医療コンサルティングSの高野聖義です。
医療機関のシステム化の代表は電子カルテの導入です。
しかし、電子カルテ導入はそこまで進んでいないという状況にもあります。
実際の導入率はどれくらいなのでしょうか?
37%、、、
この数字をどのように考えればいいのでしょうか?
多いの?少ないの?
以前、電子カルテ導入には助成金が投入されていました。
そのため、5年ほど前まで多くの病院で導入されていました。
現在は、電子カルテ自体への助成金はそれほど多くはなく、
地域連携に関しての助成金が中心となっています。
電子カルテ導入率は、一般社団法人 保健医療福祉情報システム工業会で調査されています。
病床数が多い医療機関ほど導入が高い傾向にあります。
価格面で折り合いがつかないということが一番の原因であると思いますが、現場の業務負担も大きな原因であると思います。
電子カルテが導入されるということは、業務システムも大きく変わります。
メリットを享受する前に、変化への抵抗という問題が生まれます。
医療機関で働く人はITへの抵抗感が強くあります。しかし、そろそろそのような時代にも別れを告げる必要が出てきているとではと思いますが、全体の37%の導入率というのが抵抗感の表れであるといえるでしょう。
導入調査結果(導入数推移、導入率推移、伸張率推移)
JAHIS オーダリング電子カルテ導入調査報告 -2015年調査(平成27年)-
病院のオーダリング導入率38.0%、電子カルテ導入率27.8%
対前年度伸張率は、ここ数年はオーダリングは+7%前後を、電子カルテは+11~15%台をキープ
病院の導入数は、2005年からJAHISが協力した「月刊新医療」導入調査結果データ及び「月刊新医療」診療所編の掲載データなどを纏めたものです。
2013年調査より、JAHISが協力した「月刊新医療」導入調査結果データと「月刊新医療」診療所編の掲載データがなくなった為会員各社の協力を得て収集したデータ等からまとめたものです。
導入調査は4月1日現在の調査です。医療機関施設数は、2015年報告では厚生労働省施設調査結果(平成26年10月1日現在)を使用しています。
(注)この導入調査結果は、日本全国のオーダリング/電子カルテの導入医療機関を網羅しているものではありません。
※施設数は、各年とも厚生労働省医療施設調査の前年10月1日の施設数とした
※2008年集計時に2002年以降の導入数カウントの見直しを行った



https://www.jahis.jp/action/id=57?contents_type=23