Simon Says | Wind Walker

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ネイティブアメリカンフルート奏者、Mark Akixaの日常と非日常

上橋菜穂子さんの『物語ること、生きること』でオーストラリアのアボリジニの伝承を用いた『星に叫ぶ岩ナルガン』という児童書が紹介されていたので読んでみました。

 

主人公の男の子が水の精や大地の精と協力して邪悪なものに立ち向かうというストーリーで、設定は面白かったのですが話は特に面白いとは感じなかったので感想は省略させていただきます。

 

 

 

で、物語とはまったく関係ないのですが主人公の男の子の名前が「サイモン」だったことから、「Simon Says」(サイモン・セッズ)というアメリカでやった子供の遊びを思い出しました。

 

「Simon Says」と言われたらその通りにしないとダメという単純なゲームだったのですけど、そんなことよりも「サイモンって誰? なんでサイモンの言うことに従わなくちゃいけないの?」という疑問で頭がいっぱいに。

 

実際に子供達に「サイモンって誰のこと?」と聞いてみたのですが、質問の意図が伝わらなかったようでルールの説明を何度もされました(笑)

 

誰もが言うことを聞かねばならないサイモンとは一体何者なのか・・・という疑問だけが残るゲームだったのですが、『星に叫ぶ岩ナルガン』を読むまですっかり忘れていたので今になって調べてみました。

 

そうしたらなんと、サイモンとは一般的な名前であって、日本における「太郎」や「花子」と同じような感じなのだそうです。

 

「マイク」でも「ジョン」でも誰でも良かったのだが「Says」と子音を合わせて「Simon」が選ばれたのであろうとのこと。

 

なるほどね、とは思いましたけど、誰でも良かったようなやつの言うことをなんで聞かなきゃいけないのか? と改めて思ってしまう私のような人間は、もう一人で遊んでろっていう話ですね。

 

それでみんなと遊ぶよりも読書が好きになったのだな、おそらく。