます。

 

理想ばかりを提案せずに、人のニーズに合ったことをやっていきましょう。

 

状況把握力をつけるための行動

具体的に状況把握力を身につけるに、こんな行動をしていきましょう。

 

☑周囲から期待される自分の役割を理解して行動する

☑会社やチームの方向性を理解する

☑周りの人がどんな仕事に取り組んでいるか把握する

☑チームに貢献できることを知って行動する

☑業務の報告連絡相談を行う

☑何を求められているか素直に聞く

 

 

状況把握力を身につけるヒントは“メタ認知”を行うことです。

 

メタ認知とは、より高い次元から、自分を客観的に俯瞰することを指します。


次のワークで、実際にメタ認知の練習をしてみましょう!

 

ワーク1:自分を客観的にみる練習をしよう!

稲垣佳美さん

ワークは私(稲垣佳美さん)が担当していきます。

 

まず、自分を客観的にみる練習を行います。

 

自分に有能な上司がいると仮定して、

現在の仕事に対してアドバイスをするなら、どんなことを言うか?

考えてみましょう。

 

中山法子さん

自分と上司、両方の視点から物事を考えてみるワークです。

これは実際の心理療法でも用いられることがあります。

 

ゲシュタルト療法のエンプティチェアといい、まず二つの椅子を用意します。

 

片方の椅子に座った時、自分の現在の悩みや状況を話します。

その後もう片方の椅子に座りかえ、先に話した内容に対して、上司の視点で話します。

 

一人二役の寸劇のような療法ですが、

座る椅子を変えることで、自分と上司の両方の立場を考えることができます


私は起業をしていてコンサル業務をしますが、私自身にコンサルしてくれる人や上司はいません。

 

また

一人で仕事をしていると、やりたい方向を優先したり、やりたくないことを避けたりしがちです。

 

そのため自分とは別に経営陣がいて、事業の発展や業績を上げるためにはどんなことを言うだろうか?

といったことは、かなり頻繁に考えています。

 

会社員の方は、一つ上の役職から見て、自分に何をアドバイスするか考えてみましょうね。

 

ぽろみ記者

実際のワークでは、みなさんで結果を発表し合いました!

 

この記事を読み「実際に自分に有能な上司がいたら、どうアドバイスをするかな?」と考えてみてはいかがでしょうか。

 

ワーク2:ジョハリの窓

2つ目はジョハリの窓のワークになります。

こちらは有名なワークなので、知っている方もいるかもしれませんね。

 

このワークでは、

主観と客観の両面から自分を認識し、

自分と他人の認識のずれを理解していきます。

 

はじめに4つの窓を解説します。

 

①解放の窓

自他ともに知っている自分。

 

自己認識と他者認識をあわせて、開放の窓にはいる性質が多くなると、自己開示ができている状態です。

また、自分で知っている得意分野と、まわりから依頼される仕事の内容が一致してきます。

 

②秘密の窓

他人には知られていない、自分だけが知っている隠された自分。

 

外には出していない性質か、自分に対する認知の誤認があります。

 

③盲点の窓

自分では気が付いていないが、他人は知っている自分。

 

個人の癖や思わぬ長所が当てはまります。

自覚できていない自分の性質や強みであることも。

 

④未知の窓

自分も他人も知らない自分。

自分で知っている・知らない自分

他人が知っている・知らないあなた

を4つの窓に分類していく

 

今回のワークでは③の盲点の窓を扱います。

 

盲点の窓でありがちな事例としては、他者から盲点の窓にあたる仕事を依頼されたとき、

「その仕事をなぜ私に…?」

と不思議に思ったり、不満に感じたりします。

 

 

盲点の窓にあたる部分に対して、本人が「実際のところ苦手なんだけど…」と思っていても、他人には関係がありません。

 

盲点の窓にある内容を「私はこれが得意なんだ」と受け取ることができれば、

解放の窓に移動できるので、新しいアピールポイントになりますよ。

 

このワークを行うために、受講生の方には宿題が出ていました!

 

自分のまわりの人に、30項目(公平な人、論理的、寛容な人、柔軟性がある、発想力がある…など)の中から「あなたに当てはまる内容」を教えてもらっています。

 

その中で、盲点の窓に当たる部分を発表し、他人からは出来ている!と思われている事実を受け入れていきました!

 

盲点の窓は自分では出来ないと思っていても、周りからみるとすでに出来ていることです。

 

その事実を受け入れ、自分と他人との認識のズレを埋めていけると良いですね!

 

まとめ

今回は状況把握力を鍛えるために、

自分を客観的にみる力をワークで鍛えました。

 

自分と他者の認識を合わせていき、チームワーク力を高めていきましょう。

 

次回のキャリアサバイバル塾では

『規律性』を学んでいきます!

 

 

クリップおまけ
ぽろみ記者の編集後記

今回もワークがたくさんあり、とても役立つ内容でした。

 

受講生のなかには、ジョハリの窓をご自身の職場で実践し、チームワークに役立てたいと、実際に上司におはなしされた方もいらっしゃいました!

 

職場のチームメンバーに、得意なことはさらに伸ばしてほしいし、苦手なことはみんなでフォローし合いたいと思われたそうです。

 

キャリアサバイバル塾で学んだことを通して、実生活への変化や働きかけが行われ、輪が広がっているなと感じました!

 

女性の新しい働き方委員会

ブログ:

https://ameblo.jp/hatarakikatakakumei/

YOUTUBE:

https://nakayama-academy.net/hatarakikata-youtube/

 

キャリアサバイバル詳細

https://peraichi.com/landing_pages/view/hatarakusurvival

 

講師紹介

 

代表・稲垣佳美

鉛筆公式ブログ

  https://ameblo.jp/yoshimi29

 

(株)443 代表取締役

・相談業歴17年、ご相談件数は約1万件

・過去セミナー開催実績600回 受講生のべ約4000人

・140名のメンバーがいるオンラインサロン443倶楽部オーナー

・1000名参加の女性の新しい働き方委員会代表

・ビジネスコンサルとしてクライアント収益2倍〜5倍へ

・女性向け全国雑誌InRed(宝島社)に自分らしさコンサルタントとして記事掲載。

・その他キュレーションサイト等でコラム連載。

・大手企業にてブログセミナーや自己理解などの研修を実施。

・公立小学校中学校高校で講演実績あり

 

中山法子

鉛筆公式ブログ

  https://ameblo.jp/santeplus

 

(株)中山アカデミー 代表取締役

・キャリアコンサルタント・メンタルヘルスカウンセラー実務経験18年

・法人カウンセリング・研修70社実施

・1級キャリア技能士(指導者資格)、産業カウンセラー資格保持

・資格教材年間1600個販売

 

武田かおり

鉛筆公式ブログ

  http://kaoritakeda.com/

 

・104番号案内コールセンターにて、スーパーバイザーとして10年勤務

お客様相談(クレーム)・担当・内部監査員・コミュニケーター育成業務に従事

・クレーム対応総数5000件以上、月に100件以上

・相談業歴8年 現在までのクライアント数5000人以上

・過去セミナー実績 150回

・イギリスでのセミナー実績あり