この記事では、青石ぽろみ記者が、
女性の新しい働き方委員会が主催する
『キャリアサバイバル塾』の内容をレポートします!
キャリアサバイバル塾は、社会人として活躍するために欠かせない“社会人基礎力”を、半年間かけて身につける講座になっています。
第一回目『傾聴力』
レポートはこちら!
https://ameblo.jp/yoshimi29/entry-12610553569.html
新しい女性の働き方委員会主催の
キャリアサバイバル塾!
第二回目の講義は『柔軟性』を学びました。
講師は稲垣佳美さんです!
キャリアサバイバル塾の第二回目では、柔軟性を学んでいきます。
柔軟性は、第一回目の傾聴力と同じく、
チームで働く力に必要な能力になっています。
キャリアサバイバル塾では、社会人基礎力を身につけることをテーマに、全12回の講義を行っています。
これは、メンタルトレーニングと同じ効果があると感じています。
社会人基礎力を身につける過程で、自分の心が発達し、人間的に成長できるものでもあります。
参加されている方は、全12回の講義やワークを通して、心がざわつくことや、イラッとすることが必ず出てくると思います。
しかし、それこそが社会人基礎力が鍛えられている証拠だと思います。
感情的になって良いことは無いな、と思う今日この頃ですが、その後の回復の仕方や周りへのフォローを身につけることが出来ると思います。
自分でこんなことが苦手だと思ったら、苦手なことを回避し強みをのばすのもいいですし、苦手の克服にチャレンジするのもいいと思います。
苦手に対してどう対策するかは個人で決めて、実際の社会生活に役立ててもらえればと思います。
では、さっそく柔軟性について学びを深めていきましょう。
柔軟性は社会人基礎力にどう役立つ?
はじめに、柔軟性を持つ人とはどんな人でしょうか。
・相手を尊重してコミュニケーションできる
・変化に対応できる
・相手の意見を素直に聞き入れ違いを認める
・状況に応じた判断ができる
柔軟性とは、相手の考えを受け入れつつ、こちらの考えを提案していくこと。
何も考えずに人の意見や考えに従うことではなく、自分なりのルールややり方を持っていることが前提。
(意見の提案は、アサーションが有効)
ではこの柔軟性は、社会生活でどのように役立つかというと、
これからの日本は、少子高齢化の影響で人口が減少していきます。
つまり働く人口も減っていきます。
そうなると、どんな人にも働いてもらわなければ困ります。
高齢の人、病気の人でも働くようになりますし、外国人労働者も増えるかもしれません。
これが多様性やグローバル化と呼ばれる流れですが、
自分がこれまで一緒に働いたことがないタイプの人たちと、働くことがあるかもしれないのです。
自分と考えや文化の違う人と一緒に働くうえでは、柔軟性が必要になってきますね。
また働く人の多様化だけでなく、社会的ニーズも多様化していきます。
例えば、高度経済成長期に売れる冷蔵庫といえば、定番の形ひとつでしたが、現在は各家庭のライフスタイルに合った形が求められています。
冷凍庫が大きいのが良い!という家庭もあれば、そもそも冷蔵庫自体が小さくてよいという家庭もある、ということですね。
このように人間関係でも社会的ニーズにおいても、柔軟性を求められることが増えています。
柔軟性が失われるのはどんな時?
これからの時代、身につけるとよい柔軟性ですが、こんな時に私たちの柔軟性が失われます。
柔軟性が失われるとき
①無意識バイアス
物事に対して「ふつうは○○だよね」など、自分の中の常識をあてはめた時。
②すべき思考
「○○するべきだ」という考えのもと、相手を決め付けた時。
では、次のワークで、自分のもつ“無意識バイアス”と“すべき思考”を発見していきます。
柔軟性ワーク①
無意識バイアスを意識して変える
無意識バイアスとは、深く考えずに分かったつもりになる状態のことです。
人の脳は考えるとエネルギー消費量が高まるため、ある程度のところで考えることを回避しようとします。
「きっとこうだ!」とレッテルを貼り、決めつけることで、脳の快楽物質・ドーパミンも出ます。
自分自身への決めつけは防御反応にもなるんです。
経験があるかもしれませんが「私は○○だから…できません。」と言ったことはありませんか?
また、他者への決めつけは、自分自身の立ち位置を確立し、安心したい場合もあります。
無意識バイアスを意識して変えていくことで、柔軟性がうまれます。
ここからは、実際の講義で行われたワークをご紹介します!
ぜひ、紙とペンを用意して実際にワークをしてみてください!
