夏休み日記(1) | Wind Walker

Wind Walker

ネイティブアメリカンフルート奏者、Mark Akixaの日常と非日常

原村での合宿は終わりましたが暑い東京に戻る気になれず、しばらく信州に留まりました。

翌日の8月3日は、小淵沢の身曾岐神社で薪能を鑑賞。

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能舞台は水の上に建てられています。開演前のBGMはなぜかカルロス・ナカイと思しきインディアンフルートの音色が小さく流れていました。


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かがり火が灯されるとこんな感じ。


宮司さんによるご神事の後、能が始まる際にまず能管の音が響いたのですが、それに合わせてたくさんのツバメが能舞台のある池に突然飛来してきました。このような素晴らしい群舞の前座があるとは誰も予想しなかったことでしょう。


能は2つ演目があってどちらも水にちなんだ、亡霊の登場するお話で、間に野村萬斎さん親子の狂言を挟みます。

この頃の信州は夕方になると毎日決まって雷雨が襲いましたが、能の最中に雨が降り、狂言の間は止むという天候の演出もバッチリ。

人間の意識、または無意識と自然界の繋がりを感じさせる一夜でした。




翌日は富士見パノラマリゾートからゴンドラに乗って入笠山へ。

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ゴンドラは片道10分ほどで、標高1800メートル位まで一気に上ります。

今年の夏は原村でも暑いぐらいでしたが、さすがにここまで上がると涼しい。到着したときの気温は24℃。

そこにはステンドグラスのような羽をした蝶がたくさん舞っていました。

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後で聞いたらアサギマダラというそうです。

私は初めて見ましたが、富士見では有名なのだそう。



1955メートルの入笠山の山頂まで登り、そこを越えていくと北海道のような湿原がありました。

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さらにそこを越えて行くと、屋久島のような渓谷が。

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テイ沢というところだそうです。

あまりに美しいので沢に沿ってずっと進んでしまったのですが、気づけば往復で歩くこと5,6時間。

最終の下りゴンドラに乗り遅れたら大変なので、行ってみようという方は気をつけてくださいね。



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気をつけるといえば、途中でこんな看板が。

出会ってしまったら、もう帰りの心配をしなくても済みますけどね。