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Wind Walker

ネイティブアメリカンフルート奏者、Mark Akixaの日常と非日常

 

11月14日(金)、声楽家の川口聖加さんが毎月行っている「聖加とゲストの月1サロンライブ」にギターの太田光宏さんとゲスト出演しました。

約90分の演奏で、川口聖加さんとは「チェロキーモーニングソング」と「アメイジング・グレイス」の2曲でコラボさせていただきました。

チェロキーモーニングソングはネイティブアメリカンの民謡ですが、聖加さんの歌声によって今まで聴いたことがないほどゴージャスなチェロキーモーニングソングとなりました。

 

 

 

 

途中でインタビューの時間もあり、私がどのようにネイティブアメリカンフルートと出会ったかの話などもしましたけど、太田光宏さんがどんなきっかけでギターを始めたかという話は20年一緒に演奏していて初めて聞く内容だったので個人的にも面白かったです。



1週間後まで観れるアーカイブ動画(¥2,000)もあるようなので、ご覧になりたい方はナーブル音楽企画までお申し込みください。email: info@naable.com

 

本日は私が主宰するグループレッスン・ココペリ倶楽部の年に一度の発表会、「ココペリ祭り」を開催いたしました。会場は二子玉川のGEMINI Theater。

 

 

ココペリ倶楽部は東日本大震災の直後、2011年4月に始まりましたが、その第1回目から参加していた川口さんにFLUTE LODGEでもおなじみの「GUCCIs」(グッチーズ)としてオープニング演奏をしていただきました。

 

GUCCIs

 

 

参加してくれた生徒は16名。

 

基本はソロ演奏1曲、アンサンブル1曲で全24曲。

 

昨年も素敵な会場でしたがステージのないサロンホールだったので、GEMINI Theaterに戻ってくるとドデカい音の音響とド派手な照明が非日常に誘ってくれる魅力を感じます。

 

生徒の皆様も普段の練習とはあまりにも違う環境に、練習の時にはしなかったようなミスをする方が続出しました(笑)

 

私としてはミスのない完璧な演奏をしてほしいというよりも、普段感じないような緊張感を味わっていただくためにプロが使うステージを用意しているので、皆様の演奏とご自分の演奏に対するリアクションには満足です。個人的な体験からも、悔しい思いをすることが成長を促してくれるものだと感じていますので。

 

 

来年はココペリ倶楽部の発足15周年。

 

よりエキサイティングな体験を企画していますので、来年もココペリ倶楽部どうぞよろしくお願いいたします。ペコリ。

P+D BOOKS 銃と十字架

 

『銃と十字架』 遠藤周作著 1979年

 

 

『王国への道』に続き、ローマまで歩いたペドロ岐部に関する2冊目の本。

 

『王国への道』ではペドロ岐部の出番が非常に少なかったので、本作ではまるまる一冊、岐部さんについて書かれているのだろうと思って読んでみたのですが、そうでもなかったです。

 

もちろん追いかけているのはペドロ岐部の一生なのですけど、一個人を主人公にした小説ではなく、当時のキリシタン全般の置かれていた状況を描いた作品だと思ったほうが良いでしょう。

 

まずは1580年に開校した有馬神学校が語られ、信長が突然訪れて生徒の演奏する西洋楽器を聴いたりだとか、4人の生徒が遣欧使節になったなどのエピソードが楽しいです。

 

しかし秀吉、家康、秀忠、家光と支配者が交代するたびにキリスト教の弾圧が苛烈になっていく後半では、キリシタンがいかに絶望的な布教活動をしていたのかとどれほど過酷な拷問が加えられたかという描写になっていきます。

 

少年使節団の一人、千々石ミゲルはヨーロッパへ赴く途中で西洋のアジアを植民地にする政策と、教会がそれを黙認している現実を目にして帰国後は棄教しています。

 

インドのゴアからエルサレムを経てローマに辿り着き、正式に神父となったペドロ岐部もまたその現実を目の当たりにしたことでしょうけれど、それでも遅かれ早かれ拷問か処刑かという未来の待っている日本で布教するため帰国します。

 

その心情を遠藤周作はさまざま推測するのですが、私には仏教徒がブッダが開いたとされる悟りを追い求めるように、イエス・キリストの受けた受難に憧れているようにさえ感じました。

 

『王国への道』ではペドロ岐部の描写が妙に少なかったのを奇異に感じましたが、彼を主人公としたこの作品でも同じような描写しか出てこなかったので、どうやら岐部に関する資料が極端に少ないのであろうことが偲ばれました。

 

そういえば『王国への道』で神父となった岐部がアユタヤで山田長政と再開するシーンがあって、それは小説としての創作だろうと思っていたのですが、実際に帰国する前にアユタヤに立ち寄っていたとのこと。

 

長政と岐部とが知己であった証拠は何もないのですが、この地で二人の人生がほんの一瞬交差したのには何か運命的なものを感じました。

 

 

小説としては『王国への道』のほうが面白いですけど、実際の歴史を知りたい方にはこちらがオススメ。