まずは一人、苦手な人を思い浮かべてください。
↓
次に「あの人は○○だ」といった形で、その人の苦手なところを書き出してみてください。
↓
最後に、その人を“いろいろな方向から”捉えてみてください。
苦手な人の悪いところを書き出すと、例えば
・うるさい
・雑だ
・嫌味だ
などのワードが出てくるかもしれません。
しかし、いろいろな方向から相手を捉えたとき
・素直だ
・フレンドリーだ
・気づかないことを気が付かせてくれる
などといった、相手の良さや強みも見えてきます。
この人のこんなところが苦手だな、と思っていても、良い部分が見えたら、そこで共同していくこともできますよね。
「この人は雑なところがあるけれど、一生懸命な部分もあるから、一緒に仕事を頑張ってみよう。」とかですね。
管理職の方は、部下から苦手な人についての相談を受けた時にも、役立ちますね。
部下が相手の苦手な部分だけでなく、良いところにも注目してもらうことができると思います。
柔軟性ワーク②
お互いの○○すべきを知ろう
次はお互いの「○○すべき」を知るワークを行います。
では、さっそく質問です。
明日の待ち合わせ場所の変更について友達にLINEをし、既読がつきました。
その返信をどれくらい待てますか?
①3分
②10分
③いつまでも待つ(自分から再度LINEしない)
受講生全員で、返信をどれくらい待てるか話し合いました。
既読がついたからいいか!と思う人、10分で待てないと感じる人、翌朝にもう一度連絡を入れてみる、といった人…。
皆さんそれぞれの感覚がありました。
LINEの返信の待ち時間ひとつをとっても、自分とは違うタイプの人がいますよね。
普段から、返信が来ないだけで「嫌われたかもしれない!」などと早合点しないことが大事です。
無意識の偏見に気づき、多様性を認める
ワークを通して、人それぞれ、いろいろな多様性があることを知ることが出来ました。
柔軟性には、答えがあるわけではないんです。
ただ、私たちがもつ無意識の偏見に気づき、自分とは違う反応をする人がいると知っていてください。
また、多様化やグローバル化により、これまで自分が常識と思っていたことが覆されるかもしれません。
育児休暇を取得する男性、毎月海外出張へ行く女性、ファンシーショップで働く中年男性など…ジェンダーにも答えがありません。
自分が持ってきた偏見が、完全に0になることはないかもしれませんが
「自分で持っている常識の、正反対の人がいる可能性がある」と考えていきましょう。
まとめ~柔軟性を身につけるには~
今回は柔軟性について学んできました。
柔軟性を身につけるには、
自分の思い込みを知る、気が付く
考えや感じ方が違うのは当たり前だと知る
年齢や環境の異なる人と交流する
異なる文化を学ぶ
異なる意見の人とも対立を恐れず話し合う
などを行っていきましょう。
柔軟性とは、たんに流されることではありません。
他者または社会と、自分の持っているラインとのすり合わせを行っていく力になります。
特に、これからは社会の変化が早くなっていきます。
会社の方針がどんどん変わることもあるでしょうし、コロナの影響で生活のルールが変わることもあるでしょう。
なにより、私たち自身が柔軟に変わっていくことが大切です。
次回は『状況把握力』について学んでいきます!
女性の新しい働き方委員会
ブログ:
https://ameblo.jp/hatarakikatakakumei/
YOUTUBE:
https://nakayama-academy.net/hatarakikata-youtube/
キャリアサバイバル詳細
講師紹介
代表・稲垣佳美
公式ブログ
(株)443 代表取締役
・相談業歴17年、ご相談件数は約1万件
・過去セミナー開催実績600回 受講生のべ約4000人
・140名のメンバーがいるオンラインサロン443倶楽部オーナー
・1000名参加の女性の新しい働き方委員会代表
・ビジネスコンサルとしてクライアント収益2倍〜5倍へ
・女性向け全国雑誌InRed(宝島社)に自分らしさコンサルタントとして記事掲載。
・その他キュレーションサイト等でコラム連載。
・大手企業にてブログセミナーや自己理解などの研修を実施。
・公立小学校中学校高校で講演実績あり
中山法子
公式ブログ
(株)中山アカデミー 代表取締役
・キャリアコンサルタント・メンタルヘルスカウンセラー実務経験18年
・法人カウンセリング・研修70社実施
・1級キャリア技能士(指導者資格)、産業カウンセラー資格保持
・資格教材年間1600個販売
武田かおり
公式ブログ
・104番号案内コールセンターにて、スーパーバイザーとして10年勤務
お客様相談(クレーム)・担当・内部監査員・コミュニケーター育成業務に従事
・クレーム対応総数5000件以上、月に100件以上
・相談業歴8年 現在までのクライアント数5000人以上
・過去セミナー実績 150回
・イギリスでのセミナー実績あり