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ミュージカル映画ってあまり得意ではないのですが、映画『ウィキッド ふたりの魔女』を何気なく観たらあまりの素晴らしさに圧倒されてしまい、160分もある作品なのに何度もリピート視聴してしまいました。
『オズの魔法使い』の前日譚でもあるこの作品を鑑賞しながら、「魔女たちに名前なんてあったっけ? いや、そもそもちゃんと読んだことあったっけ?」と気になったところ、いつもの光文社古典新訳文庫のラインナップにあったので読んでみました。
『オズの魔法使い』 ライアン・フランク・ボーム著 1900年(光文社古典新訳文庫は2022年)
あらすじは、カンザスに住む少女ドロシーは竜巻で家ごと魔法使いのいる世界へ飛ばされてしまい・・・という誰もが知っているお話なので割愛します。
巻末には60ページにもわたる長い解説がついていて、光文社古典新訳文庫には本編と同じかそれ以上に解説を期待して読んでいるので大変満足でした。
それによると著者のボームはデンスロウというアーティストとともに、当時の児童書の常識を覆すカラーの挿絵の豪華な本を出版し、1900年のクリスマスシーズンに大ヒットしました。
光文社版にはモノクロながらデンスロウのイラストがたくさん載っていて、それも良かったです。
本作に関してはボームとデンスロウは著作権をきちんと分けたそうですが、その後デンスロウがオズのキャラクターを自分の作品に勝手に使い始めたことで関係性は険悪になってしまったとのこと。
ボームは挿絵の画家を変えて続編を書き続け、全14作ものシリーズになったそう。そんなにたくさん続編があったのですね。
ところで「オズの魔法使い」はジュディ・ガーランド主演の1939年の映画版のイメージが強いという方も多いのでしょうけれども私は観ていないのですよ。
その代わりというか、『オズ』(Return to OZ)という1985年の映画を当時映画館で観た記憶があって、小学生にはトラウマ級に怖い映画でした。
うわー、小学生の時に1回観ただけなのに意外と覚えているもんですねぇ・・・。
どうもこの映画と児童書で読んだ「オズの魔法使い」の記憶がごっちゃになっていたようで、原作はもっと怖い話なのかと思って身構えて読んだのですけど、普通に楽しめました。もっとも、多くの問題はブリキ男が斧を振るうという暴力で解決するのが実にアメリカらしいなとは思いましたけど。
『ウィキッド』を最初に観た時は「グリーンの魔女のほうがグリンダじゃないんかい!」と思ってしまいましたけど、南の魔女グリンダの名前は原作ですでに登場していました。
エルファバの名前は著者であるライアン・フランク・ボームの頭文字、L.F.B.から取られたようですね。
ちなみに西の魔女の肌が緑色という設定は原作には見当たりませんでした。