経済の動きと医療機関 | 経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルティング《ここだけの話》高野聖義

経営コンサルタントが語るビジネス情報。医療機関の医療コンサルティングにまつわる「ここだけの話」や、最新ビジネス事例について解説。

医療コンサルタントの高野聖義(昌則)です。


不況を乗り越えた、景気は回復基調という話が出ています。
しかし、多くの指標では景気回復を指し示すものは少なくなっています。


医療機器の販売もかなり苦戦しており、各メーカーが単価を下げて販売数を確保しようとする動きが見られます。


単価を下げるということは最終的には利益を圧迫していくことになりますので、経営的にも難しくなっていくのはないかといえます。


この消費に対する抵抗感が強い段階では、患者さんとの距離感が重要になります。
いかに距離を短くするのかということが大きなテーマではないでしょうか?


その中で、患者さんの個人的な情報、生活環境を把握することが重要になります。


競争の激しい歯科医院業界では既にその動きは強くなっており、より患者さんと密接な関係性を作り上げられるかということが医院経営のポイントとなってきています。


今後、この傾向は医科の分野でも広がるといえるのではないでしょうか?
患者さんの情報を集約し、診療や受付対応に変化を与えるということは、ビジネスの世界では数年前にピークを向かえたCRMという概念に近くなります。


CRMという概念的をいかに医療に組み込んで行くのか、ITを活用するのか、アナログ的に行うのか、今後の経営上大きなテーマとなるといえます。