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Wind Walker

ネイティブアメリカンフルート奏者、Mark Akixaの日常と非日常

25周年記念公演「Eagle Song」で披露した「Eagle Song」の歌バージョンの冒頭部分をInstagramにあげました。

 

「Eagle Song」は私が最初に作曲した曲なので、長い間いろんなところでいろんな方達の前で演奏してきました。そして「歌詞のある歌みたいに聞こえた」と、複数の方から不思議と同じ感想を頂いていたのです。

 

その中には詩人の方もいたので、その人に試しに歌詞を書いてもらったこともあるのですが、まったくピンと来ない歌詞だったので、「納得できるものを作るには自分でやるしかないな」と思って、昨年自分で書きました。

 

2024年の3月に、山梨でのライブでチャンティーさんに一度歌ってもらったことがあったのですが、それ以来披露していなのでほとんどの方が聞いたことがなかったと思います。

 

よろしければ是非ご視聴ください。

 

 

 

 

 

「Eagle Song」は、私が2006年に初めてリリースした5曲入りミニアルバム『Eagle Song』収録のタイトルトラックです。

 

 

「ネイティブアメリカンフルートだけでどこまでできるかチャレンジしよう」と思って、1曲目の「Eagle Song」だけギターとシンセの伴奏を入れて残り4曲は全てフルートのソロ演奏だったのですが、出来上がったものを聴いて「ここまでしかできないものなのね」と自分では思っていたのですよ。初回製造した分を完売した時点で廃盤にしました。

 

それ以降、2019年の「Elk Dreamer」以外はガンガン伴奏を入れて作曲してきたのですけど、久しぶりに『Eagle Song』を聴いてみたら「意外と悪くないじゃん。というか、初めて作ったにしては全然良いじゃないの」と思えるようになったので、リリース20周年となる来年は歌バージョンを入れた『Eagle Song』を復活させたいと思います。

どうぞお楽しみに!🦅

帰還: ゲド戦記 4 (岩波少年文庫 591 ゲド戦記 4)

 

『帰還』ゲド戦記4 アーシュラ・K.ル=グウィン著 1990年

 

 

日本では今年出版された『火明かり』ゲド戦記別冊を読んで、どうやら著者は4巻での方向転換をとても気に入っているらしいように思えたので、再読しました。ブログを遡ってみると、私が初めてゲド戦記を読んだのは2011年3月のようでした。

 

初読時の感想では第1巻に感動し、それ以降は巻を追うごとに興味がなくなっていき、4巻はもうほとんど内容を覚えていなかったのですよ。

 

1巻はヤギ飼いの少年ゲドが大魔法使いに成長する話、2巻はゲドが少女テナーを救う話、3巻はゲドが世界を救うために自分の魔力を使い果たす話。(当時は3巻で完結したと著者自身も思っていたそうです。)

 

4巻は中年女性になったテナーが主人公で、強姦され火の中に捨てられた6歳の少女テルーを助けるところから物語が始まります。そこへ魔法使いではなくなったゲドが帰ってきて・・・という話。

 

竜が出てくるところ以外はもうファンタジーとは呼べないような世界観でした。

 

私は1巻の大ファンタジーにすっかり心をつかまれてしまったので、それ以降の巻でもゲドの活躍を期待し続けて失望し続けたものですが、著者の「女性の視点でこの世界を描いてみたかった」という意気込みを知った上で読むと、魔法で世界を救うという話とはまた違う、一人の女性が愛情だけを武器に自分の身の回りのものを守るという、スケールは小さいながらも、これはこれで心を惹きつけられる一冊でした。

 

最後はテルーが真価を発揮してファンタジーらしい劇的なエンディングを迎えるものの、それまでずっと無力なテナーたちが男たちの力に脅かされ続ける展開が非常に重苦しかったです。

 

ググったら「4巻が一番好き」という意見もわりと多く、1巻を愛する私には意外でしたけど、魔法を使えないリアルな人間ドラマという意味では今まででもっとも感情移入ができるという意見は理解ができます。

 

1巻が巨大な力を得る話、2、3巻がその力をいかに使うかの話だとすると4巻は力を失った人がその後どう生きるべきかを描いているとも言えるのでしょうね。

 

ちなみに1990年に出版された当時はTehanu, The Last Book of Earthseaという原題が付けられていて、本作でゲド戦記が完結したと著者も読者も思っていたようです。

 

それにしても『火明かり』でゲドの最期を見送ったテナーでしたけど、4巻ではゲドの師である魔法使いオジオンの最後も看取っていたのですね。なんとも感慨深いです。

 

 

 

先日、渋谷のJZ Bratで開催された25周年記念公演より、アンコール曲の「トウモロコシの乙女」5人編成バージョンをYouTubeにアップいたしました。

 

ただピアノが加わっただけでなく、太田光宏さんの新しいギターソロも聴きどころです!

 

JZ Bratに来られた方も来られなかった方も、是非ご視聴ください。

 

 

https://www.youtube.com/watch?v=WLkZu68AhB8